『シーザリオ(ウマ娘)』ストーリーネタバレ・下

の続き

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関連ウマ娘

同期『ラインクラフト、エアメサイア、デアリングハート』を始め、『スペシャルウィーク、キングヘイロー、シンボリクリスエス、ブエナビスタ』と絡むことが多いです。

中等部ながら大人っぽい性格のため、先輩後輩問わず頼られています。また気遣い上手で、初対面のトレーナーが相手でも『グラスが空ですけど、水の追加はいかがですか? 常温の水か、白湯のほうがいいですか?』と尋ねながら、『休憩するならブランケットをお貸ししますよ』『ここのツボを押すと、疲労が回復するんですよ』と顔色が良くないトレーナーを気遣っていました。

その気遣いがあまりにも自然なため、負担になることはなく、『聖母のような笑顔で(されるがまま)流されそうになる』とトレーナーはコメントしています。

またジュニアクラブで子どもの集団と向き合っているからか、大混雑している初詣で団体行動した際に、優れたリーダーシップを発揮しました。

それでいて先輩や目上の人を立てており¹、相手の立場に配慮しつつ、自分の意見も適切に述べています。

¹……おべっかではなく、指導者志望のシーザリオにとって、『後輩を導く先輩』や『子供を教育する大人』は尊敬の対象。

ストーリー内では、私生活で失敗しがちな『スペシャルウィーク、キングヘイロー、トレーナー』をフォローすることが多いです。それでも心から尊敬していることが、言葉の端々から伝わってきます。

同期たちとは仲が良く、パジャマパーティーや映画鑑賞会など、4人で集まることが多いです。海に出かけたり、クリスマスには遊園地で遊んだりするなど、度々遠出しています。

ラインクラフト

同期でルームメイトの友人兼ライバル。時折、ラインクラフトの流星の萎え具合で湿度を計っています。

入学当初は『シーザリオさん』と呼ばれていたが、今では呼び捨てし合う仲です。寮生活に不安があったが、ラインクラフトがルームメイトで毎日話が尽きず、『寂しさもない』と語っています。

お互いに贈り合ったプレゼントの包装紙を取っておくほど仲が良く、シーザリオが『干したお布団にダイブしてお昼寝』『ドッキリを仕掛ける』『両手を広げて通せんぼ』など無邪気な姿を見せる時は、だいたいラインクラフトが隣にいます

シーザリオの『頼られたい、甘えてもらいたい』という気持ちが遺憾なく発揮される相手でもあり、『夜食を用意する』『眠そうだったので膝枕する』カップに砂糖を入れて、フーっと冷ます』など、かなり世話を焼いています。そのことに対して、『子ども扱いし過ぎじゃない?』と膨れることはあるが、『シーザリオ、やっさし~』とそのまま受け入れることが多いです。

もちろん甘やかすだけではなく、『指導者として厳しく接する』という意味でも世話を焼いています。泣き言が漏れてもダンスレッスンを続けたり、集中力が切れないようにご褒美を用意するなど、距離感の近さに比例して指導も厳しいです

甘やかす場面が多い反面、ライバルとしては、どのウマ娘よりも強く意識しています。ラインクラフトのことは、『同じ時代、同じ存在に憧れた者。信念を持ち、挑み続ける力がある。その輝きは、唯一無二』と認めており、ラインクラフトのように真っすぐでありたい』と思っています。

ラインクラフトの夢『誰かの中に残るくらい、輝きのあるウマ娘になって、未来にわたしを残したい』に共感を覚えて、ついつい熱く、何度も夢を語り合いました

エアメサイア

『指導者の母親に憧れている』という共通点があり、2人で母親へ送るプレゼントを考えていました。

ホラー映画を見て青ざめるエアメサイアの手を握ったり、お肌の調子が悪かった時は相談しています。エアメサイアもダイエット中のシーザリオを気遣っていました。

同期のライバルとしては、レースだけでなくテストでも競っており、五分の勝負を繰り広げています。

デアリングハート

デアリングハート主催の映画鑑賞会でサメ映画を周回しているらしく、『生半可な覚悟では、デットヒート・シャークに勝てません』『ありえないはありえないのです。いつ何時サメと競うことになってもいいよう、万全の備えをしなければ』とトレーニングするほど影響されています。ただ、怖がってはいないようで、『どのサメさんも元気でかわいい』とコメントしていました。

²……サメがターフを駆けるような荒唐無稽さが際立つ、いわゆるB級映画。

デアリングハートからもらったアメリカのお菓子がすっぱくて、動画でそのお菓子を食べた人もすっぱそうにしていたことを、思い出し笑いしています。

スペシャルウィーク

『スぺさん』と呼び慕っており、スペシャルウィークからビュッフェに誘われるなど、仲が良いです。

ウマ娘としては、運命めいた何かを感じています。スペシャルウィークの走りをみると、脚が疼くそうです。

また、無性に食欲が湧きます。とあるイベントでは、『あの食欲に、スぺさんの強さに繋がるものを感じている気がする』と、謎の衝動に駆られていました(替え玉ではなく、ラーメンを丸ごとおかわりする姿にビックリしながら)

スペシャルウィークからは「大人っぽい」と言われています。

ブエナビスタ

同じ中等部、栗東寮のウマ娘で、スペシャルウィークを尊敬しているところが似ています。

私生活における友人で、一緒に外出したり、料理することが多いです。外出時に『(集合場所に)早めに着かなければ、私を探して、ブエナさんが迷子になる前に』と言いながらオンモードになるなど、付き合いの長さが伺えます。

ファン感謝祭で行われた『VR空間☆無人島1周トンデモレース(実況:マルゼンスキー)』では、優勝賞品の食べ放題券をスペシャルウィークにプレゼントするために、『シーザリオ、ブエナビスタ、スペシャルウィーク』で『チーム・スぺスぺ』を結成しました。見事1位に輝いた際には、『ファンが選んだナイスチーム賞』も受賞しました。

他のイベントでも3人揃うことが多く、福引券でにんじん山盛りを引き当てた時は、2人で調理してスペシャルウィークに振る舞う。減量中のスペシャルウィークのために、2人でヘルシー料理を作る。そのお礼に、スペシャルウィークから特大にんじんハンバーグ³を振る舞ってもらう。など、食べ物関係が多いです

³……スペシャルウィークにとっては腹八分目のサイズだが、普段の食事量よりは上で、完食した後は動けなくなった。

キングヘイロー

メインストーリーでは、シーザリオが所属する『チーム・アスケラ』の先輩です。

アメリカンオークスのために2人で渡米した時⁴は、不慣れな環境でポンコツを連発するキングヘイローに、『いつも一生懸命なところ、うまくいかないと謝ってくれるところも、そっくりですね、(アスケラの)トレーナーさんに』と逆に落ち着きました。

⁴……チームメンバーは予算の都合で行けず、トレーナーは調べモノのために数日遅れた。

福引券で1等の特上にんじんハンバーグを当てた時は、お腹を空かせていたキングヘイローとラインクラフトに『遠慮しないで食べてくださいね♪』と譲っています。2人は言われるまま全部食べてしまい、『って!  本当に全部はダメじゃんわたし!/ダメじゃない私!』と頭を抱えた。

シンボリクリスエス

初めて会ったのに、初めてという気がしない先輩ウマ娘。スペシャルウィークと同様に、運命めいた何かを感じています。

並走をお願いしたり、トレーニングメニューについて相談するなど、後輩として頼っている場面が多いです。

シンボリクリスエスもシーザリオの実力を高く評価しており、『強くて聡明』『世界という新たな道を示せる』『私が持っていないものを、お前は持っている。すごい後輩』とべた褒めしています(本人は事実を淡々と述べているだけ)。褒められすぎたシーザリオは、照れすぎてオンモードからオフモードになった。

日常生活でもよくなついており、英語だと話しやすいシンボリクリスエスのために、英語を覚えて『次は何を話そうかな』と楽しみにしています。

シンボリクリスエスの誕生日には、日本食に興味がある彼女のために、日本の家庭料理を詰め込んだお弁当を用意しました。定番の『だし巻き卵、煮物、からあげ、タコさんソーセージ』や、白米はあまり食べなれないから炊き込みご飯にするなど、シーザリオらしい気遣いが感じられます。

エアグルーヴ

後輩たちに囲まれて、1人1人に寄り添う形で指導するエアグルーブは、シーザリオが目指す夢『未来のウマ娘のいしづえとなること』のお手本です。

エアグルーヴはティアラ路線を選び、オークスでの勝利をはじめ、華々しい活躍をしてきたウマ娘。『オークス』で母子二代制覇を達成し、母から子へ走りを受け継いだ姿に説得力があります。

エアグルーヴも『シーザリオが描く未来の展望も、覚悟も、理解できる』と共感しています。

直接会話する場面はほとんどないが、トレセン学園の体験入学をエアグルーヴと2人で行っていました。

トレーナーとの関係

壮大な展望

始まりは選抜レースです。前評判の通り、才あるウマ娘たちが出走し、重賞さながらの緊張感があるレースを走り抜いたシーザリオ。

その女王のような風格と、ゴール手前で爆ぜた疾風のような末脚がトレーナーの脳裏に焼き付きました。

トリプルティアラが目標で、『特にオークスでの勝利は逃せない』と語るシーザリオ。それを大言壮語だと思わせない実力に、経験豊富なベテランたちがスカウトに訪れます。

しかし、シーザリオはトレーナー選びに慎重でした。彼女が見据えているのは、今より遠いの未来の先です。トリプルティアラは目標だが、あくまで夢の第一歩。

『私の育てた子がレースを彩り、彼女の後継者が更なる蹄跡を刻む』

シーザリオにとって、トリプルティアラは指導者たる器を示すための拍付けです。名選手が、必ずしも名指導者になれるわけではありません。しかし、名選手だからこそ生む憧れは、指導時にもプラスに繋がるはずだと考えていました。

『いずれ来たる未来の糧となりたい。この身が大人となり、枯れ枝のように老いた後でさえも』

過去から教わった走りを、未来に繋げたい。今を生きるシーザリオが生涯をかけて、成し遂げたい夢です。トゥインクル・シリーズの3年間を、『未来のウマ娘の礎』となるための、着実な歩みの1つと言い切る壮大なスケール。

そんな壮大な夢に寄り添ってくれるトレーナーを、シーザリオは望んでいます。それは3年間だけでなく、生涯を通してのパートナーともいえるような存在。そう思わせてくれる人。

現役引退、契約解除、それで終わりではいけません。未来まで支えること、それが『トレーナー/パートナー』に望む最低条件です。

あまりのスケールの大きさに眩暈がします。それでも、シーザリオが掲げる大きな展望に、トレーナーは夢を見ました。シーザリオを支えたい、その夢を叶えたい、同じ道を歩みたい。ともに戦いたい。シーザリオが持つ輝きを、未来のウマ娘たちをみちびしるべへと昇華したい

その堂々とした佇まいに目を奪われて、胸が熱くなるほどシーザリオに首ったけだったトレーナーは、『生涯』を懸けました

パートナーの姿

トゥインクル・シリーズではトリプルティアラを獲り、シーザリオが引退後は、トレーナーとしてその夢を支える。

シーザリオがいつか教え子を得たのなら、今度は彼女を歴史に名を遺す『先生』にするため尽力します

シーザリオを勝たせた知識で、シーザリオの教え子を勝たせる。先生としての評価は、教え子の戦績で判断されるものだから。

よって、教え子を勝たせる腕利きのトレーナーが必要です。シーザリオを育てたトレーナーなら相応しいはず。

育てて、勝たせて、また育てる。その繰り返しの果て。シーザリオは礎と呼ぶに相応しい大いなる名声を得る。シーザリオという女王の名は、世代を超えて受け継がれる。大きな流れの中に刻んでいく、その時まで、ともに歩む。

想いを未来に繋げたい。シーザリオが生涯を懸けるなら、トレーナーも懸けます。

『その言葉、今もう1度、いえ、何度でも』

常識にとらわれて何も為せないくらいなら、むしろ喜んで阿呆になる。一緒に未来のウマ娘の礎となる。その覚悟は決まっています。

道化

『不思議な気分です。この紙1枚で私たちはもう、ただの生徒とトレーナーではなくなるんですね……』

パートナー関係はおおむね順調でした。シーザリオは素晴らしい才能を持ち、穏やかな性格でトレーナーと衝突することもないです。2人とも戯曲が好きで、お気に入りの演目が同じなど話も合いました。

トリプルティアラ路線で争う同期の中でも、注目のコンビとされており、トゥインクル・シリーズのデビュー戦では疾風のような末脚を見せつけます。

しかし、レース後のシーザリオは顔が青く、脚部に若干の違和感を覚えていました

診断結果は、慢性的な炎症で、今後に響くケガだと言われます。ただ素晴らしいと賞賛するだけのトレーナーでは、シーザリオの支えにはなれなかった。

レース前に励ませば、そわついてしまった、と謝らせてしまう。脚に違和感を感じていたことも、シーザリオが言い出すまで気づけなかった。支える相手として足りていない。光を求められれば暖かな日向となり、影を求められれば日陰となれるような存在。シーザリオのパートナーには程遠かった。

このままではダメだと奮起して、今と遠い未来に役立てるため、トレーナーはいちから勉強を始めます。

同僚のトレーナーに相談して、シーザリオの走りに関する理解を深めるために、あらゆる角度から徹底的に分析しました。理解が深まれば、足に負担がかからない新しいフォームの構築だけでなく、『シーザリオを基にした走り方』となる可能性が高い未来の教え子だって伸びるはずです。

同時にシーザリオと話し合い、相互理解を深めました。シーザリオの内面、パーソナル部分を理解できれば、感情の揺れによるケガを防げることもあるかもしれない。将来、シーザリオにバトンを渡された子たちを指導する際も、その理解は活きるはずです。

それからは好きな食べ物、映画、場所。昔からの性格、何かに触れた時の考え方、あらゆる話をしました。その全てを大切に頭の中にしまっていきます。

貴方の居場所

そんな日々が続くほど、トレーナーが多くの時間と労力をかけるほど、シーザリオは恐ろしくなっていました。自分の途方もない夢に、1人の人間を巻き込んでいる。自分の想像より何倍も努力するトレーナーの姿を見て、生涯をかけて他人を巻き込むことの重大さに気づきます。

責任を取らなければならないと思い、シーザリオは努力しました。気遣わせてはいけない。心の内をさらけ出してはいけない。暗い表情を、見せてはいけない。

そう思っていました。そう取り繕っていたが、諦めました

トレーナーは並々ならぬ努力を重ねて、シーザリオを理解していきます。

シーザリオ好みのドリンクを、何も聞かずにカスタムする。遠征に行ったときは、何か1つお土産を一緒に選んで買い、コルクボードに飾っていく。人混みで離れ離れになっても、お互いならここに集まると考えて合流する。

決定的だったのは、シーザリオが補佐するジュニアクラブに『指導を聞かずに走り回る子どもがいる』と相談した時です。トレーナーは『時間がかかっても信頼関係を構築した方がいい(無理に言うことを聞かせれば、後々まで不信感が残る)』と助言したが、シーザリオには『教え子の安全が第一で、時間はかけたくない』という譲れない気持ちがあります。その一方で、トレーナーの助言は正しいので納得できている、尊重したいという矛盾がありました。

トレーナーはその矛盾を見抜いて、折衷案を出します。速く走りたくてジュニアクラブに入ったのなら、『シーザリオの言うことを聞けば速く走れるようになる』と思ってもらえばいい。トレーナーは、シーザリオの背中に子どもを乗せて走らせます。ターフを数周する頃には、シーザリオのレースの腕前がわかりやすく伝わり、すっかり懐いていました。

シーザリオが言葉にできていない『迷い、矛盾、気持ち』、その全てを瞬時に見抜き、納得できる形でまとめあげる。誰かを気遣うことが多いシーザリオにとって、あまりない経験です

すごく嬉しくて、くすぐったくて。最近、こんなことを思うんです。このヒトはいずれ、私のことを全て理解してしまう』

だから、取り繕っても意味がない。諦めることで、心が軽くなる。知られることが、安心になる。なんでも話せてしまう

真っすぐトレーナーをみつめる瞳。気づけば、シーザリオはとても近くにいました。

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