『史上最強の大魔王、村人Aに転生する』をおすすめしたい!

『魔王によって邪神から世界は救われた。その後、彼はひっそりと息を引き取る。まさか、その魔王が転生してるとは、誰も思うまい』神々に等しき存在とそれに従う者達から人類を解放するために、国を奪い、数多の英雄達を屠り、勢力を拡大し、神々を殲滅した怪物は、人々から『魔王』と恐れられるようになりました

民やほとんどの配下は、もはや人として魔王を見ていません。待っているのは孤独の末路と悲観した魔王は、昔のように友と笑い合って面白おかしく過ごす来世を夢見て、転生魔法を発動させます。

そういうわけで、おぎゃ~である

ぼっちが嫌で、来世で友達を100人作ろうと転生した魔王の物語『史上最強の大魔王、村人Aに転生する』を推そうと記事にしました。

イントロダクション

『下等妙人(敬略称)』によるライトノベル。ジャンルは『学園ファンタジー』

『小説家になろう』にてweb版が2017年8月から連載されています。

2018年5月から書籍版が『富士見ファンタジア文庫』にて既刊9巻+短編1巻まで発売中です(2022年4月現在)。イラストは『水野早桜』が担当しています。

『こぼたみすほ』により漫画化が行われており、2019年2月から『月刊ビッグガンガン』で連載がスタートしました。

コミックスは『ビッグガンガンコミックス』にて既刊6巻まで発売中です。

2022年3月に、シリーズ累計発行部数は25万部を超えました。

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤシリーズ』や『魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』を手掛けた『株式会社SILVER LINK.』と、『株式会社BLADE』の共同でアニメ化が行われており、2022年4月から放送中です。

本作の魅力について、ヒロインのイリーナ・リッツ・ド・オールハイド役を演じる『丸岡和佳奈』は『大魔王が友達作りのために転生するというストーリーを聞いて、ポップでギャグの色が強い感じの作品なのかなという印象でした。しかし、ストーリーが進むにつれてそれぞれのキャラクターが抱える問題などに触れていき、深みのあるお話とあいまって、どんどん登場人物への感情移入が増すのがおもしろい』とコメントしました。

4月29日に、YouTubeの『KADOKAWAanime』チャンネルにて『TVアニメ『史上最強の大魔王、村人Aに転生する』スペシャル生配信』が開催されます。出演キャストは『深町寿成』『丸岡和佳奈』『羊宮妃那』です。

 

あらすじ(序盤のネタバレあり)

強さゆえの孤独から平凡な生活に憧れた魔王『ヴァルヴァトス』は、数千年後の世界で普通の村人『アード・メテオール』に転生します。

転生魔法の効果で平均的な肉体に生まれ変わったアードは、修行や知識の吸収という、生きていくのに必須な努力を惜しまずに過ごしてきた結果、物の見事に友達が0人でした

ぶっちゃけると他人が怖い。修行や知識の取得など言い訳を並べていましたが『拒絶されたらどうしよう』と不安になって声がかけられない。

どうにかしようとアドバイスを貰い、紳士的に振る舞ってみたものの『変』『キモい』と言われて世界を滅ぼしたくなる元魔王でした

友達ができない苛立ちで理由もなく涙が出始めた頃、魔法の修行へ出かけたアードは、『魔物』に襲われていた愛らしいエルフの少女『イリーナ・リッツ・ド・オールハイド』を助けたことで初めての友人を得ます。

夢にまで見た友と遊ぶ時間を過ごして、15歳になったアードはイリーナと共に魔法学園へ入学することになりました。

特別を捨てたつもりのアードでしたが、実は両親が大魔導士だったり、学園で目立たないはずが魔法文化に意図的な制限がかけれており、数千年前の基準で平均だった能力でも滅茶苦茶目立ってしまい、苦労することになります。

さらには前世で部下だった四天王が現れたり、王族に目を付けられたり、学園の裏でイリーナを狙う影が蠢いていたり、平凡ではない学園生活がアードを待ち受けていました

 

作風・感想

孤独が嫌で友達を作ろうと平凡な人間である村人Aに転生しましたが、数千年後の世界では魔法文明が劣化しており、数千年前では平均的な人間でも規格外な存在となってしまった元魔王が、周囲で起きる事件を解決していくお話です。

序盤はコミカルに進みながら世界観を把握していく形を取っており、徐々にアードの前世やイリーナが抱える問題、世界の秘密について明かされていきます

 

登場人物

アード・メテオール

本作の主人公

前世では魔王ヴァルヴァトスとして恐れられており、孤独に嫌気が差して遺書をしたためた後に転生しました(何人かには二度と会わないと思って嫌がらせをした)。

元は神話として語り継がれる魔王であり、長い時を生きて多くの戦場を渡り歩いてきた経験から非情に落ち着いた性格をしています。そのため敵を傷つけることや打ち滅ぼすことに一切の躊躇がありません。

平凡な村人Aとして友達を作り、穏やかに過ごそうとしますが、前世では平均的な人間だった身体は転生後の世界では規格外な能力となっており、物凄く目立っていくことになります。

肉体は転生時に平均レベルまで落としていますが、元魔王としての知識や経験、奥の手を隠しており、上位の相手とも渡り合うことが可能です。

戦闘能力以外にも、魔法を使った道具作成にも長けています。

友達を作りたいと思っていますが、長年孤独だった影響かコミュニケーション能力に難があり、イリーナの父から受けた助言で紳士的に振る舞いますが、あまり役に立っていません。

両親が十数年前に封印されていた邪神を再封印した英雄だったことに加えて、アードが前世で培った技能を衆人観衆の前で披露した結果英雄の息子で天才という肩書がついてしまいます

状況的に仕方がなかった場合や、本人もまさか魔法文明が衰退しているとは予想しておらず当世では不可能な技術を乱発したせいで、もてはやされるか毛嫌いされるか反応が二極化してしまい、アードが望んだ友人に囲まれた充実平凡ライフからは遠い状況になってしまいました。

1人目の友人であるイリーナのことは娘(もしくは孫か犬)のように可愛がっています。イリーナの明るい性格と愛らしい反応を好いており、彼女の容姿に惹かれて男子が集まった時は内面でハラワタが煮えくりかえっていました。

 

イリーナ・リッツ・ド・オールハイド

本作のヒロイン。

長く美しい銀髪、人形のように整った顔、透明感ある純白の肌を持つエルフの少女です。その容姿はアードが前世で出会い、永久に別れることになった唯一無二の親友に似ており、彼を驚かせました。

負けず嫌いでやんちゃな性格をしており、正義感も強く男性相手でも間違っていると思ったら殴りかかっていきます。しかし有事の際は激情に身を任せるほど愚かではなく、彼我の力量差を見抜いた上で行動します。

性知識に疎くお子様であり、その手の話題にはほとんどついていけず疑問符を浮かべます。

魔法に関して得意な分野はありませんが、あらゆる魔法を高水準で使いこなしており、超一流校とされる魔法学園の筆記テストで満点を取りました。

アードの両親と共に邪神を再封印した英雄男爵の娘であり、立場は貴族になりますが、他人を見下さず手を差し伸べる優しさと慈愛に満ちており、アードと違って友達を作るのは大得意です

逸材とも言える才能を持っていますが、他にも多くの秘密を抱えています

 

まとめ

イリーナは可愛いだけでなく、強大な相手に恐怖を感じても顔を背けず立ち向かう健気さが魅力的なヒロインです。

気になった方は、是非一読してみてください。

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