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地獄楽は面白い?全13巻完結の魅力まとめ アニメの続きは10巻

地獄楽は面白い?全13巻完結の魅力まとめ アニメの続きは10巻 アニメ・ゲーム・漫画・小説
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地獄楽 1巻
地獄楽

原作:賀来ゆうじ(集英社「少年ジャンプ+」連載)

巻数:全13巻・完結

アニメ:第1期 2023年/第2期 2026年(通算全25話)・制作 MAPPA

配信:プライムビデオで全25話

何度斬られても死なない忍が、妻に会うために不老不死の薬を探しに行く。『地獄楽』は、その一行に「首を斬る側の人間」が同行するところから始まります。罪人と処刑人が二人一組で、生きて帰れるかわからない島へ渡る。この組み合わせが、最後まで物語を動かし続けます。

原作は全13巻で完結済み。アニメは第2期までで原作89話ぶん――単行本10巻の途中までが映像化されています。この記事では、作品の魅力を作者インタビューの言葉も交えて整理したうえで、アニメの続きが何巻から読めるのか、そしていまどの配信サービスで観られるのかまでをまとめます。

『地獄楽』はどんな作品か

舞台は江戸時代の末期。ジャンルはダークファンタジーと時代劇を掛け合わせたバトル群像劇です。原作は賀来ゆうじさんが「少年ジャンプ+」で2018年から2021年まで連載し、単行本は全13巻で完結しています。アニメーション制作はMAPPA。

物語の中心にあるのは「神仙郷」と呼ばれる島です。花が咲き蝶が舞う美しさから極楽浄土とも常世の国とも称される秘境で、死罪人となった画眉丸がびまる「この島から不老不死の仙薬を持ち帰れば無罪放免」という条件を告げられます。秘境に送られる死罪人たちには、幕府の命で処刑を代々務めてきた山田家の者が、打ち首執行人として同行します。屋号を山田浅ェ門やまだあさえもんといい、別称は「人斬り浅」。

この骨組みは、作者が最初に決めた部分でした。企画の出発点について、賀来さんはこう説明しています。

「閉鎖空間に、利害が一致しない2人が組まされ、放り込まれる。それが何組もいる」というところからスタートしました。これが「骨格」です。

──『地獄楽』公式サイト 賀来ゆうじ先生インタビューより

キャラクターより先に構造があった、というのは読んでいると腑に落ちます。島に上陸した瞬間から、誰と誰が組んでいるかで場面の緊張が変わる。相棒が信用できるかどうかが、そのまま生死に直結するからです。

📺 アニメ『地獄楽』を観る

第1期から第2期の最終話まで、プライムビデオで通して観られます。U-NEXTとHuluにあるのは第1期のみです。※最新の配信状況・料金は各公式サイトでご確認ください。

プライム会員でない方は、初回30日間の無料体験から始められます。

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主要キャラクター

画眉丸(CV:小林千晃)

「がらんの画眉丸」と畏れられた元石隠れ衆最強の忍。里を出た抜け忍として死罪人になりますが、彼が仙薬を求める理由は最愛の妻と再会するためです。何度死刑になっても死ななかったという設定を背負いながら、動機だけは徹底して個人的。この落差が主人公として機能しています。

山田浅ェ門佐切(CV:花守ゆみり)

画眉丸の監視役。斬首刑の執行を務める山田家の娘で、試一刀流十二位。剣の腕は確かなのに、人を殺すという業に囚われて悩み続けます。物語が進むにつれて、彼女の迷いのほうが物語の中心になっていきます。

亜左弔兵衛(CV:木村良平)と山田浅ェ門桐馬(CV:小野賢章)

「賊王」と呼ばれる残忍な傑士と、その監視役。ただしこの二人は実の兄弟です。桐馬は山田家へ潜入して1か月という速さで代行免許を得た人物で、段位は未定のまま兄の監視役に就いています。監視する側とされる側が身内という、他の組とは前提の違う関係から始まります。

杠(CV:高橋李依)

「傾主の杠」の異名を持つくのいち。鷺羽城への侵入騒動を起こし、家臣を一人残らず制圧したという経歴の持ち主です。奔放な言動だが、冷酷でしたたかとも評される、この一行でもっとも腹の読めない人物です。

ヌルガイ(CV:小市眞琴)と民谷巌鉄斎(CV:稲田徹)

ヌルガイは独自の文化によって山野を生きる「山の民」の最後の生き残りで、幕府に帰順しない逆賊として死罪人にされた人物。巌鉄斎は「八州無双の剣龍」と呼ばれる剣豪で、後世に自分の名を残すことを目的に島へ渡ります。動機がここまで違う人間が同じ船に乗っている、という縮図がそのまま作品の面白さです。

ここがすごい!おすすめポイント5選

① 「死なない主人公」を、あえて死にそうな場所に置いている

不死身の主人公は緊張感を失いやすい設定です。『地獄楽』はそこを逆手に取りました。賀来さんは、まず「絶対に死なない最強の忍」という格好よさがあり、そのうえで閉鎖空間サバイバルという骨格に戻したとき、死なないはずのキャラクターが死にそうになるほうが面白いと考えた、と語っています。何度死刑になっても死ななかった、という前提が読者に共有されているからこそ、画眉丸が追い詰められる場面が効きます。

② 江戸時代の人物なのに、感覚だけが現代人のまま

これは意図的な設計です。作者の説明はこうです。画眉丸と佐切は2020年代を生きる私たちと同じ価値観を持っていて、それこそが作品を遠く離れた時代に設定した理由でもある。罪人と死刑執行人という、本来なら感情移入しにくい立場の二人が、現代人と同じ感覚を持っている。だから読者は親近感を覚えるし、同時に作中では特異な存在として浮き彫りになる、という二重の効果が生まれます。作者はこれを初期段階における二人の特殊性と呼び、島に集められた罪人たちも同じように設定したと話しています。

③ 誰が生き残るかを、作者自身も決めていなかった

この作品の緊張感の正体はここにあります。賀来さんは、キャラクターの生き死には敢えて決めずに描いていた、自分が驚かなければ読者を驚かせられないと思ったから、と明かしています。全員に生き残る可能性と死ぬ可能性の両方を用意しておき、話の流れ上ここで生き残ったらご都合主義になると思ったら躊躇なく死のカードを切っていた、と。担当編集にも事前に伝えず、ネームで初めて知らせていたそうです。

読んでいて「この人は退場しないだろう」という安全圏がどこにもないのは、そのためです。

④ 後半の主人公は、実は画眉丸ではない

連載を進めるうちに作品のテーマが移っていったことを、作者本人が認めています。

「最初は画眉丸を主人公として物語を描いて、彼の成長に視点を置いていたのですが、描く中でテーマが、途中から中道とか矛盾、葛藤みたいなものに推移していったなと自覚しました。それを背負うのはたぶん佐切だなと思っていて、僕の中で『地獄楽』の後半の主人公は佐切になっています」

──『地獄楽』公式サイト 賀来ゆうじ先生インタビューより

斬る側として登場した佐切が、なぜ物語を背負うことになるのか。ここを意識して読み返すと、1巻から張られていたものが見えてきます。

⑤ テーマの「中道」は、最初から決めていなかった

『地獄楽』を語るときによく挙がる「中道」という考え方も、企画段階で設定されたものではありませんでした。その理由も語られています。週刊連載でテーマを先に決めても、自分の身になっていなければ必ずメッキが剥がれる。だから予め決めずに、自分の思想に正直になったほうがいい。良い話になりそうでも本当に良い話と思えなければそちらへ行かない。そうやって書き続けた結果、勝手にテーマ性が出てきたのだといいます。

作品を貫くテーマが後付けだと聞くと弱そうに響きますが、逆です。作者が信じていないものを掲げていないから、13巻を通して一度もぶれません。

📕 全13巻をまとめて読む

連載は2021年に完結しています。最終巻まで出揃っているので、読み始めた日に最後まで行けます。誰が生き残るか読めない話なので、1巻ずつ買い足すより手元に全部ある状態で読み始めるほうが向いています。

アニメはどこまで描いたか

結論から書くと、アニメ第2期は原作の第89話までを映像化しています。続きは第90話から、単行本では10巻の途中です。原作は全13巻なので、残りは10巻から13巻までの4冊です。

シリーズ放送話数主題歌
第1期2023年第1〜13話OP:millennium parade × 椎名林檎「W●RK」/ED:Uru「紙一重」
第2期2026年第14〜25話OP:キタニタツヤ feat. BABYMETAL「かすかなはな」/ED:女王蜂「PERSONAL」
📖 アニメの続き=原作10巻から
地獄楽 10巻

第2期が描いたのは第89話まで。続きの第90話は10巻に収録されています。ここから13巻までの4冊で完結まで行けます。

スタッフは両期を通して共通で、監督は牧田佳織さん、シリーズ構成は金田一明さん、キャラクターデザインは久木晃嗣さん、音楽は出羽良彰さんです。

アニメを観終わったあと、原作に手を伸ばす理由は2つあります。ひとつは89話から先の続き。もうひとつはコマと文字でしか出せない情報のほうです。賀来さんはWebマンガの読まれ方に合わせて、見開きを多用せず1枚の構図でインパクトを作る描き方を意識していたと語っていて、ページをめくった瞬間に決着が1枚絵で提示される、といった演出はその産物です。

どのサービスで観られるか

ここは事前に知っておいたほうがいい部分です。第1期と第2期で配信先が違います。

シリーズプライムビデオU-NEXTHulu
第1期(第1〜13話)
第2期(第14〜25話)

第1期は多くのサービスに入っているのですが、第2期を配信しているのは限られます。提携しているサービスのなかでは、第1話から最終話まで通しで観られるのはプライムビデオだけです。U-NEXTとHuluで第1期を観た方が、そのまま第2期を探して見つからない、ということが起こります。

これから通しで観るつもりなら、最初からプライムビデオを選んでおくのが確実です。

よくある疑問

Q. グロテスクな描写は多いですか?

多いです。死罪人が集められる話なので流血や欠損の描写は避けられません。ただし作者は怖い絵柄を格好いいものとして描いており、嫌悪感を煽る方向ではなく、造形の面白さとして提示されています。表紙を描くときに担当編集から「ちょっと怖くありませんか」と聞かれても「格好良いでしょう」と答えていた、というエピソードも公式インタビューで語られています。苦手な方は1巻を試してから決めてください。

Q. 続きを読むほかに、原作ならではの部分はありますか?

あります。カラー原稿の画材は連載期間を通して変わっていて、単行本1巻から5巻まではコピックとアクリル絵の具の併用、ファンブック以降はコピックと水彩の併用だと作者が明かしています。効率より楽しさを優先して画材を変えていた、というこだわりの部分は、映像では触れられない領域です。

Q. 難しい用語が多そうですが大丈夫ですか?

山田浅ェ門、試一刀流、神仙郷といった独自の用語は出てきますが、作中で説明されるので予習は不要です。公式サイトにも用語集が用意されています。

Q. スピンオフや関連書はありますか?

公式ファンブック『地獄楽 解体新書』(2021年刊)があります。藤本タツキさんとの対談が収録されており、賀来さん自身も「テーマは予め決めない」という話をこの対談でしたとインタビューで触れています。ほかにスピンオフ漫画『じごくらく 〜最強の抜け忍 がまんの画眉丸〜』と、小説『地獄楽 うたかたの夢』『地獄楽 波間の追憶』も刊行されています。

地獄楽 解体新書
地獄楽 解体新書

全13巻を読み終えたあとの一冊として。藤本タツキさんとの対談を収録した公式ファンブックです。

こんな人におすすめ

キャラクターの生死が読めない緊張感を求めている方に、まず勧めたい作品です。作者が生き残りと死亡の両方を用意したうえで流れに任せていたので、人気があるから安全という法則がここには働きません。

群像劇が好きな方にも向いています。罪人と監視役の組が何組も同時に島を進むので、視点が切り替わるたびに別の物語が動きます。

アニメを最後まで観てしまった方にも。第90話から先はまだ映像になっていないので、10巻を開けばその日のうちに続きへ入れます。

そして、完結済みの長編をまとめて読みたい方。全13巻というのは、腰を据えて読むには手頃で、途中で失速する余地もない長さです。

逆に、流血や欠損の描写が苦手な方は無理をしないほうがいい作品でもあります。ここは好みの問題なので、1巻で判断してください。

まとめ

『地獄楽』は、死なない忍と、人を斬ることに悩む処刑人が、生きて帰れるかわからない島へ渡る物語です。設定の派手さで読ませる作品に見えて、実際に残るのは倫理観の話のほうでした。後半の主人公は佐切だと作者自身が語っており、斬る側の迷いこそがこの作品の中心にあります。

原作は全13巻で完結済み。アニメは第2期までで89話ぶんを描いたので、続きは10巻から読めば追いつけます。残り4冊で結末まで行けます。

ひとつだけ気をつけるなら配信です。第2期まで通して観られるのはプライムビデオなので、途中で乗り換える手間を避けたい方はそこから入ってください。

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📖 原作を読む
地獄楽 1巻

アニメの続きから読むなら10巻から。はじめから読むなら1巻、まとめて揃えるなら全13巻セットです。

🎬 アニメで楽しむ

第1期から第2期の最終話まで揃っているのはプライムビデオです。U-NEXTとHuluは第1期のみの配信になります。※最新の配信状況・料金は各公式サイトでご確認ください。

 

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