『シーザリオ(ウマ娘)』ストーリーネタバレ・上

『共に、礎となってくれますか。まだ見ぬ、未来の礎に』の紹介文から始まるシーザリオの記事です。

理知的で心が広いウマ娘。名トレーナーの父と育成クラブで指導する母の影響で、後進の育成に興味を持っています。

キレのある末脚は疾風怒濤。その闘志あふれる走りっぷりは、他を圧倒する迫力があります。

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プロフィール

誕生日は3月31日

身長は167cm¹、スリーサイズはB80・W53・H84 体重は微減(レース前で節制気味)。

学園は中等部 所属寮は栗東寮 同室はラインクラフト。

¹……中等部のウマ娘としては、ヒシアケボノを除くと、コパノリッキーやウオッカ以上の高身長(アイネスフウジンやシリウスシンボリと同じで、ラインクラフトより10cm高い)。

一人称は『私』。周囲からは『シーザリオ(さん/ちゃん/先生)』。母親が務めるウマ娘育成クラブの大人たちからは『シーちゃん』と愛称で呼ばれています。

他者のことは『○○さん、○○ちゃん』など敬称を付けるが、トレーナーのことは『トレーナー』と呼び、『ラインクラフト』は『クラフト』と呼び捨てです。

瞳の色は紫で、青毛の前下がりボブの前髪に、白いメッシュが走っています。カチューシャを連想させる頭頂部の白い編み込み、ワンポイントの下まつげが特徴です。また左耳に耳飾りのリングを着用しています。

顔はおばあちゃんによく似ているらしい。

オンとオフ

シーザリオは『騎士のような凛とした表情』『聖母のような慈愛に満ちた表情』という2つの顔を持ち、二重人格レベルで、表情・姿勢・口調がガラッと切り替わります。その変わりようを目の当たりにしたキングヘイローは、ちょっと表現出来ないような味のある表情で硬直したあと、『オンオフとかいう次元の話なの、これ……?』と呟いています(ゲーム外のトレーナーからは、オンザリオorオフザリオと呼ばれている)。

どちらかが本当ではなく、『気を張っているか/いないか』の違いで、性格が豹変するわけではありません。オンオフどちらも礼儀正しく、理性的なしっかり者で、『集中力を高めたい時はオン』『力を抜くべき場面ではオフ』と状況によってうまく切り替えています。その状態をラインクラフトはキャンドルで例えており、『熱かったり、穏やかだったり、炎の揺らめきは変わっても、その眩しさは変わらない』と表現しました。

オンオフの切り替えはシームレスで、会話の途中でいきなり変わるため、慣れていない人たちはビックリすることが多いです。契約当初のトレーナーはオンになると『(オンになった!)』と内心反応しており、メインストーリーでもチームメンバーから『誰っ!?!?』と総ツッコミを受けています。付き合いが長いラインクラフトはもはや無反応で、『慣れていない人がシーザリオの切り替えに驚く→ラインクラフトが説明する』のがお決まりのパターンです。

・オフの状態

聖母のような微笑みを浮かべる優しいシーザリオ

ラインクラフトいわく『オフモードはゆる~っと優しい』。

肩の力を抜いている状態で、女の子らしい仕草と口調²、ほんわかとした雰囲気が印象的です。よくころころ笑っており、ツボに入ると引きずります(笑わないように我慢しているが、『ふふっ』と上品に笑い続ける)。

²……『小首を傾げる』『口元に人差し指を当てて考え込む』など、ゆったりとした仕草が多い。会話は基本的に『です・ます調』の敬語だが、砕けた言葉も使います。

真面目で礼儀正しいが茶目っ気もあり、ラインクラフトと両手を広げて通せんぼしたり、チーム『アスケラ』のトレーナーにドッキリを仕掛けました³。

³……自分とラインクラフトのトレーニングをわざとダブルブッキングさせるなど。

料理中や子どもの相手をする時も、オフの状態が多いです。

ライブ時は基本的にON状態だが、『ウマすぎ!グルメパレード』はこちらで歌っています。

・オンの状態

男勝りな凛々しい口調で、質実剛健を体現したような、かっこいいシーザリオ

ラインクラフトいわく『オンモードはキビキビ、ギュ!』。

気合が入っている状態で、キリッとした動作が印象的です。普段から隠し事をせず、言葉も飾らない素直な性格だが、より実直に感じます。

オフ状態の二人称は『貴方あなた、あの子』だが、オンの時はラインクラフトや後輩のウマ娘に対して『お前』と言っています。

目つきも鋭くなっているが、凛とした佇まいの中にも、優しさや和やかさを感じ取れるのがシーザリオらしいです。立ち姿も変わっており、オフの時と比べて、腕や指が真っすぐ伸びています(水着の状態だとわかりやすい)。

レースやトレーニング中、勝負服に袖を通している時はオンの状態が多く、ライブで歌う時も基本的にこちらです。ターフ以外でオンになるのは稀だが、真剣な話をしている時は、オンになります。

自分を厳しく律しているオン状態は一種の防衛機制⁴で、過度なストレスがかかった時は、オンの姿のままでいることが増えました(ケガをした時や頭痛に悩んでいる時も同様)。

⁴……不快な感情を弱めたり、避けたりすることで精神的な安定を保つ心の働き。

過度に褒められたり、疲れが溜まるとオン状態を維持できないようで、オフ状態に切り替わります。

両親について

両親のことは、海よりも深く尊敬しています。

それぞれがウマ娘の育成に関わる仕事をしており、父は名トレーナーで、母は育成クラブの指導員です。生徒たちからは慕われており、レース後のインタビューで感謝の言葉や、指導者になった元教え子からメッセージが届いています。

小さな頃から、母が指導する姿を見てきました指導内容は走り方だったり、走りたいというウマ娘の本能を、上手くレースで消化する方法です。それはウマ娘としての生き方の根幹の部分を教える、最も重要な教育の1つです。

ウマ娘には、ヒトにはない様々なものが備わっています。本能にも似た、走りたいという気持ち。生まれ持った力の強さ。それらとの向き合い方を知るのは、とても大切なことです。

ウマ娘を導くウマ娘。母親から直に教わる子もいれば、育成クラブのコーチから運命的なものを感じ、師事する子もいます。

どんな形であっても、後進を導くウマ娘たちがとてつもない大役を担っていることに、変わりはありません。

衝動のまま走る危なっかしい子が、母の導きによって走り方を覚えて、レースという生き方を見出していく。母の導き、救い、背を押す姿は幼心にさえ眩しく映りました。だから母親のことは、『先生』、と敬意を込めて呼ぶのがクセです。

みんな、誰かに導かれて一人前になっていく。まるで大河のように走りを受け継いでいく様は、とても尊い、とシーザリオは感じています。

『ウマ娘に生まれたからには、その偉大な一部になりたい。先生としてたくさんのウマ娘を導きたい

シーザリオ自身が先生から受け継いで、行きたい方へ、ちゃんと走れるようになったように。

指導者としての両親に憧れて、夢を見ています。とにかくそのことで、頭がいっぱいになるほどに。『先達から学び、後進に伝える。過去と未来を繋ぐ立派な先生に、未来のいしづえになりたい』、その夢を叶えるために、今も走り続けています

両親の教えがなかったら、シーザリオはここにはいなかったかもしれない。だから夢を叶えることが、両親に対する最高のプレゼントだと思っています。

『今より遠い先で振り返った時に、シーザリオという名が歴史に積み重ねられた時に。その原点として、両親の名も刻むことができたならば、それはどんなに誇らしいことか。夢の始まりもまた、夢の一部なのですから

両親から頂いた『夢、情熱、精神論、走り方、体のケア方法』、ありとあらゆる物が、今のシーザリオを形作るいしづえです

家族仲は良好で、毎年の恒例行事として、初日の出が見える海岸に出かけています。その帰りは老舗の温泉施設⁵や、雰囲気が素敵なカフェで休憩するそうです。

⁵……母と長風呂をして、父を困らせているらしい。

昔は母にべったりだったことが、母が務めるウマ娘育成クラブの大人たちから暴露されています。

戯曲

オンオフの切り替えは後天的なモノで、幼少の頃は、気持ちの切り替えがうまくいきませんでした。昔から聞き分けのいい子だったが、夢のために頑張りすぎて体調を崩すなど、力の抜き方がわからなかったそうです

そんな時に、両親が休みをとって、劇場に連れていってくれました。初めは『家で勉強したい』と不貞腐れていたが、いざ始まってみると一気に引き込まれました。

頬が痛くなるほど笑って、気がほぐれたシーザリオに、両親は教えます。

夢は必至に追わないと叶わない。けれど、適度に力を抜いて、心に余裕を作るのも同じくらい重要なこと』

リラックスしているからこそ、見えてくる景色もある。真剣に取り組んだからこそ、できることがあるのと同じ。それがどういうことか、シーザリオならわかるはずよ。だって、私たちの自慢の娘だもの』

それから教わったことを意識して、少しずつ、オンオフを自分で切り替えられるようになりました。

そんな経緯もあって、シーザリオは戯曲、とくに喜劇が好きです。ただ面白いから好きというだけではなく、両親がくれた学びのきっかけだから

今ではおすすめの劇団があるほどで、パンフレットもしっかり購入しています。

喜劇を見に行く前日は、珍しく浮かれており、なかなか寝付けないそうです。観劇中は様々な表情を浮かべながら楽しんでおり、普段の理知的な顔ではなく、幼さが際立つ表情でずっと笑っています。その日の夜は、思い出し笑いで寝不足になることも多いようです。

ただ見るだけではなく、2人用喜劇の戯曲を見つけてきて、『後で一緒に練習しましょう♪』と誘ってきます。

演劇サークルのウマ娘に意見を求められた時は、着信音にも気づかない熱血指導でした(電話していたのはトレーナーで、トレーニングをすっぽかしていた)。

戯曲なら何でも好きというわけではなく、悲劇が苦手です

保健室イベントの夢では、悲劇で物語が終わらないように、無理やりセリフを変えています。

本屋で見つけた話題の1冊が、読み進めると悲哀物語だった時は、感動しながらも涙目で放心しました(それを見たラインクラフトはギョッとした)。

スペシャルウィークが『感受性豊か』と感じているため、感情移入してしまうのが原因かと思われます。

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