
原作:たかた(角川スニーカー文庫)
巻数:原作10巻(7.5巻含む)/コミカライズ7巻
アニメ:2026年4月7日〜TOKYO MX・カンテレほかで放送中
『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』、通称「クラにか」は、たかた先生によるライトノベル。シリーズ累計160万部を突破した話題のラブコメで、2026年4月からTVアニメ版も放送されています。
この記事では、本作の魅力をたっぷりご紹介します。「アニメから入ったけど原作も気になる」「どの巻から読めばいい?」と思っている方の参考になれば幸いです。
クラにかってどんな作品?
ジャンルは等身大の青春ラブコメ・友だち以上恋人未満系で、高校生活を舞台にした日陰男子と「2番目ヒロイン」のじれったくも温かい距離の縮め方を描く物語です。単なる甘いラブコメではなく、ヒロインたちの繊細な心情に深く踏み込んでいきます。
「次にくるライトノベル大賞」文庫部門で2022年版7位、2023年版で1位を獲得した、ここ数年のラブコメ界隈で屈指の評価を得た作品です。2022年に「1番売れたライトノベル新作シリーズ(KADOKAWA調べ)」となり、2026年3月時点で電子版含めシリーズ累計160万部を突破しています。
原作はカクヨムにて2020年11月に投稿が始まり、書籍版は2021年12月から角川スニーカー文庫より刊行。コミカライズ版は尾野凛先生による作画でMFコミックス アライブ+シリーズから展開中です。
あらすじ
クラスでぼっちの高校1年生・前原真樹は、人見知りで日陰者の自分の高校生活に何の期待もしていませんでした。
そんなある日訪れたレンタルビデオ店で、「クラスで2番目に可愛い」と陰で噂される朝凪海と出会い、『B級映画』が趣味という共通点を知ります。
クラスの中心にいて華やかな海と、誰とも関わらず過ごしてきた真樹。住む世界が違うはずだった2人は、金曜日の放課後だけ真樹の家でこっそり過ごすという秘密の交流を始めます。映画、ゲーム、漫画……趣味の合う2人だけの時間は心地よく、少しずつ大切なものに変わっていく――。
そして、海の親友である天海夕が2人の関係を知ることで、3人の繊細な心の機微が動き出していきます。
作品の雰囲気
派手な事件が起きるわけでも、特殊能力が出てくるわけでもありません。本作の魅力は、ごく普通の高校生たちの心の揺れ動きを、丁寧すぎるほど丁寧に描くことにあります。
「2番目に可愛い」というタイトルが象徴するように、海は明るくクラスの中心にいながらも、いつも「夕の親友」としてしか見られない複雑な立ち位置を抱えています。その陰の部分が、真樹との金曜日の時間で少しずつ表面化していく――この心理描写の繊細さが、多くの読者を魅了している理由です。
主要キャラクター紹介
前原真樹(まえはら まき)/CV:石谷春貴
本作の主人公。高校1年生。中3の冬に両親が離婚した影響で、母親について高校の町に引っ越してきました。母親が多忙で週末は会社泊まりがほとんどなため、金曜日はだいたい1人で過ごしており、ゲーム・映画・漫画・出前のジャンクフードが主な楽しみ。
同性の友達がいないほど人見知りで日陰者ですが、根は誠実で、相手を思いやる気持ちが強いタイプ。
私服は見事に上下黒で、誰が見ても「陰キャ」と判断される見た目。インドア派なので体力が低く、スタミナは海より下。逆に女子力は女性陣より上。
朝凪 海(あさなぎ うみ)/CV:石見舞菜香
本作のヒロイン。「クラスで2番目に可愛い女の子」と陰で噂される真樹のクラスメイト。成績優秀で運動神経¹も良く、誠実な性格で、誰からも好かれる女の子です。しっかり者で要領がいいが、1人で抱え込んでしまうのが欠点。
¹……バッティングセンターで120km/hを普通に当てれるレベル。
クラスでは落ち着いた雰囲気で、みんなのまとめ役みたいなポジション(真樹いわく優等生モード)だが、根は明るく表情豊かです。頼られるのが好きで昔はリーダーや委員長を率先してやっていたが、それができて当然という空気ができてしまい、嫌なことも押し付けられました。それが原因で人間関係がしんどくなり、自分だけの趣味に走っています。
B級映画やゲーム(そんなに得意ではない)が大好きという「本当の自分」をクラスでは隠しており、その素顔を見せられるのは真樹の前だけ。金曜日に真樹の家で好きなジャンクフードを食べながら一緒に遊ぶ時間が、彼女にとっての安らぎになっています。
高校に入ってから5回も告白されるほどモテており、夕が言うには「全員本気」で、「私が男の子でも告白するなら断然海」とのこと。そのため同性からのウケが悪く、慣れる程度には、色々言われてきました。
B級映画やゲームにハマったのは1年前で兄の影響。夕や新奈とは趣味が合わなかったため最初は1人で楽しんでいたが、誰かとつるむのが好きだったので、同じ趣味の友達を探していました。そんな時に出会ったのが真樹です。
担当声優の石見舞菜香さんいわく、本作は「タイトルからは想像もできないほど深いところまで潜っていく作品」と語っており、海というキャラクターが抱える繊細な心情の機微への共感を示しています。
天海 夕(あまみ ゆう)/CV:鈴代紗弓
海の親友で、クラスの「1番可愛い女の子」のポジションにいる女の子。明るく社交的で、ロクに話したことがない真樹の名前もちゃんと覚えており、「一緒に話さない?」と声をかける優しさも持っています。
良い意味でも悪い意味でも周りの目をあまり気にしておらず、自分が真樹に近づくことで発生するかもしれない「真樹に対するやっかみ」にも気づいていません。それでいて他人のことはちゃんと見ており、真樹が他の男子と違って「クラスで1番可愛い女の子」という色眼鏡なしで接してくれることを気に入っています。
海とは家族ぐるみで仲が良く、「海に彼氏がいるかもしれない」と匂わされた時は、ショックを受けていました。
海いわく、マイペースな犬みたいだが、超パワフルで何をやらせても上手い万能型。興味がないと雑になるらしく、勉強はからっきしな模様。嫌なことはケロッと忘れるタイプで、場の空気を凍らせてもすぐ戻せるのが無自覚な特技。
中学生時代は上記の長所がマイナス方面に働いてしまい、かなり苦労した模様。
海と真樹の関係を知ることで、2人の友情・3人の関係性に新たな機微が生まれていきます。
新田新奈(にった にいな)/CV:長谷川育美
クラスメイトの女の子で、ニーナの愛称で呼ばれることもあるキャラ。
性格はサッパリしており、偏見も持たないタイプ。同じクラスになって半年経っても真樹の名前どころか顔すら覚えておらず、興味もなかった(その後、再び顔を合わせてもと覚えてなかった)が、真樹がクラスメイトから変なやっかみを受けた時は不快そうにしていました。海や夕が真樹と話すようになった時も、自然とその輪に入っています。
担当声優の長谷川育美さんは、新田を「『言う』タイプの子」と捉えており、夕のような『言えない』タイプとの対比が物語の重要な軸になっていると語っています。
クラにかのおすすめポイント
① 「2番目」というタイトルに込められた心理描写の深さ
本作の最大の魅力は、各キャラクターの心情描写の深さです。クラスの中心にいて誰からも好かれる「2番目に可愛い」彼女が、実は「いつも夕の親友としてしか見られない」というコンプレックスを抱えている²――この設定が物語に独特の陰影を与えています。
²……例えば、「1番可愛い女の子」と同じぐらい「2番目に可愛い女の子」も告白されているが、それは「アイドルには手が届かないが、バックダンサーなら手が届くかも」という扱いを受けたり。
作者のたかた先生は、「1番目のヒロインが隣に居ることで、2番目のヒロインが持つ陰の部分を表面化させる」というテーマで本作を作り上げたと語っており、明るい表面と陰の部分の両方を描き切る筆致が読み応えを生んでいます。
② 「金曜日だけの2人の時間」というシチュエーションの魔力
真樹と海が過ごすのは、誰にも知られない金曜日の放課後だけ。学校では何気ない関係を装い、2人きりの時間だけは特別――この秘密めいたシチュエーションが、本作のロマンスを引き立てています。
B級映画を観ながらピザを食べたり、ゲームに夢中になったりする、何気ない日常の積み重ね。それが少しずつ「友達以上恋人未満」の特別な関係に変わっていく過程が、じれったいほど丁寧に描かれます。
③ 主要キャラ全員に「視点」がある群像劇的な厚み
真樹と海の2人だけのお話ではなく、夕、新田など主要キャラクター全員に「視点」と「物語」があるのが本作の魅力。それぞれの想いや葛藤が交差し、グループの友達関係の機微までもが丁寧に描かれていきます。
誰か1人が「悪役」になるわけではなく、全員が自分なりの正しさで動いているからこそ、読者は誰のことも嫌いになれません。「みんなを応援したくなる」感覚は、本作ならではの読後感です。
各キャラクターの性格や行動にしっかりとした理由があり、「真樹がボッチの理由」「海と夕の仲が良い理由」などは一言で言い表せないほど作り込まれています。主人公は陰キャのままなのにカッコいい場面があったり、ポジション的に読者の好き嫌いが別れそうな夕が凄く可愛いなど、魅せ方も巧みです。
④ 高校生活のリアルな空気感
クラス内のグループ構造、学校行事、進路の悩み、家族との関係――高校生活ならではの空気感がリアルに描かれているのも本作の魅力。誇張された設定ではなく、誰もが経験したような「あの感じ」が積み重なっていきます。
金曜日の放課後、夏休み、文化祭、クリスマス、冬休み、進級――季節の移ろいと共に深まる関係性が、青春ものとしての確かな手触りを感じさせます。
アニメの先が気になる方は、原作小説またはコミックスを一気読みするのがおすすめ。小説は心情描写、コミックスは絵の表情で楽しめます。
アニメ『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』作品情報
アニメ「クラにか」の主要なスタッフ・キャスト・主題歌情報をまとめました。
| 放送開始 | 2026年4月7日(火)〜 |
| 放送局 | TOKYO MX・カンテレほか |
| 原作 | たかた(角川スニーカー文庫) |
| キャラクター原案 | 日向あずり |
| 監督 | 橘秀樹 |
| シリーズ構成・脚本 | 大知慶一郎 |
| キャラクターデザイン | 滝本祥子 |
| アニメーション制作 | CONNECT |
| OP主題歌 | reGretGirl |
| ED主題歌 | コレサワ |
OP・EDともに繊細な感情を歌い上げるアーティストが起用されており、本作の繊細な雰囲気と非常に相性が良いと評判です。
よくある疑問に答えます
原作とコミカライズ、どちらから読むのがおすすめ?
「アニメから入った人」「文章をじっくり読みたい人」には原作小説、「絵で雰囲気を感じたい人」「短時間で内容を追いたい人」にはコミカライズがおすすめです。
原作小説は心情描写が圧倒的に詳しく、海や夕の心の機微をより深く味わえます。一方、コミカライズは表情の繊細な動きや漫画ならではの間の取り方が魅力。両方を楽しむのが理想ですが、まずは原作1巻から入って好きになったらコミカライズに進むパターンが王道です。
アニメの続きは原作の何巻から?
アニメの進行ペースにもよりますが、1クール構成の場合は原作の序盤数巻をベースに進むのが一般的。アニメで描かれたエピソードの続きが気になる方は、原作の中盤以降に手を伸ばすことで物語を先取りできます。
具体的な巻数の目安については、アニメの進行を見ながら別記事で詳しくご紹介する予定です。
完結している作品なの?
2026年5月時点で、原作は10巻(本編9巻+7.5巻)まで刊行中で連載は継続しています。コミカライズも既刊7巻で続いており、まだまだ物語は続く段階。じっくり腰を据えて追える作品です。
こんな人におすすめ!
- 「お隣の天使様」「正反対な君と僕」など、丁寧な距離感のラブコメが好きな方
- 主要キャラ全員に魅力がある群像劇的なラブコメを読みたい方
- 派手な設定よりも、リアルな高校生の心情を味わいたい方
- 「友だち以上恋人未満」のじれったい関係性が大好きな方
- サブヒロインまで丁寧に描かれた作品が好きな方
- 原作・コミカライズ・アニメと多方面で楽しめる作品を探している方
まとめ
『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』は、シリーズ累計160万部を突破したスニーカー文庫の人気ラブコメで、2026年4月からTVアニメも放送中。「2番目」というタイトルに込められた繊細な心理描写と、丁寧に積み重ねられる日常の魅力が詰まった作品です。
真樹と海の金曜日だけの秘密の時間、海と夕の繊細な親友関係、新田を含めた5人グループの機微――どれも目を離せない要素ばかり。アニメから入った方も、まだ未読の方も、ぜひ原作・コミカライズで物語をじっくり味わってみてください。

原作小説1巻から始めるのが王道。心情描写を深く味わえるのは、やっぱり小説ならでは。電子書籍ならスマホで気軽に読み始められます。一気読みしたい方には1〜10巻のまとめ買いがお得です。

尾野凛先生によるコミカライズ版は、繊細な表情とコマ割りの魅力で原作ファンからも高い評価を得ています。アニメと並行して読みやすく、絵で雰囲気を感じたい方におすすめ。1〜7巻のまとめ買いで一気読みも可能です。
アニメから雰囲気を味わいたい方は、Amazonプライムビデオでの視聴がおすすめ。30日間の無料体験があるので、まずはお試しで観てみるのも手です。
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