『バイオハザード レクイエム』をおすすめしたい!
目次
概要
『息詰まる緊張感と震い慄く恐怖、そして死を打ち倒す爽快感』
シリーズ30周年記念作品かつ本編ナンバリング9作目、『バイオハザード レクイエム(BIOHAZARD requiem)』をおすすめしようと記事にしました。
2026年2月27日、バイオハザードシリーズの誕生日に合わせてリリースされた本作は、タイトルの「Requiem(鎮魂歌)」が示すとおり、30年間の血と恐怖の歴史に向き合い区切りをつける作品として設計されています。
新主人公グレース・アッシュクロフトと歴代人気キャラのレオン・S・ケネディ、二人を主役に据えた二軸構成のストーリーが大きな特徴です。
対応ハード:PS5 / Nintendo Switch 2 / Xbox Series X|S / PC(Steam・Epic Games Store) / 発売日:2026年2月27日 / CERO Z(18歳以上対象)
シリーズの時系列まとめ
『レクイエム』を楽しむ上で、シリーズの流れを知っておくと理解度が段違いです。初めてバイオに触れる方向けに、主要作品を時系列順に整理しました。
・1998年7月 ─── バイオハザード0 ラクーンシティ近郊の列車でt-ウイルス事件勃発
洋館事件の前夜。STARS隊員レベッカとビリーが列車内で感染者と戦う。アンブレラの研究者ジェームス・マーカスが黒幕として浮上する。
・1998年7月 ─── バイオハザード1 洋館事件。STARSのクリスとジルが対峙
アンブレラ幹部アルバート・ウェスカーの陰謀が暴かれる。以降の全シリーズを規定する根幹的事件。
・1998年9月 ─── バイオハザード2 ~3/アウトブレイク ラクーン事件。人口30万の都市が崩壊、政府がミサイルで"滅菌"
t-ウイルスが市民に蔓延、新米警官レオンとクレアが生き残りを目指す。本作の新主人公グレースの母・アリッサ・アッシュクロフトも、ジャーナリストとしてこの事件を取材していた。
・2004年 ─── バイオハザード4 国家エージェントとなったレオン、大統領の娘を救出
ヨーロッパの寒村でロス・イルミナドス教団と対決。寄生虫型BOW「プラーガ」が登場し、シリーズの方向性を大きく変えた記念碑的作品。
・2017〜2021年 ─── バイオハザード7・ヴィレッジ 一人称視点で再定義された「恐怖」。イーサン・ウィンターズ編
一般人・イーサンが主人公。シリーズがサバイバルホラーの原点へ帰還した2作。本作グレース編のホラー演出はこの路線を正当進化させたもの。
・2026年 ─── バイオハザード レクイエム(本作) ラクーン事件の"その後"。消えた街の鎮魂歌
ラクーン跡地に近い地方都市レンウッドで連続変死事件が発生。グレースとレオンの二軸物語が交錯しながら、ラクーン事件に隠された真実へと迫る。
登場キャラクター
グレース・アッシュクロフト FBI分析官 / 本作の第一主人公
推理・分析の天才でありながら、極度の怖がりという異色の主人公。8年前、ホテルで母アリッサが殺害されるのを目撃し、トラウマを抱えて生きてきました。怖くて仕方がないのに使命感と「人を守りたい」という一心で行動し続けるその姿が、プレイヤーの共感を強く引き付けます。
日本語吹き替えは女優・貫地谷しほりが担当。ゲーム声優初挑戦にもかかわらず熱演が絶賛された。
レオン・S・ケネディ DSO所属エージェント / 本作の第二主人公
ラクーン事件を生き延び、今作では48歳に成長したレオンが登場。刻まれた皴と歴戦の重みが滲む風貌ながら、アクションシーンの格好よさは健在。「ラクーンシンドローム」という残り時間を刻む呪いを抱えながら戦いに挑む姿が胸に刺さります。
声優は森川智之が続投。
シェリー・バーキン DSO同僚エージェント
バイオハザード2でレオンが守った少女・シェリーが成長し、DSOのオペレーターとして登場。過去作ファンには嬉しい再登場で、レオンとの信頼関係が随所に描かれます。
エミリー 療養所に閉じ込められた少女
白内障で視力を失った幼い少女。グレースが療養所内で出会い、守り抜こうとします。
ストーリー解説(序盤のネタバレあり)
序章:廃ホテルの謎
舞台は、かつてラクーン事件が起きた地に近い小さな町レンウッド。廃ホテルで複数の変死事件¹が発生し、FBI分析官グレース・アッシュクロフトに捜査命令が下る。そのホテルは、8年前にグレースが母アリッサとともに宿泊していた場所——そして母が謎の死を遂げた場所でもあった。
¹……変死したのは皆ラクーン事件の生還者で、体には特徴的な黒い死斑が浮き出ていた。
レオンの捜査
同じ頃、DSOエージェントのレオンも連続変死事件を追い、容疑者である元t-ウイルス研究者ヴィクター・ギデオンをエルブリッジの町で追跡していた。
シェリー・バーキンから『廃ホテルの付近で警察官が消息を絶った』通報を受けてレンウッドへ急行したレオンは、女性を背負った怪しい男——ヴィクター——を目撃。男は周囲の市民に次々とウイルスを投与してゾンビ化させた。
ゲームシステム&プレイ感想
本作最大の特徴は、「グレース編(ホラー)」と「レオン編(アクション)」が全く異なるゲームプレイを提供する点です。開発者が「サウナ体験」と表現したとおり、恐怖→安堵→爽快のサイクルが絶妙なリズムを作り出しています。
グレース編:逃げ隠れる恐怖
FBI分析官として優秀なグレースだが、実戦経験はほぼゼロ。序盤は武器もなく、巨大なクリーチャーや感染者から逃げ回ることしかできません。弾薬が極端に少なく、暗くて狭い施設内を一歩一歩確認しながら進む感覚は、バイオ7・ヴィレッジを継ぐ「探索ホラー路線」の正当進化です。「シリーズ過去最恐」という口コミは全く誇張ではありません。
レオン編:歴戦のエージェントのアクション
一方のレオン編は、慣れ親しんだ三人称視点のガンアクションが中心。パリィ、斧による近接戦闘、スナイパーライフルを使った精密射撃と、多彩な戦術が楽しめます。。
視点切替・難易度
シリーズ初の一人称(FPS)⇔三人称(TPS)切替機能を搭載²。ホラーが苦手な方は三人称にすることで恐怖感を調整できます。難易度も「カジュアル」から「インサニティ(本編クリア後に解放)」まで幅広く、初プレイでも完走しやすい設計になっています。
²……公式は、グレースパートは一人称視点、レオンパートは三人称視点を推奨。
グラフィック
同作のPC版では通常の描画処理に加え、シリーズ初実装の「パストレーシング」技術が実装。廃墟の壁に反射する光、雨粒ひとつひとつの輝き、グレースの癖毛の一本一本まで息をのむ精細さで描かれます。近年のバイオシリーズの中でも最高峰のビジュアルです。
開発者インタビュー
発売に先立ち、ディレクターの中西晃史氏(バイオ7・リベレーションズ担当)とプロデューサーの熊澤雅登氏(ヴィレッジ携わる)が各メディアで制作の内幕を語っています。
Q. なぜ"怖がり"の新主人公を起用したのか?
「レオンは今さらビビるはずがない、と思ったんです。数十年の死線をくぐり抜けた彼がゾンビを見て怯えても不自然ですよね。プレイヤーが純粋な恐怖を味わうためには、初めて異形と対峙する人物が必要だった。グレースは怖がりなのに、使命感と人を守りたいという気持ちで行動する。その葛藤がホラー体験を何倍にも増幅させてくれるんです」
Q. 今作の恐怖演出で特に意識したことは?
「怖さを"抑えたら逆に怖くなった"という体験をしました。怪物を常に見せ続けると、プレイヤーは慣れてしまう。見えない恐怖、音だけが近づいてくる恐怖、次の部屋に何がいるか分からない不安感——これらを丁寧に重ねることで、グレース編では息が止まるような緊張感が生まれます」
Q. 本作を"サウナ体験"と表現した意図は?
本作の特徴なのですが、アクションメインのレオン編と「怖がらせる」グレース編という、ぜんぜんテンションの異なるゲームがふたつ入っています。
少し不安はありましたが、この高低差、感情の振り回される体験が新しくて。熱いサウナ入って我慢して水風呂入ると気持ちいい……ある意味“整い”ですね(笑)。そういう意味ではこれまでの『バイオハザード』シリーズにはなかったプレイ体験になっているので、ぜひやってみていただければ。
Q. パリィシステムの経緯は?
「レオンは斧を使った近接戦闘を強みにしていて、タイミングよく攻撃を弾くパリィは非常に爽快なんですが、当初は斧の耐久回数に制限を設けていました。しかしパリィを多用するとすぐ壊れてしまい、難易度が理不尽になりすぎた。砥石で何度でも研げる仕様にしたことで、緊張感を保ちながらもプレイヤーが積極的に戦える気持ちよさが生まれました」
まとめ
グレースという"怖がりな普通の人間"の視点でホラーを追体験させ、レオンという"歴戦の英雄の限界"を同時進行で描く構造は、これまでのバイオシリーズにはなかった感情の振り幅をプレイヤーに与えてくれます。
特に評価したいのはストーリー後半の疾走感と、エンディングの穏やかな余韻です。30年の歴史を背負った「鎮魂歌」として、これ以上ない締めくくりになっています。
「バイオシリーズを今まで遊んだことがない」という方にも、本作はストーリーが1本で独立しているため問題なく楽しめます。初見でも十分にのめり込める完成度で、過去作を知っていれば散りばめられた伏線やオマージュに感動が倍増します。
恐怖と爽快感、そして感動——この三つを一作で味わいたいなら、ぜひ手に取ってみてください。















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