『ノースフライト(ウマ娘)』ストーリーネタバレ解説・終
の続き
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育成ストーリー
絶対王者VSスピード女王
スプリント王『サクラバクシンオー』。去年スプリンターズSで敗北したニシノフラワー、三階級制覇に挑むヤマニンゼファーを下し、絶対王者として君臨します。
スピードで一番の輝きを見せるなら、スピードそのもののサクラバクシンオーに勝たなければならない。
『「わたし」の素材を、もっともっと輝かせて、ぶつけたい。「わたし」の輝きで。あなたに、勝ちたい』
王者に向かう挑戦者。ノースフライトの熱視線に、サクラバクシンオーは応じます。まるでノースフライトを、待っているみたいに。
2人は静かに見つめ合います。燃える闘志を、確かめ合うように。
開花したスピード女王は、短距離1200mの高松宮記念で、王に嫉妬と恐怖を与えます。
『この私よりも、速――――ギリぃ! ギリ? …………。やはり貴方でした! 貴方なんです! この私のライバルたるに相応しいお方は!』
マイル1600mの安田記念では、高松宮記念から続くライバル対決で、ファンたちも更に盛り上がっていました。それ以上に燃え上がっているのは、当事者の2人です。
『1600m、わたしのベストコーデ……ここは絶対、譲れません。あなたはとってもオシャレだけど……今日はわたしが、前を行きます。おきらいですか? プライドを着こんだわたしは』
『いいえッ! そのプライド、とってもお似合いです』
マイルに相応しいのはどちらか。コーデ対決が始まりました。
ノースフライトは、『わたしにはマイルだ』と実感します。個性がぴったりはまった感じです。短距離路線で、一番の輝きを纏える。脚が馴染む。どこまでも飛ばせる。やはりマイルは、『わたし』のレース。
『わたしらしさで勝つっ!! はぁあああああっっ!』
『ぐううう……ッッ!! ノース、フライトぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
ノースフライトが、ゴール板を一番に駆け抜ける。その光が、目に焼きつきます。マイルはノースフライトの舞台だと、ベストコーデの証明です。
『好きだな、今のわたし……! とっても! 輝いてるもの』
ノースフライトの素晴らしい輝きに、大きな大きな、夢を見ます。この先も走り続ければ、きっと伝説を残せる。マイルレース史に、燦然と輝く歴史を。
ライバル対決も続きます。1200mと1600m、お互いに1番似合うものがはっきりしている以上、どちらかでは決めきれません。まだ纏っていないコーデ。1400mのスワンステークスに、戦いの舞台は移ります。
『200mなど、私のスピードがあれば一瞬です! つまり……私が一番似合うッ!!』
『どうでしょうか。きっとあなたにも似合うでしょうけど。200m、裾を切ったぶん……わたしのほうが速いと思いますよ』
2人は競い合い、追いかけ追われ、お互いがお互いの先を目指す。瞬きする間に終る短距離レースでは、ほんの一瞬も油断できない。だから2人は、最初から全力で、最高速で走る。そして、限界の先へ。
(知りたくないですか? どちらが、このスピードを着こなせるのか。ワクワクしませんか? 『わたし』たちは、もっとオシャレができる)
目がチカチカするような一瞬の対決。2人の対決をもっと見たい、今度はどっちが勝つのか。注目が集まります。
最終決戦の場は、短距離路線で目指せる最高峰の1つ。春の安田記念と双璧を成すマイルG1。1600mのチャンピオンを決めるレース『マイルチャンピオンシップ』。ノースフライトの3年間の総決算です。
『ごめんね。ほんの少し、あなたを1人にしちゃいました。あなたが駆け抜けるには、十分すぎる時間』
『……よくわかりませんが、大丈夫ですよ。フライトさんは今、私の隣にいますので!』
(『わたし』のコーディネートには、あなたの存在が組み込まれている。きっと、あなたも同じ。だからこそ、わたしたちはもっと大きな輝きに辿りつける)
ノースフライトは、いつだってオシャレなウマ娘。それでも……自分に似合う、最高のコーデを纏った彼女が、1番『ステキ』です。
1番大好きで、かっこよくて、ステキで、『わたし』にぴったりなコーデで走ります。軽やかに、ノースフライトの髪の毛が跳ねました。お気に入りのファッションを纏って、大好きな場所へ。今、飛び立っていく。
いつも、考えていました。『わたし』の素材が、1番輝く日のこと。それはきっと、とってもステキな。『わたし』だけの、オートクチュール。
『この輝きは……絶対に、譲らないっっ!』
『ノーフライト! ノースフライトだ! ライバル・サクラバクシンオーを下し! 勝利したのは、ノースフライトです! 安田記念に続き、マイルG1を勝利! 史上4人目の! 春秋マイル制覇ウマ娘となりました。文句なしの! マイル女王の誕生です!』
新しいお洋服を着るときみたいに。新しいコーデを試すときみたいに。まぶしくて、ときめいて、とってもうれしくて、ドキドキする。
『これがわたしの、わたしだからこそ。纏えた、最高の輝き。夢見てた。信じてた。努力した。見つけた。そう決めた、わたしらしさ。うんっ! これが――わたし!』
――やっぱり君はカッコいいな――
『はいっ! わたしも、そう思います! わたしも、今日の「わたし」が……きっと1番、大好きです』
今、今を駆け抜けていけば。まだまだ、スピードを極めてける。貴方がいれば、わたしがいれば、わたしたちは、輝き続けられる。
誇れる素材と、それを磨き合えるライバル。そして、『わたし』をずっと肯定してくれる、あなたがいれば、どこまでも飛んでいける。
もっともっと、生まれもった『わたし』を、愛したいから。
わたしたちのベストコーデ
輝きがぶつかり合うと、輝きがどんどん増していく。ダイヤみたいに、磨かれていく。走れば走るほど、相手の個性の素晴らしさも伝わってくる。
本来は『らしさ』に優劣はありません。しかし、レースでは……どうしようもなく、決着がつきます。厳しい道だからこそ、輝きが増していく。それぞれが、自分の持つ素晴らしい個性を貫き、ぶつけ合ってきた歴史の結果です。ノースフライトも今、その歴史の渦中にあります。
それで、いいのだろうか。『わたし』たちは、自分の持つ輝きを、めいっぱい示した。一流の素材で仕立てられた個性は、まさにオートクチュール。そんな2つを比べて、評価する。それはナンセンスです。
『だって! わたしたちのコーデ、どちらも最高だったでしょう?』
サクラバクシンオーの存在あってこそ、ノースフライトの個性は、より輝きを増しました。強くて、速くて、最強な『わたし』にしてくれるライバル。導いて、導かれて、もっともっと強くなれる。速くなれる。どんどん、力があふれてくる。
2人で磨き合ったからこそ、2人ともが素晴らしい短距離ウマ娘です。誰も見たことがないような、一番の輝きを纏えば、誰も知らない未来に届く。強烈な個性を貫けば、きっと何かが変わる。ファッションと同じです。時代時代に現れる、強烈な個性が世界を変えてきました。
2人の戦いが、いつか未来を、変えるのかもしれない。そんな予感がしました。
『30年。私と貴方が、30年くらい競い続ける。私と貴方は、どんどんどんどん速くなって。2000mも、3600mだって! どんなレースも最速でブッちぎっていく! 時間もヒカリも追い抜かして、バクシンの先へ! 私たちなら、届くのではないでしょうか!? このまま貴方と2人、どこまでも……駆け続ければ!』
『考えましょう。どうしても、どうしようもなく変わっていく自分と……どう向き合うか』
そのときに1番ぴったりなコーデで、素材を輝きを引き出し続ける。輝き方は変わっても、輝きそのものは変化しない。
『わたしたちは、ステキだから! 絶対に、大丈夫です!』
ウマ娘には、それぞれベストコーデがあります。誰でも、光るものを持っています。そしてベストコーデを、思う存分に見せたい。見てもらいたい。そう思っています。
『わたし』が一番輝ける勝負服を纏い、『わたし』が選んだステージを駆け抜けていく。まるでランウェイのように。
全力で走るウマ娘は、とても素敵で、とても華やかで、ときめきます。
さぁ、ウマ娘の持つ輝きを、思う存分に、ご堪能ください。
仕立てた『わたし』
トレーナーの前でも、素でいられるみたいですから。今回はあなたに、甘えたい……です。もちろん、迷惑じゃなければ……ですけど。
わたしね、あなたの前では、装っていたい。思考を尽くして、作り上げたわたしのこと。わたしがそうなりたいと思って、仕立てたわたしを……あなたに見せていたい。
たくさんこだわって、大好きになれるように纏ってきました。着こんでいるわたしも、わたし、なんです。これも、わたしなんだって……認めてくれますか?
……ありがとうございます。なので……今日は、1つだけ。1つだけ、あなたに甘えさせてください。
ええと。……。ステキだねって、いつも言ってください。
こだわったメイクやヘアスタイル、ファッションのこと……ちゃんと見ていてください。
ずっと、ステキなわたしでいるので。あなたの眼差しで、もっとわたしを、輝かせてください!
えへへ。お願いします……♪
あ、トレーナーさん。襟もとが少し、崩れてます。直しても、いいですか?
はい、これで完璧! わたしたちは……とっても―――ステキです。
オシャレの秘訣
オシャレの秘訣は、『ときめくものを増やすこと』。好き、嬉しい、楽しい。そんな気持ちが増えると、世界は広がっていく。
ときめくもの、好きなもの……そういうものが増えていく瞬間は、すごい『輝き』なんです。
わたしはあなたから、それをもらっています。あなたといると好きなものが増えていく、世界が広がっていく。レースも、おしゃれも、あなたのおかげで。
それに気づいたとき、思ったんです。この輝き、わたしだけのものにしておくのはもったいないって。
だから、トレーナーさんにもシェアできたらって。
きっと勝手に増えていきます。2人でいれば、いくらでも……世界は広がっていくから
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