『金色のガッシュ!!2』が世に出たから前作を勧めたい!

『金色のガッシュ!!』笑える+泣ける+熱血+友情+バトル=感情がぐっちゃぐちゃになれる面白い作品です。

原作を知らない人でも、小学館のCMでブリを背中に担ぎ、大鷲に掴まって窓をぶち破りながら登場するシーンを、見たことがあるのでは?

アニメ化、映画化、ゲーム化、おもちゃ化もしました。

『ファイルを開いて、呪文言って、バトルして、また開いて、呪文言って、バトルを勝ち抜け~』というカードゲームのCMもよく耳に残っています。

この記事は『金色のガッシュ!!』について、10分ほどでおススメしていきたいと思います。

金色のガッシュとは

『雷句誠(系略称)』によるマンガ作品で、2001年に『週刊少年サンデー』で連載がスタートしました

第48回(2002年度)小学館漫画賞受賞作品であり、電子書籍版を含めてシリーズ累計発行部数は2380万部を超えています。

単行本は全33巻、文庫本版は全16巻で完結しています。話数として323話(作中ではLevel.○○と表記)+読み切りとして最終話後の世界を描いた特別編があります。

関連書籍

また本編以外にも、公式ガイドブックや『雷電』『矢高鈴央』作画の4コマ漫画があります。

2021年9月6日には、特別編や扉絵、電子書籍、Q&Aコーナーを乗せた『金色のガッシュ!!20周年ありがとうなのだ!ブック』が各電子書籍サイトで無料配信中です。

アニメ

2003年には、東映アニメーション制作で『金色のガッシュベル!!』としてアニメ化。アニメオリジナルストーリーを交えながら、全150話で放送されました。

初代主題歌である作詞・作曲『千綿偉功』の『カサブタ』は、『ソニー・ミュージックエンタテインメント』による『平成アニソン大賞』で『AIR 鳥の唄』『涼宮ハルヒの憂鬱 ハレ晴レユカイ』と共に、ユーザー投票賞に選出されています。

映画

映画は2作品あり、どちらもオリジナルストーリーです

ゲームはPS2、GC、GBAで合計10作品開発され、スマホゲームも3作品ありました。

『トレーディングカード』『作中の赤い魔本を音声認識で再現したおもちゃ』『作中キャラクターを模したコマやカルタ』など、子供向けのおもちゃも販売されています。

金色のガッシュ!!2

2022年3月14日からは、続編『金色のガッシュ!!2』各電子書店にて配信スタートしました。(投稿ペースとしては、だいたい月22p~から30p辺りを予定しているそうです)

同日には、BANDAI SPIRITSのフィギュアブランド『S.H.Figuarts』『PROPLICA』から登場人物であるガッシュ・ベルと高嶺清麿のアクションフィギュアが発売決定。原作者監修で『赤い魔本』も1/1サイズで商品化されることが決まり、アニメでは未収録であった原作終盤の呪文を高嶺清麿が叫びます、とTwitterで告知されました。

金色のガッシュのあらすじ(序盤のネタバレあり)

モチノキ第二中学校に通う中学2年生・高嶺清麿(以下清麿)は、IQ190(アニメでは180)の天才児であり、MIT(マサチューセッツ工科大学)の首席卒業生の論文すらも読破する頭脳の持ち主です。

しかし、その頭脳ゆえに他者からの嫉妬が原因で教師を含めてクラスに馴染めず、不登校を繰り返しています。そんな環境のせいか、鬱屈した日々を過ごしており、心配する母親や同級生に怒鳴り返すほど荒んでいました。

 

そんな清麿を案じた父親は、謎の少年・ガッシュ・ベル(以下ガッシュ)を誕生日プレゼントとして送り出しました(実際は、腑抜けた清麿を鍛え直し、魔本の解読を手伝わせるため)。ガッシュはイギリスで倒れていたところを清麿の父親に助けられ、恩返しとして日本までやってきました。

ブリを生きたまま骨ごと食らい、口から電撃を吐くガッシュに振り回される清麿ですが、いくつかの危機を2人で乗り越えて次第に打ち解けます。そして、ガッシュの居候を切っ掛けに、周囲の関係が改善されるなど、清麿の生活は大きく変わり始めました

 

やがて清麿とガッシュの前に、同じ魔本を携えた魔物の子とそのパートナーが次々と現れます。ガッシュは、千年に一度行われる『魔界の王を決める戦い』に参加させられた100人いる魔物の子の1人でした。

戦いの中で、本人の意志とは関係なく『魔本の力で無理やり戦わされる』魔物の子との出会いをきっかけに、清麿とガッシュは悲しみの連鎖を断ち切る『やさしい王様』となるため、戦いに身を投じるのでした。

作風・感想

今風でいう『バディもの』であり、100人の魔物の子がバトルロイヤルを行うバトル漫画です。

『王様を決める戦い』というストーリーが明確にあり、勝敗も『相手の魔本を燃やす』という条件で、とてもわかりやすい内容になっています。

ただ単調に戦い続けるわけではなく、少年漫画らしい熱血描写がありがならも、いじめや複雑な人間関係が描かれており、理不尽なものに対する強い想いが込められた作品です。

出会いと別れ

適度に挟まる日常やギャグ要素もあり、第1話から最終話まで、ユーモアに溢れています。

また魔物の子とパートナーの出会いと別れによる変化が、とても丁寧に描かれています。

出会いによる成長もあれば、強い力を持って悪に染まるなど、登場人物ごとにわかりやすく共感できる内容となっています。これらの変化が新たな呪文として現れるのも、視覚的に伝わりやすいです。

魔物の子とパートナーは友人として、家族として、恋人として、師弟として、それぞれの関係性があり、多くの別れが胸を打ちます

初登場から笑ってしまうような変なキャラクターでも、しっかりと掘り下げて、誰も想像だにしない活躍をしてしまいます。

個性的なキャラクターデザイン

キャラクターデザインはどれも個性的で魅力があり、龍のようなカッコいいキャラクターもいれば、Vの字を擬人化したようなキャラクターもいるなど、一目で印象に残るデザインです。

魔物の子らは『動物図鑑や恐竜図鑑、ゲームのモンスター』などをイメージして作っているそうです。

パワーだけではない頭脳戦

戦闘描写は単純な力の競い合いではなく、多彩な呪文による戦略や、いかに相手の弱点を探るかなど、強い弱いで勝敗が決しない戦いが見所です。

『相手の本を燃やせば勝ち』『いくら強大な魔物の子でもパートナーは人間』というポイントも戦闘の駆け引きを熱くさせます。

読み手が笑ってしまうほど役に立たなかったり、何の意味があるかわからない呪文でも、使い方次第で格上の相手を倒してしまうのは、見ていて痛快です。

後半につれて、バトルロイヤルを生き残っているからこそ敵が強大になっていくなど、説得力も十分にあります。

ギャグに見えて重要な伏線

戦闘の緩和休憩として挟まれる日常の描写は、戦いを通じて成長したキャラクターの一面が描かれたり、ぶっ飛んだギャグが挟まれるなど、テンポが良くて読み手を退屈させません

また日常やギャグシーンのように見えて、今後の戦いに関する伏線が張られていくなど、重要な描写が巧みに混ぜ込まれています。

キャラクターの表情がとても鮮明に描かれており、喜怒哀楽の感情が伝わりやすいです。上述した理不尽な出来事に言葉を失い、恐ろしい相手に何も言うことができなかったり、ただ耐えることしかできない時の、強い想いを秘めた表情が印象的です。

まとめ

前作を知ってから『金色のガッシュ!!2』を見ると、最後のシーンがまた違って見えてくるでしょう。

『金色のガッシュ!!』おススメです!

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