『くノ一ツバキの胸の内』をおすすめしたい!
イントロダクション
『男のことを知りたいという想いが胸の中で大きく……私はどこかおかしいんでしょうか』
人里離れた山の奥深くで、とあるくノ一集団が暮らしていました。
その集団の名は、あかね組。
個性豊かなくノ一たちが十二の班に分かれ、互いに切磋琢磨しながら己の術を磨いています。
そんなあかね組には、『男は危険な生き物のため、交流することを禁ず』という、絶対に破ってはならない鉄の掟がありました。
あかね組・戌班の班長である見習いくノ一の『ツバキ』は、組の長も認める忍術の使い手で、周囲からも信頼を寄せられる筆頭格でした。
しかし、ツバキにはどうしても気になることがあります。
それは、これまで見たことも、触れたこともない『男』のことです。
『一度、お会いしてみたい』
考えれば考えるほど、止まらない胸のうずき。
『あぁ、このキモチ、どうしたら良いのですか!?』
『男子禁制』くノ一コメディ、純情可憐なくノ一たちの、ほのぼのキュートな日常『くノ一ツバキの胸の内』をおすすめしようと記事にしました。
『山本崇一朗(以下敬略称)』による漫画作品。ジャンルは『ギャグ、日常』。
『ゲッサン(小学館)』にて、2018年2月号から連載されています。
コミックスは 『小学館 〈ゲッサン少年サンデーコミックス〉』から既刊7巻まで発売中です(2022年6月現在)。
『次にくるマンガ大賞2020年 コミックス部門』にノミネートされました。
『その着せ替え人形は恋をする』や『 Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』を手掛けた『株式会社CloverWorks』によってアニメ化が行われて、2022年4月から放送されています。
キャッチコピーは『忍術あり。男を知る術なし。』
プロモーションとして、主人公『ツバキ』と彼女が所属する『戌班』以外のキャスト発表が『キャラクターボイス、キャストコメント、SDイラストを使用したデジタルコンテンツ』付きで毎日一人ずつ35日連続で発表されました。
また制作プロジェクト『くノ一ツバキの音合わせ』が企画され、『欅坂46 「世界には愛しかない」など』を手掛けた作曲家『白戸佑輔』が音楽制作総指揮となり、全楽曲の作詞を『くまのきよみ』が担当しつつ、毎話異なる作曲家やアーティスト『青木征洋(ViViX)、伊藤翼、氏原ワタル(DOES)、菊池亮太、菅波栄純(THE BACK HORN/eijun)、鈴木Daichi秀行、椿山日南子、ha-j、yamazo』を召喚してエンディングテーマをすべて別バージョンで制作しました(内2曲は一般公募が実施されました)
『音泉およびアニプレックスのYouTubeチャンネル』にて、『男子禁制!?くノ一ラジオの胸の内』が毎週金曜19時より配信中です。パーソナリティは『夏吉ゆうこ、根本京里、鈴代紗弓』が各回2名の交代制で担当しています。
本作の魅力について、
テレビアニメ監督の『角地拓大』は『派手さやあざとさではなく、 地味さと繊細さ。 あかね組くノ一たちの可愛さは、 そこに溢れています! 忍であるから、 昔の子であるから、 そんなことは些細なことです。小さなことに一喜一憂、 細かな感情の機微は、 今も昔も変わらない女の子の魅力なのでしょう。ぜひ「くノ一ツバキの胸の内」の世界に没入してみてください! きっと可愛いくノ一たちが心を通わせてくれます』
とコメントしました。
あらすじ(序盤のネタバレあり)
山奥で暮らすくノ一集団・あかね組。彼女たちは互いに切磋琢磨しながら己の術を磨いていました。
そんなあかね組には『男性との接触禁止』という掟があります。
掟に従い男子禁制の空間で育った彼女たちは、男のことを知らず『バカでアホで短期でくさいサル』と甘く見てみては先生に『男は力が強く残虐性がある』と怒られています。
とある夜、戌班の『サザンカ』と『アサガオ』が就寝時間にも関わらず山へ向かいました。
その日は『あおい組(男性の忍者集団)』が山で夜間授業をしている日です。
男と接触させるわけにはいかず、戌班の班長である『ツバキ』は先生から任務を受けて、2人を連れ戻しに向かいます。
ツバキは忍術を駆使し、2人を捕まえて山に出た理由を聞くと、2人(サザンカが主犯)は男を探してぶっ倒し、ツバキに褒められようとしていました。
任務に従い2人を縄で縛って連れ帰ろうとするツバキでしたが、クナイの音が聞こえます。
どうやら近くに『あおい組』がいるようです。
このまま帰れば連帯責任で3人とも『せっかん』を受けるとして、サザンカは男を倒しに行くことを進言しますが、ツバキはまったく違うことを考えていました。
『男をひと目、見てみたい』
周囲からは真面目だと思われていますが、ツバキも年頃の女の子です。男に対して興味がありました。
それを内心に隠しつつ、今後のためと言い訳をしながら『あおい組』を偵察しに行こうとしたところで、話し声を聞いた『あおい組』の1人が声をかけてきます。
いきなり声をかけられたツバキはその姿を見ることなく、2人を連れてその場を離れるのでした。
翌日以降もツバキの男に対する興味は尽きず、なんとか探ろうとしますが失敗し、先生から男と交流を断つ『掟の秘密』を聞かされ、サザンカとアサガオのように男を甘く見るくノ一たちを注意することになります。
男のことを考えると鼓動が強くなり、体が熱くなり、頭が白くなる。
ツバキが抱えるその想いは、どこまでも空回りを続けます。
作風・感想
この作品は、男子禁制のくノ一の里で行われる日常系コメディーです。
『山本崇一朗』いわく『高木さんに比べて好き勝手できるので楽しい。女の子だらけの漫画を描いてみたくてはじめた』らしく、時代設定、忍術の原理、キャラクターの年齢は明確にされていません。
男性の存在は度々示唆されますが、後ろ姿や素顔は黒塗りで見えない状態であり、名前も付けられてないです。
くノ一たちは干支の名を関した班に分けられており、3人で1班になっています(後に主人公班は転入生が来て1人増えました)。
基本的に1話完結で、1人もしくは班にスポットが当てられて話が進行します。
キャッチコピーである『ほのぼのキュートな日常』通りのガールズコメディであり、色んな女の子の『かわいい』が詰め込まれているのが魅力です。
お色気はない。作者のデコ愛が光る。
登場人物
ツバキ
本作の主人公。誕生日は4月1日。身長155cm。
戌班の班長。
真面目な性格で修行も怠らず忍術全般(変化、縄抜け、縄投げ、クナイ、火遁、変わり身、隠れ身、分身、口寄せ)が得意であり、変化に至っては先生の目を欺き(腰痛で気が散っていた)、戦闘能力も攻撃力では最強の班と言われている『亥班』に一目置かれていました。
先生や周囲からはしっかり者として頼られており、本人もその自覚を持って行動しています。
上辺だけを見るのではなく、相手の気持ちを汲み取ることができるので、会話のキャッチボールが苦手な子や人見知りでコミュニケーションが取り辛い相手とも上手く付き合うことができます。
しかし思春期真っ只中の女の子であり、男のことを考えるとミスをすることが多いです。
言葉遣いが丁寧で、年下であっても『です・ます』口調で接する優しい先輩ですが、『悪い子』に対しては怖い顔で怒ります。
実は怖いモノが苦手です。
サザンカ
誕生日は11月7日。身長133cm。
ツバキのことが大好きな女の子で、贈る花を用意したり、姿を見つけると抱きつきに行きます。
生意気な口調が目立ちますが、仲良くなった人間以外には人見知りであり、昔は他人を遠ざけていました。
くノ一としては、口が達者で火遁と奇襲が得意です。
しかし基本が疎かと言われており、変化もイマイチでした(ツバキに変化した時は、髪型が逆だったり身長がそのままだった)。
下級生では怒られ回数№1の問題児です。
アサガオ
誕生日は7月25日。身長170cm。
基本的に抜けていますが、妙なところで鋭い女の子です。
寝たまま食料を食べてしまうほど食い意地が強く、食べ物が絡むと見るからに罠でも突っ込んでいきます。
くノ一としては、嗅覚が鋭く、煙玉を投げられても相手の位置がわかります。またツバキとサザンカを背負って山を登ったことがあり、力が強いです。
空腹と眠気が弱点で、得意な忍術はありません(変化で男に化けようとして、なぜか魚になった)。
下級生では怒られ回数№3の問題児です。
リンドウ
誕生日は9月3日。身長147cm。
常に仮面を持ち歩く、人見知りで恥ずかしがり屋な女の子です。
元々は男のいる里で暮らしていましたが、転校生として『あかね組。戌班』にやってきました。
男として育てられたため、一人称はボクですが、気の小さいところがあります。
性格は比較的まともな部類であり、周囲のボケに対して内心でツッコミを入れることが多いです。
くノ一としては、口寄せが得意で遠い場所から人を呼び出すことができます。
また手順は滅茶苦茶ですが、占いが得意です。
仮面の下の素顔は『かわいい』と評判になっています。
好物は漬物で、壊滅的に絵が下手です。
まとめ
総勢30人以上の個性豊かなくノ一たちが集うほんわかコメディです。
気になった方は是非一読してみてください。
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