耳掃除について気になったので調べてみた

耳掃除は基本的にしなくても良いらしいです!

ちょっとショックです。ぷちラファはよく耳の中が痒くなったり、気になったりするので、毎日はダメだダメだと誘惑に耐えて、月2回に留めていたのですが、まさか基本不要とは。

 

耳垢とは

耳垢とは、手足の皮膚と同じ性質でできている耳穴の中で、垢や古い角質が剥がれて形成されるそうです。

専門的には『じこう』とも言うらしいです。

耳垢は耳の穴から1.5cmまでの部分しか存在していないらしく、それより奥にあるのは、自分で押し込んだ耳垢のようです。

この耳の穴は、外耳道と呼ばれていて、手前と奥で皮膚の厚さが僅かに違うそうです。そして、手前側の外耳道に、耳垢腺と呼ばれるものがあり、ここから出る分泌物と皮膚の古い角質によって耳垢は形成されています。

外から入った細かなホコリ、汗や油などの分泌物も、耳垢に絡まるらしく、これらを総称して耳垢らしいです。

つまり耳垢は、耳の中を保護する役割があります。ホコリや汚れから鼓膜を護り、殺菌作用もあって、耳の皮膚を守る。なので耳掃除は小まめにしないほうが良いようです。

人種によって耳垢の種類は違うらしく、カサカサしている乾いたタイプと、猫のような湿ったタイプがあります。日本人は乾いているタイプの人が多く。反対に湿ったタイプの耳垢は、白人さんや黒人さんに多いそうです。

日本人でも、人によっては湿ったタイプの耳垢が出ます。これはアポクリン汗腺(体臭に関係する汗を産生する器官)の数が多いためであり、年齢によって変わることはないそうです。

代謝が活発な子供、湿ったタイプの耳垢が出る大人、高齢者、耳の穴が狭いタイプの人は耳垢が溜まりやすいそうです。

耳掃除について

欧米で耳掃除は『やってはいけない禁断の快楽』と呼ばれているそうです。

これは耳掃除によってセロトニンと呼ばれる幸せホルモンが分泌されるからです。

このホルモンは心のバランスを整えてくれる脳内物質らしく、耳掃除以外にもヘッドスパや、ウオーキング、人との触れ合いなどでも分泌されるらしいです。

また腸内環境に密接な関係があり、腸内環境が荒れていると、セロトニンの基となる物質が腸から脳に送られず、イライラや不安感の原因になるそうです。

よくアニメや漫画、ドラマなどで夫婦仲の象徴として耳かきをしていますが、科学的根拠もあるんだなと驚きました。

耳かきの歴史?

現代でも耳掃除サロンなどの専門店はありますが、江戸時代にも『耳垢取』という職業があったそうです。

さらに遡ると奈良時代前期の遺跡から、耳かきらしきものが出土しました。

海外でもローマ時代の遺跡や、中国においても3000年以上前の遺跡から耳かきが出土しているようです。

耳掃除が不要な理由について

『だって野生動物は耳掃除してないじゃん』

一理あって耳から鱗でした。

掃除が基本不要な理由としては、手足のターンオーバー機能(表皮の奥にある皮膚層から新しい皮膚が生成されて、それが肌の表面に向かって出てくるときに、既にある皮膚が垢や古い角質として剥がれ落ちること)と同様に、耳垢は自然に外へ向かって排出されるからです。

ただし上記のように、代謝が活発な子供など、耳垢が目に見えて多い場合は、入り口付近を綿棒でなぞるように拭うか、耳鼻科で診断を受けたほうが良いらしいです。

何度も頻繁に耳かきをすると、耳を保護する機能に支障が出るらしく。耳垢が溜まったり、細菌感染を引き起こしたり、耳垢が栓となって聞こえづらくなったり、鼓膜を傷つけてしまう心配もあるので、頻繁な耳かきは避けたほうがいいです。

また耳かきをする区間は、耳穴から約1・5cmまでの距離だけで良いそうです。それ以上、奥に耳かきを入れると、耳垢を奥に押し込んだり、耳の中を傷つけてしまう危険がります。

耳垢は躍起になって取らなくて良い、と肝に命じましょう。

それでも耳掃除がしたい場合は、月に1~2回の頻度に留めて、手前部分を耳かきや綿棒で軽く擦るだけで済ませましょう。無理に耳穴の中をこするのは、傷つく原因になります。

お風呂上り後の耳かきも、水によって皮膚がふやけているため、危険です。痒くなる原因は、皮膚や耳垢が水分を吸ってふやけるためであり、プール後も同じ状況になりやすいです。

誤って耳垢を押し込んだ場合は、数週間でまた手前に出てくる場合がほとんどのようです。

耳垢が外に出てくる仕組みは、顎の動きも関係しているらしく、あくびや咀嚼によって、外耳道がベルトコンベアー式で動くそうです。

耳掃除アイテム

耳掃除アイテムも、色々と種類が出ています。

耳垢のタイプで使うアイテムを切り替えると、より効果が出ます。

乾いたタイプの耳垢には『三段階のワイヤー型(我が家はこれ)、ヘラ型、ピンセット型、スクリュー型、スパイラル型』が効果的です。

湿ったタイプの耳垢には『綿棒、スクリュー型、スパイラル型、スプリング型』が効果的です。

素材も今では『竹製、金属製、樹脂製、ゴム製』があり、耳あたりの強さの違いや、洗浄可能かどうかで選びましょう。衛生面が気になる方は『使い捨てタイプ』などもおススメです。

また機能性耳かきと呼ばれるモノもあり、掃除機のように耳垢を振動・吸引して耳奥に落下するのを防ぐ『イヤークリーナー』、耳かきの先端部分にライトがついた『LEDつき耳かき』なども販売しています。

個人的にびっくりな耳掃除のやり方

①イヤーキャンドル

耳掃除のやり方にも色々と種類があり、中でも驚いたのが『イヤーキャンドル』と呼ばれる方法です。

その名の通り、耳に蝋燭を入れて火をつけるという方法です。

詳細としては、①紙状の蝋燭を円錐状に丸める。②その先端を耳に入れて反対側に火をつける。③火が燃える際に耳内の空気を吸いだす動きを利用して、耳垢を除去する。という方法です。

ただし、耳垢の除去効果は科学的に否定されているらしく(実際は溶けた蝋燭の塊やゴミが耳垢と勘違いされた模様)、現在ではアロマセラピーの商品として販売中です。耳は脳に近いために、ツボが集中しており、これを温めることでツボが刺激され、リラックス効果が得られるようです。

使用には注意が必要で、誤った使用法で使うと外耳道に溶けた蝋が落ちて火傷します。

 

②水圧で耳掃除するイヤークリーナー

上記の掃除機のように吸引する『イヤークリーナー』とは違い、こちらは噴射した水圧で耳垢を除去するタイプです。手動、電動など複数の商品があるようです。

コットンに浸して、拭くように使う耳専用の洗浄液は知っていましたが、こちらも驚きでした。

 

③オイルを使った方法

綿棒などに、オリーブオイルを付着させて使います。乾いたタイプの耳垢の場合、取りやすくなりますが、耳の中にオイル入れることも含めて、使用法に注意が必要です。

その他

耳掃除とは異なりますが、耳マッサージは全身の血行が良くなったり、自律神経の乱れを正す効果があります。耳の中が痒くて気になっている方は、耳の穴に耳かきを入れる前に、耳マッサージを試しましょう。

まとめ

ふと気になって調べた耳掃除ですが、色々と知らなかったことが判明しました。

みなさんも容量用法を守って、気持ちの良い耳掃除をしましょう。