『Re · ゼロから始める異世界生活』をおすすめしたい!

リゼロ」という略称で親しまれる『Re:ゼロから始める異世界生活』。2016年のアニメ放送をきっかけに爆発的な人気を得て、世界累計1,300万部超えの大ヒット作品です。

「異世界もの」というジャンルは今や星の数ほどありますが、リゼロは「主人公が最強ではない」「死ぬたびに時間が巻き戻る」という独自の設定と、圧倒的な心理描写で一線を画しています。

この記事では、「名前は聞いたことあるけどまだ読んでいない」という人に向けて、原作小説の魅力をたっぷりお伝えしていきます。

Re:ゼロから始める異世界生活1巻

Re:ゼロから始める異世界生活(1) MF文庫J
長月達平(著)/大塚真一郎(イラスト)/KADOKAWA

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物語のあらすじ

コンビニ帰りの高校生・菜月昴(ナツキ・スバル)は、ある日突然、見知らぬ異世界に召喚されます。何の準備もなく、特別な力もなく、魔法の知識もゼロ。頼れるのはオタク知識と根拠のない前向きさだけ。

そんなスバルを救ってくれたのは、銀髪の美少女・エミリア。恩を返したいスバルは彼女の盗まれた荷物探しを手伝いますが、ようやく手がかりを見つけた直後、二人は何者かに命を奪われてしまいます。

しかし――目が覚めたら、スバルは最初に異世界へ降り立った瞬間に戻っていました。

これが「死に戻り」の能力。死ぬたびに特定の時点へと時間が巻き戻るというこの力が、リゼロという物語の核心です。

スバルだけが「死んで、戻った」という記憶を持ち続けます。周りの人は何も覚えていない。一人だけ孤独に絶望を積み重ねながらも、大切な人たちを守るために何度でも立ち上がるスバルの姿が、この作品の魅力です。

3つの魅力

① 主人公がとにかく「弱い」のに諦めない

異世界ものの主人公といえば、チート能力で無双するのが定番です。しかし、スバルには「死に戻り」しかありません。しかも死ぬたびに本当に痛いし、怖い。精神もどんどん削られていく。

それでも「もう無理だ」と思った瞬間に、また立ち上がる。その姿がただのご都合主義ではなく、「ボロボロになりながらも前に進む人間の意地」として描かれているのがリゼロの凄さです。

スバルの魅力は強いからではなく、どれだけ傷ついても諦めないからです。

② キャラクター全員に「理由」がある

リゼロに出てくるキャラクターは、一人ひとりに深い背景があります。最初は冷たく見えるキャラがなぜそうなったのか、敵として立ちはだかる人物がなぜその道を選んだのか。読み進めるうちに、全員の「理由」が見えてきます。

特に原作の真骨頂は、各キャラクターの掘り下げ。登場人物それぞれの過去や内面が丁寧に書かれているので、読んでいて誰かが「ただの悪役」には見えなくなってきます。

③ 伏線の精度が異様に高い

リゼロを何度読んでも楽しめる理由の一つが、序盤に仕込まれた伏線の数々です。「そういう意味だったのか」と後から驚かされる描写が随所に散りばめられていて、再読の価値が非常に高い作品です。

特に原作小説では、アニメ版でカットされた細かい描写がそのまま生きているので、ファンの間でも「やっぱり原作を読んでほしい」という声が絶えません。

主要キャラクター紹介

菜月 昴(ナツキ・スバル)

主人公。普通の高校生だったが、異世界に召喚される。唯一の力「死に戻り」を駆使して仲間を守ろうとするが、その能力は誰にも言えないし、何度死んでも苦しみは蓄積していく。根っこは不器用な少年で、感情が前に出すぎて失敗することも多い。でもそのリアルな人間臭さが、読者の共感を集める理由になっています。

エミリア

銀髪に紫の瞳を持つ半精霊の少女。王選候補者の一人。「魔女に似ている」という偏見から周囲に距離を置かれることが多いが、芯の強さと優しさを持つ。スバルが最初に出会い、守ろうと誓った相手。長月達平先生の一番好きなキャラクターとも語られており、作品の中心に位置する存在。

レム

ロズワール邸に仕えるメイドで、ラムの双子の妹。初登場時はスバルを警戒するが、第二章でその関係が大きく動く。真っ直ぐで自己犠牲を厭わない性格は、アニメ放送時に大きな反響を呼びました。作中屈指の名シーンを生んだキャラクターであり、「レム推し」を公言するファンは今なお多いです。

ラム

レムの双子の姉。毒舌で傲岸不遜に見えるが、妹や主人を深く大切にしている。スバルへの評価は辛口ながら、実は公正な目を持っている。

ベアトリス

ロズワール邸の「禁書庫」に住む精霊少女。ぶっきらぼうな口調と態度の裏に、長年抱えてきた孤独と深い事情が隠されている。第2期以降に本格的に関わってくるキャラクターで、スバルとの絆の描かれ方がファンから支持されています。




アニメ概要

TVアニメの第1期は2016年4月〜9月にかけてテレビ東京ほかで放送されました。制作はWHITE FOX、監督は渡邊政治さん。全25話で、原作の第一章から第三章までが映像化されています。

2020〜2021年には第2期(全25話)が放送。さらに2024〜2025年には第3期「3rd season」が放送され、原作の第五章「水門都市プリステラ編」が描かれました。

タイトルRe:ゼロから始める異世界生活
第1期放送2016年4月〜9月(全25話)
第2期放送2020年7月〜2021年3月(全25話)
第3期放送2024年10月〜2025年3月(全16話)
制作会社WHITE FOX
監督(1〜2期)渡邊政治
監督(3期)篠原正寛
主人公CV小林裕介(ナツキ・スバル)
配信Prime Video、U-NEXT、DMM TVほか

第1期第18話「ゼロから」は放送前から話題となり、都内主要駅に「最低で、最高で、絶望で、希望で、そして……心灼く25分45秒」という大型広告が掲示されました。

関係者の声(インタビューより)

スバル役・小林裕介さん

8年以上スバルを演じ続けてきた小林裕介さんは、この作品の魅力についてこう語っています。

「異世界召喚ファンタジーでかわいい女性キャラも多く登場して……というキャッチーな部分もありますけど、じつは一人一人に濃いドラマがあって、スバルの人間性にも、ほかのキャラクターにもすごく生々しい部分があるからこそ共感してもらえているんじゃないかなって思います。」
— 小林裕介さん(J:COM webマガジンインタビューより)

また「死に戻り」という能力の過酷さについても、こう話しています。

「死に戻りって一回一回がめちゃくちゃ辛いはずなんですよ。それだけの辛さを乗り越えてもまだダメで精神がもう壊れるほどに絶望してしまった、その先にある希望。わらにもすがる思いで見つける、一縷の光のような逆転劇。あのどんでん返しはほかの作品にはない『Re:ゼロ』ならではのものだし、抑圧し続けたものを解放するような中毒性があると思います。」
(同インタビューより)

レム役・水瀬いのりさん

レム役を演じた水瀬いのりさんは、スバルというキャラクターへの印象をこう振り返っています。

「まっすぐで、泥臭くて、愛すべきおバカなところもあって。そうかと思えば、第3章でエミリアに対して自分勝手な想いをぶつけて、アフレコブースでは『スバル、ヤバい』とか『クズ』呼ばわりされていたり、冷たい目で見られたり(笑)。でも人間臭さやリアルさを感じたし、やっぱりヒーローだなと思わせてくれるシーンもあって。そんな彼の人間らしさや一生懸命さをずっと好意的に見てました。」
— 水瀬いのりさん(アニメイトタイムズ・連続インタビューより)

アフレコブースでも「クズ」呼ばわりされるスバル(笑)、でもそれだけリアルなキャラクターとして受け止められています。

メディアミックス展開

リゼロはアニメ・漫画・ゲームなど多方面に展開されています。まずはアニメや原作から入るのがおすすめですが、選択肢が多いのもこの作品の強みです。

コミカライズ

第一章から第四章まで、それぞれ別の漫画家による連載が進んでいます。絵を通してキャラクターを知りたい方にはコミカライズからの入門もありです。

OVA

「Memory Snow」(2018年)はアーラム村での日常的なエピソードで、日常回好きにはたまらない内容。「氷結の絆」(2019年)はエミリアとパックの過去を描いた作品で、本編理解の助けになります。

外伝・スピンオフ

ヴィルヘルムとテレシアの若き日を描いた『Re:ゼロから始める異世界生活 英雄譚』や、ベアトリスの過去にフォーカスした短編など、本編をさらに深める周辺作品も充実しています。

作品スペック

タイトルRe:ゼロから始める異世界生活
著者長月達平
イラスト大塚真一郎
連載開始2012年4月(小説家になろう)
書籍刊行2014年1月〜(MF文庫J / KADOKAWA)
累計発行部数1,300万部超(2023年3月時点、電子含む)
ジャンル異世界転移・ダーク・心理描写・ループ
アニメ制作WHITE FOX

Re:ゼロから始める異世界生活1巻

Re:ゼロから始める異世界生活(1) MF文庫J
長月達平(著)/大塚真一郎(イラスト)/KADOKAWA

まとめ

リゼロの魅力をひとことで言うなら、「弱い主人公が、諦めずに足掻き続ける物語」です。チート無双でも、スムーズな成功体験でもない。何度も絶望して、それでもゼロから始めて、少しずつ前に進む。

アニメも素晴らしいが、原作には心理描写や伏線の細かさなど、映像では伝わりにくい豊かさがあります。アニメを楽しんだ方にも、ぜひ一度原作で読んでみてほしい作品です。

まずは1巻だけでも手に取ってみてください。気づいたら止まらなくなっているはずです。

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