『シーザリオ(ウマ娘)』ストーリーネタバレ・中
の続き。
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プロフィール
シーザリオ先生
将来的には指導者となるために、クラブ・イリリアというジュニアクラブでコーチ補佐をしており、クラブの子どもたちからは『シーザリオ先生』と呼ばれています。
幼少期から指導者となるために学んできたため、よどみなく出てくる言葉と知識はトレーナー顔負けのものです。現役のウマ娘でもあるため、子供たちからは尊敬されており、レース会場まで応援に来ています。育成ストーリーでは、トゥインクル・シリーズでの活躍に比例する形で、クラブに新規入会する子どもたちが急増しました。
トレセン学園でも、後輩にアドバイスを求められて、シンボリクリスエスと共に指導しています。ラインクラフトからは『時々、先生みたい』と言われており、小テスト対策やダンスレッスンの指導を行っています。
指導方針としては、教え子の安全を最優先にしつつ、親から学んだオンオフの大切さを念頭に置いて接しています。意図的にクラブのコーチやシーザリオの言葉を聞かない子どもが入会した時も、叱るのではなく、危ないことをするのではないかと心配していました。
子供たちを相手にする時は、基本的にオフの状態だが、ラインクラフトや後輩ウマ娘を指導する時はオンの状態が多いです。とくに気心知れたラインクラフトが相手だと、どのくらい厳しくしても大丈夫かわかっているからか、キングヘイローがぞっとするような指導を行っています¹。またダンスレッスンイベントでは、ラインクラフトが泣き言を漏らすまで指導しました。
¹……ラインクラフトの小テスト対策時に、自作したクッキーで小まめに休憩を取り、キングヘイローから『そんなに甘くして大丈夫なの?』と言われたが、『バッチリ覚えられるまで何時間かかっても問題ないように、おやつはたっくさん作ってきたので♪』と笑顔で返しています(それを聞いたキングヘイローは『覚えられなかったら一日中やるのね』と戦慄し、ラインクラフトはこれから始まる地獄に気づかず、『クッキー、クッキー♪』と喜んだ)。
走り方といった技術的な指導だけでなく、栄養学を駆使したバランスの良い食事、いわゆる『アスリート飯』も作れます。小さな頃からウマ娘育成クラブのお料理教室に参加しており、料理の腕はトレーナーいわく『プロ級』です。
栄養が疎かになりがちなトレーナーのために、家庭的な肉じゃがを作ったり、トレーニング中に食べる捕食も自分で用意しています。
とくにお菓子作りが大好きで、チーム〈アスケラ〉のクリスマスパーティでは、ケーキを自作しました。毎年バレンタインになると、クラブ・イリリアの子供たちにお菓子を渡しており、渡すものがかぶらないように苦労しています²。
²……今まで作ってきたのは、『ライオンのパン、ウサギのクッキー、ハリネズミチョコ&ハリネズミブラウニー』など。
練習すれば大抵ものは作れるようで、動画で見たカルボナーラ雑炊を夜食に選んでいました。またスペシャルウィークが高すぎて断念した『高級ホテルのビュッフェ』を再現しています(リクエストもOK)。
ラインクラフトのお誕生日会では、『ローストビーフ、カルボナーラ、生ハムサラダ、ミネストローネ、ケーキ、ココア』を用意しました。
減量用のダイエットメニューも自作しており、減量中のスペシャルウィークのために、ダイエット料理や低カロリースイーツを振る舞っています。自分がダイエットする時も自炊しており、厳しく自己管理していました。
指導者としては、トレーナーだけでなく、ウマ娘育成クラブの指導者たちからも評価は高いです。ただ本人はその評価に納得しておらず、対等ではないと感じています。
実際に育成ストーリーでは、『指導を聞いてくれない子どもの対応に悩む(トレーナーに相談した)』『子ども用のお弁当として、栄養学から導き出した完璧な料理を作る(料理教室の大人たちは、子供たちが楽しむために、あえて完璧ではない料理を作った)』など、知識だけでは解決できない問題に突き当たっており、経験の浅さを痛感していました。
そのことに歯痒さを感じているが、トレーナーから『たくさん悩むことは、子どもの特権。それを乗り越えてこそ大きく成長できる』と諭されています。
『それに、シーザリオがすぐ隣に並ぶと、大人たちの立場がない。もう少し大人ぶらせてよ』
『もう……! ずるいですね、大人って』
勝負服について
勝負服のデザインは、幼い頃に見た喜劇のヒロインの衣装をもとにしています。
そのヒロインはある事情で家族と生き別れになり、1人で生きていくために、男と偽ってある侯爵に仕えました。やがて侯爵に恋心を抱くが、揺れ動く乙女心をひた隠しにしながら、男として与えられた使命を全うします。
いっそ正体を明かしてしまえば、けれどもヒロインは己の役を演じ続けます。剣を差し、敬礼し、歩き方、仕草を変え。疑いの余地もないほど、完璧に。
その凛々しく気高い姿が、報道陣のインタビューに応える『歴代のティアラウマ娘たち』に重なりました。
ティアラをつかむまで多くの苦難があったはず。けれど彼女たちはそれらをおくびにも出さず、真っ向から戦う意思を見せました。
『私もあんなかっこいいウマ娘になりたい』
シーザリオは幼心に、強く願いました。故に、ヒロインが纏っていた男性用の服を、勝負服のデザインに取り入れました。
彼女たちのように強く在りたい。礎となるまでの道は、険しいものになるはずだから。
勝負服の緑を見ると、自分の存在に根が張るように思えて、背筋が伸びます。ジャケットに袖を通すと、顔がキリッとなり、仕事モードオンです。
『この勝負服は、私を鋭く「オン」にします。勝負服を着ている時の私は、戦う者ですから』
言葉通りに、如何なる苦戦も乗り越えていけるような覇気が放たれます。故に戦える、進んでゆける、乗り越えられる。
舞台1つを飲み込んでしまいそうなほどの威厳に溢れます。
得意なこと、苦手なこと
自他共に認める子ども好きで、夏休み中に公園で体操したり、遊ぶ姿から元気を貰っています。クラブの子がレースに出る時は、横断幕を作るために夜更かししました。
子どもと打ち解けるスピードは早く、母親の代わりにウマ娘の子どもと遊んでいたお父さんが力尽きた時は、『代わりに遊んでいいですか?』と声をかけて遊び相手になっています。
つい指導者目線で見てしまうこともあり、脚質や適性距離など、どんな走りが合っているか想像するそうです。
小さい頃からフェーヴ³を集めるのが趣味で、机にも飾っています。子どもの頃に、小さな雑貨屋さんで見つけて、どうしても欲しくなって両親にねだったそうです。でも1つだけでは寂しいからと、お小遣いを貯めてお友だちを集めていき、気がついたら結構な数まで増えました。最近はお気に入りの喜劇を再現するように並べるのに、はまっています。
³……そら豆ぐらいの大きさのフィギュア。ケーキなどについている陶製の小さな人形。
ご馳走と言えば鰻だと思っています。食べ方は白焼きでも蒲焼きでもよく、鰻ラーメンにも興味を示しめています。どれくらい好物かというと、ホーム画面で『丑の日、増えないかなぁ……』と呟くほど。
勉強は得意なようで、ウオッカやラインクラフトに教えたり、エアメサイアとテスト結果で五分の勝負をしています。また歴史の授業(の間に挟まる先生の小話)を楽しみにしていました。
映画はたまに見に来るらしく、喜劇と同じでコメディが好きです。
トレーナー室で同期たちとゾンビ映画の観賞会をやった時は、悲鳴の1つも上げておらず(ラインクラフトとエアメサイアは顔色が凄いことになった)、遊園地のお化け屋敷や絶叫系マシーンも平気な顔でした。本人いわく『ちょっとはビックリしている』ものの、友達とわいわいしている楽しさが、怖さを上回るそうです。
趣味でもある料理はストレス解消も兼ねており、生クリームを思いきり泡立てて解消しようとしています。また考え事や、誕生日だからと張り切ると大量調理するクセがあり、あのスペシャルウィークでさえ食べきれない量を1人で作ります。
同期たちと鍋をやる時は、何のデコ鍋を作るか上機嫌で考えていました。
今でこそ料理の腕はプロ級だが、料理教室に通い始めた頃は、『包丁を握るのもびくびくしていた』と親世代の大人たちに暴露されています。
料理以外の家事もそつなくこなしており、スーツの染み抜きや、ラインクラフトのために布団を干していました。
誰かに頼られるのが嬉しいらしく、グループ課題で進捗の確認をするなど、リーダーとしてサポートしています。反対に、甘えてもらえないと、時々イカ耳になるそうです。
気ままにお散歩したり、目を閉じて、心を落ち着かせるのが好きです。
好みの柄は、シンプルで落ち着いた雰囲気のもの。
冬の朝が苦手らしく、予備のカイロを10個ほど用意しています。
変顔は得意だがモノマネが苦手で、モノマネ『寝ぼけてシーザリオをお母さんと呼ぶラインクラフト(実話)』をした時は、棒読みかつ途中で心が折れました。
ダイエットイベントでは、『栄養学の実施検証プランを試す』という体でこっそりダイエットしています。ただトレーナーにはバレていたうえに、ダイエット成功のご褒美として幸せそうな顔でスイーツを頬張る姿を見られてしまい、赤面しました。
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