『コパノリッキー(ウマ娘)』ストーリーネタバレ・下
の続き
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関連ウマ娘
同じダート路線で競い合う『ホッコータルマエ、ワンダーアキュート』との絡みが多いです。先輩でウマドルの『スマートファルコン』、クラスメイトの『カワカミプリンセス、ヒシアケボノ』、幼馴染の『キタサンブラック』とその友人『サトノダイヤモンド』とも絡みがあります。
コパノリッキー→ホッコータルマエ(タルマエ)……『火と土の相生(相乗効果で良い相性を生む)』の関係らしく、いいライバルです。一つ上の世代であり、目標として追いかけます。仲が良く、ホッコータルマエが海外遠征に行った時は、心配のあまり風水で見ていました。
ホッコータルマエ→コパノリッキー(リッキー)……風水に対しては否定的ですが、それは風水をやめてちゃんとトレーニングすれば、もっと良くなると思っているからです。風水の話になると厳しい言葉が出てきますが、それ以外は苫小牧市の復習に付き合ってもらうなど、一緒に行動しています。リッキー語については、『意外とキャラづけの参考になるかも』と思っています。
コパノリッキー→ワンダーアキュート(アキュートさん)……『火と水の相剋(衝突し、対立する)』の関係らしく、レースでは手強い相手になると予想しています。可愛がられており、普段は世話をする側のコパノリッキーが、ワンダーアキュートの前では世話をされる側です。トレーニングに付き合ってもらったり、ワンダーアキュートのおはぎが好きです。
ワンダーアキュート→コパノリッキー(リッキーちゃん)……コパノリッキーの夢を応援していますが、風水はよくわかってない感じです。レースで対峙した時は勝つ気満々ですが、他者を優先しがちなコパノリッキーを気にかけています。
コパノリッキー→スマートファルコン(ファル子さん)……風水系ウマドルをやらないか、と声をかけられており、風水を普及する手段としてアリかもと乗り気でした。
スマートファルコン→コパノリッキー(リッキーちゃん)……最初は不思議ちゃんタイプと思っていましたが、地道な努力を繰り返す姿に、とんでもない頑張り屋さんと認識を改めています。ちょっとだけ先輩として、夏合宿でトレーニングに付き合い、ウマドルとして応援しました。
カワカミプリンセスとヒシアケボノには、風水的なアドバイスを送ることが多いです。部屋のドアノブを破壊したカワカミプリンセスに、観葉植物を置かせて心の落ち着きを持たせたり、ヒシアケボノが食事券の懸賞を狙った時は、3人で掃除して運気を高めています。懸賞は外れましたが、掃除のお礼で食事券を貰い、ハッピーになりました。トレーナーからはいろんな意味でパワフルな3人と言われており、気が合う姿を見せています。
幼い頃に同じ公園で遊んだキタサンブラックとは、一緒にトレーニングをしたり、思い出の公園の管理人に2人(+トレーナー)で感謝の言葉を伝えに行きました。サトノダイヤモンドは、キタサンブラックを通じて知り合いましたが、コパノリッキーの風水がよく当たるので『ジンクスの破りがいがある』と気に入られています。3人で幽霊騒動を解決した時に、風水が役立ったことで、2人からは理解を得ました。
他にもマチカネフクキタルからは、リッキー大先生と呼ばれており、動物園で不幸な目に遭っていたところを助けています。
育成ストーリー
ウマ娘としてのコパノリッキー
トゥインクル・シリーズを目指す理由は、風水の力をみんなに示し、広めるためです。
そのために、風水を用いた独特な試合運びを見せます。
『私は常に大地の氣(き)とともにある』と言い、本気で走れば氣の流れと大地の聲(こえ)が、場の状況やみんなの意志を形にして伝えてくれる。と一見怪しげです。
しかし、飛び散る砂からバ場の具合や他のウマ娘の動きを感じて、レース展開を読み切り、素晴らしい走りを見せています。
その精度は凄まじく、相手のコース取りから作戦まで、まるで頭の中を覗くかのように読み取っています。
そのうえで風水に頼り切りではなく、『やれるだけのことをやりきるための学問(サッカーをやったことない人が、プロに勝つなんてできないのと同じ)』という認識なので、事前の努力を怠りません。
走る動機もしっかりしており、風水で気持ちを底上げできるので、どれだけ厳しいレースでも弱気にならないです。かといって慢心することはなく、トレーナーからネガティブと勘違いされるほど慎重な様子でレースに挑んでいます。
デビュー戦前後は、その慎重さが良く表れており、初レースを勝利で飾っても、絶対的に実力が足りていないと真っ当な意見を述べて、地盤固めを優先しました。
また風水で見た結果が吉と凶どちらでも、それに合わせて努力すれば、道は開ける。というポジティブさもあるので、風水は弱点になりません。
しかし、風水で解決できない人間関係の問題だと揺らぐことが多いです。
風水でハッピーにする方法
大地の聲を聞くには砂が必要なので、ダートを走っていたコパノリッキーでしたが、芝でも聲が聞こえるようになり、どちらを主戦場とするか考えます。
コパノリッキーが出した答えは、ダートを主戦場としながらも、最大級のレースである日本ダービーに出場するという難解な未来絵図でした。
その狙いは、ダートが得意なコパノリッキーが日本ダービーを走ることで、ダートに注目を集めることです。いくらコパノリッキーが強くなっても、見えなければ、風水の力は信じてもらえません。そこで日本ダービーに出場することで、見せると広めるを繋ぐのが目的です。
それでコパノリッキーは3つのハッピーを目指します。
1、ダートで風水を知ったファンは、自分の人生をよりよくしていくことができる。
2、ダートからダービーに出ることで「そんなこともできるんだ!」って後輩に意外な道を示すことができる。
3、コパノリッキーが「日本ダービー」に出ること自体を喜ぶ人もいる。そう、たとえばトレーナー☆
コパノリッキーの読み通り、日本ダービーを機に、テレビ出演の依頼が舞い込み、色んな人の関心を呼び込みました。
1日に5件近い取材を受けて、『風水の普及』という夢が叶いつつある状況に、『出るレースを減らして、風水を広めようか』とコパノリッキーは考えます。
しかし、世間で風水が大ブームになっても、コパノリッキーが一番風水を知ってもらいたい存在『真剣に何かに挑戦し、立ち向かっているトレセン学園の生徒』には響きません。
それどころか、デビュー前から助けたいと思って手を伸ばしても、風水を信じてもらえず見送ってきた『思い悩んでレースを辞めていく子たち』が減っていない状況に気づかされます。
ウマ娘は人生をかけて走っており、実際の経験から生まれた話でなければ、信用できない。絵空事に身を委ねれば、強い後悔が残るからです。
世間でブームになっているのは、ただ楽しいからであり、真剣にやってる子は、裏付けがないと信じません。
その事実に気付いたコパノリッキーは、レース出走を控えるという言葉を取り消します。風水でみんなをハッピーにするという想いを、言葉ではなくただただ走りに込めて、風水が本物だと証明するために、走り出しました。
リッキーパワー
道さえ見えれば、迷いは消える。
コパノリッキーは堂々たる走りを見せて、ダート最大級の中央G1舞台で若き才能を示します。
しかし、日本ダービー後に多くの取材を受けていたことで、ホッコータルマエからは『風水にハマってた分まで、一生懸命トレーニングすれば、もっとすごい走りができる。それだけの才能があるのに、真面目にやれば、なんでも叶えられるほど凄いのに』と怒りを向けられました。
『遊んでいるように見えるのかな』
わかってもらいたい相手から認められず、コパノリッキーは自分の夢を信じることができなくなります。
自分を信じて一生懸命ができないコパノリッキーに、同じ道を歩んできたスマートファルコンが伝えました。
『歌とダンスだけでも、風水パワーだけでもできないことはあるよ。でも、私たちにしかできない励ましはある。信じ続けようよ、自分の信じるものを。方法は間違ってない、なんであれ心からみんなの幸せを願ってるんだもん、それって本当に素敵なことだから』
ウマドルとして真剣に歌とダンスを続けてきたスマートファルコンの、血の通った言葉です。
コパノリッキーは風水を知って元気になりました。風水を教えて、元気になった人もたくさんいます。コパノリッキーがあきらめない限り、そのハッピーの輪は広がり続けます。
『私には私しか幸せにできない人がいる。待っててくれるみんなを、風水の力で、絶対ハッピーにする。私の正しさは、私自身の走りで示してみせる』
人生の夜道に迷って自分じゃどうにもできなくなっている誰かのために。風水を知ればきっと立ち直れる、誰かのために。一生かけてもいいと思えるほどの真剣さでコパノリッキーは走り続け、ホッコータルマエを認めさせました。
四神相応から太極へ
コパノリッキー、ホッコータルマエ、ワンダーアキュートの3人は、互いを高め合うライバルとして何度もぶつかり、誰もが最高の自分に辿り着きます。
まさに理想的な力の均衡、全員が最大限の力を出し切って、最高にハッピーなレースを展開しました。
健闘をたたえ合う歓喜の輪、鳴りやまない歓声、充足感、コパノリッキーは場が満ち足りたと感じます。
風水で自分を高め、周りを助け、みんなで楽しく競い合えるところまで駆け上がり、これで風水の力は世に示せた。そのはずですが、コパノリッキーは気づきます。
自分の中に芽生えた気持ち、頂点を目指す黄龍の唸りに。
横並びのままじゃ、夢は果たせない。今のままでは何も示せていない。
風水パワーを持っているコパノリッキーが、ホッコータルマエとワンダーアキュートと同じでは、風水パワーの証明になりません。2人を上回ることができて、初めて風水は本当に信じてもらえます。
『私たちより、少しだけ弱い誰かに。ほんの少し足りない勇気、届かない未来、敵わない夢。でも、風水の後押しがあれば、掴めるかもって、そう信じてもらうためには、私は互角に甘んじてはいけない』
並ぶ者のいない最強ダート王者になった時、初めて『風水があれば、絶対ハッピーになれる』と信じてもらえます。
『この場こそ、風水の求める最高の形。この中で勝てば、絶対に示せる。ゆるぎない風水の力を』
コツコツと準備をしたわけではない。しかし、誰もが正しい道を真っすぐに歩めば、場は仕上がっていきます。そして、そこで力を出し切ってこそ、価値が生まれます。
『2人を真向から上回りたい、積み重ねてきたものの果てに輝く、風水の力で』
迫力と自信は気高き青龍の如く、そして氣が極限まで高まれば、青は黄へと転じます。
誰よりも速く、強く、天の頂へ。黄龍は、天へと駆け上ります。
その日、ファンが目にしたのは、希望でした。
しっかり場を整えて、不断の意志を持って進む者に、必ずや天は微笑む。
それは三千年の哲学の証明です。
しかし、コパノリッキーが一歩先んじても、周りは負けじと強くなります。
抜きんでることは難しく、その関係はどこまでも比和(同じ氣が重なり、どんどん大きくなっていく状態)でした。
リッキー☆ハッピー☆大ラッキー!
風水がブームから文化に変わっても、コパノリッキーの夢は続きます。
この先も風水で、みんなを少しだけハッピーにすること、それしか考えていません。
『昨日より、少しだけ速く走りたい、それをずっと続けていきたい。そうすれば、暮らしは誰でもよくしていけるって、信じてもらえるから』
少しずつ積んでいくことが、ハッピーへの道です。
コパノリッキーの夢は大きく掲げるものではなく、昨日よりほんの少しだけ幸せを続けることです。
それは風水の考え方そのもの。まさに自然と一体の無理なき未来の築き方です。
それがコパノリッキーのラッキーロード。絶大な風水パワーととびきりの明るさを持ち、自分を貫くコパノリッキー流の走りで、少しだけハッピーをいつまでも目指し続けます。
それが生涯をかけて進む、ただ一つのトゥインクル・ロードです。
ウマ娘 プリティーダービー アンソロジーコミックSTAR 4
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