
原作・企画: サンライズ/ストーリー原案:大河内一楼、谷口悟朗
話数: 全12話(2024年に劇場全4幕で先行上映)
放送: 2026年7月10日〜 MBS/TBS系「アニメイズム」枠/配信はディズニープラスで世界独占
『コードギアス 奪還のロゼ』は、ネオ・ブリタニア帝国に占領された旧ホッカイドウブロックを舞台に、傭兵兄弟が奪還作戦に挑むSFロボット戦記です。2024年に劇場で全4幕にわけて上映され、2026年7月からついにテレビ放送が始まりました。
ただ、いざ観ようとすると引っかかる点がいくつかあります。「シリーズが長いけれど、本編を知らないまま入って大丈夫なのか」「テレビは毎週1話ずつだけど、続きを先に観る方法はないのか」「予習するとしたら、何をどの順番で観ればいいのか」。この記事では、その3つにまとめて答えます。
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『奪還のロゼ』は『復活のルルーシュ』から5年後・別の土地の物語で、主人公もナイトメアフレームも新しく用意されています。前提知識がなくても物語に入れる作りです。
そしてテレビ放送は毎週1話ずつですが、全12話はディズニープラスですでに世界独占配信中。続きが気になったら、その日のうちに最後まで観てしまえます。
過去作から予習したい方は劇場総集編3部作 →『復活のルルーシュ』の順が最短です。この2つはU-NEXTにまとまっています。
『奪還のロゼ』を配信で観られるのはディズニープラスだけです。テレビ放送を待たずに最終話まで到達したい方は、Huluとディズニープラスがまとめて楽しめる「Hulu | Disney+ セットプラン」が入口になります。※最新の配信状況・料金は公式サイトでご確認ください。
『コードギアス 奪還のロゼ』はどんな作品?
ジャンルはSF・ロボット・戦記です。舞台は光和7年、ネオ・ブリタニア帝国に占領された合衆国日本・旧ホッカイドウブロック。シトゥンペバリアと呼ばれる難攻不落のエネルギー障壁に守られたこの土地は、4年にわたって黒の騎士団の解放作戦をはね返してきました。
そこに「ナナシの傭兵」と呼ばれる兄弟がいます。ずば抜けた身体能力とナイトメアフレームの操縦技術を持つ兄のアッシュと、頭脳明晰で情報収集と作戦指揮を担う弟のロゼ。二人は旧ホッカイドウブロック領主の娘・皇サクヤの奪還依頼を受け、日本人レジスタンス組織「七煌星団」とともに帝国へ立ち向かいます。
注目したいのは座組です。ストーリー原案に大河内一楼さんと谷口悟朗さん、キャラクターデザイン原案はCLAMP、音楽は川井憲次さん。シリーズの骨格を作ってきた顔ぶれがそのまま関わっています。監督は大橋誉志光さん、シリーズ構成は木村暢さん。新作でありながら、シリーズの続きとして正面から作られていることが人選から伝わってきます。
本編を見ていなくても楽しめる?
この記事でいちばん答えたい問いです。結論から言えば大丈夫ですが、「何も知らないまま観る」と「少し予習してから観る」では見えるものが変わります。3つのタイプに分けて整理します。
① まったくの初見で観る ── 問題なく入れます
『奪還のロゼ』は舞台も時代も主人公も新しく、物語は旧ホッカイドウブロックの状況説明から始まります。ロゼとアッシュが何者で、なぜサクヤを奪還するのか。この作品を追うのに必要な情報は、作中で順を追って提示されます。
ギアスという力についても、劇中で示される範囲を受け取っていけば筋を見失うことはありません。まず1話を観てみて、面白ければそのまま進む。この入り方でまったく困らない作りになっています。
② 予習してから観る ── 総集編3部作 →『復活のルルーシュ』の順
とはいえ『奪還のロゼ』は、旧シリーズの続きにあたる時間軸に置かれています。予習しておくと背景の理解が一段深くなるので、最短ルートを示しておきます。
| 順番 | 作品 | 形態・尺 |
| 1 | 反逆のルルーシュ Ⅰ 興道 | 劇場総集編(134分) |
| 2 | 反逆のルルーシュ Ⅱ 叛道 | 劇場総集編 |
| 3 | 反逆のルルーシュ Ⅲ 皇道 | 劇場総集編 |
| 4 | 復活のルルーシュ | 劇場版(112分) |
| 5 | 奪還のロゼ | 全12話 |
ポイントは『復活のルルーシュ』が劇場総集編3部作の続編であることです。テレビシリーズ全50話を観る道もありますが、総集編3部作は全編を新規アフレコ・新規カット追加で再構成したもので、こちらから『復活のルルーシュ』へ繋がります。4本あわせておよそ8時間半。週末2日あれば『奪還のロゼ』の手前まで到達できます。
じっくり派の方は、テレビシリーズ全50話から入る選択肢ももちろんあります。次の章で、それぞれどこで観られるかをまとめました。
③ 本編を覚えている人ほど拾えるもの
旧シリーズを知っていると、細部の設計が効いてきます。分かりやすいのが敵側の組織です。
皇帝直属の騎士団「アインベルク」は、全員がチェスの駒になぞらえた地位を与えられています。頂点に立つノーランド・フォン・リューネベルクが「白のキング」、ナラ・ヴォーンが「黒のクイーン」、キャサリン・サバスラが「白のクイーン」、ヴァルター・リントシュテットが「黒のビショップ」、スタンリー・フォンブラウンが「白のビショップ」といった具合です。内訳は戦略面を得意とするヴァイスリッター6名と、実戦面を得意とするシュヴァルツリッター5名の計11名。チェス盤の上で戦況を語ってきたシリーズの流儀が、そのまま敵の組織図になっているわけです。
本編の登場人物も姿を見せます。誰がどう関わるかは観てのお楽しみですが、旧シリーズを通った方ほど「この状況でこの人が動くのか」という反応ができるはずです。
シリーズを配信で追いかける
ここで注意が必要です。シリーズ各作は置いてある場所が分かれていて、1社で全部そろうとは限りません。どこに何があるかを整理しておきます。
U-NEXTにはテレビシリーズ(本編・R2)、劇場総集編3部作、『復活のルルーシュ』がいずれも見放題でそろっています。総集編ルートで急ぐことも、全50話からじっくり入ることも、1か所で選べるのが強みです。初めての方は31日間無料トライアルから始められます。
※本ページの情報は2026年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
Huluでは劇場総集編3部作(Ⅰ興道・Ⅱ叛道・Ⅲ皇道)が見放題で配信されています。予習を3本で切り上げたい方向けです。テレビシリーズと『復活のルルーシュ』は対象外なので、そこまで通して観たい方は上のU-NEXTをお使いください。※最新の配信状況・料金は公式サイトでご確認ください。
主要キャラクター
ロゼ(CV:天﨑滉平)
「ナナシの傭兵」と呼ばれる兄弟の弟。頭脳明晰で、情報収集と作戦指揮を担当します。前線で機体を駆るアッシュに対し、盤面を読んで勝ち筋を組み立てるのがロゼの役割。物語はこの兄弟が皇サクヤ奪還の依頼を受けるところから動き出します。
アッシュ(CV:古川慎)
兄のほう。非常に優れた運動能力と、ナイトメアフレームの高い操縦技術を持ちます。専用機Zi-アポロを駆るのはこちら。弟の立てた作戦のもとで数々の依頼を成功させてきた、実行役にあたる存在です。
皇サクヤ(CV:上田麗奈)
旧ホッカイドウブロック領主の娘。ネオ・ブリタニア帝国に捕らえられており、ロゼとアッシュの依頼はこの人物の奪還から始まります。
ノーランド・フォン・リューネベルク(CV:安元洋貴)
カリスを皇帝として掲げ、ネオ・ブリタニア帝国を立ち上げた人物。アインベルクを束ねる「白のキング」です。仮面に素顔を隠し、思惑も明かさないまま立ちはだかります。演じた安元さんは、正体を早い段階で監督から知らされたうえで、あえて「得体の知れないもの」になろうと役を組み立てたことを舞台挨拶で明かしています。
琉高ハルカ(CV:富田美憂)
日本人レジスタンス「七煌星団」に所属するパイロット。仲間が談笑している間も手元でトレーニングを続けているような努力家で、エースになりたいという思いを内に秘めています。団長・黒戸剣成(CV:黒田崇矢)が率いる組織のなかで力をつけていく姿は、本作の若い世代を象徴する軸のひとつです。
細部に宿るこだわり
『奪還のロゼ』は、スタッフが劇場上映のたびにトークイベントで制作の裏側を語ってきた作品です。そこで明かされた作り込みを知っておくと、画面の見え方が変わります。
ナイトメアフレームに彫られた紋様
アッシュのZi-アポロとロゼのZi-アルテミスは、これまでの機体とは発想が違います。大橋監督いわく、従来のナイトメアフレームがロードバイクを原型にしていたのに対し、北海道が舞台なので「オフロードバイク感」を出したかったとのこと。スピードに全振りした設計で、重量もナイトメアフレームとしては最軽量クラスだといいます。
そして機体の表面には、細かな装飾が彫り込まれています。中世の騎士が甲冑や武具に施したエングレイビングを再現したもので、これは3DCGだからこそ実現できた要素。本職の方に依頼し、古式ゆかしいパターンに仕上げているそうです。アポロは太陽、アルテミスは月と、名前もギリシア神話から採られています。
北海道という舞台の手触り
美術監督の小幡和寛さんは、北海道出身の大橋監督からレクチャーを受けたものの、話だけでは感覚がつかめず、実際にロケハンへ出向いています。行ってみて初めて、街から街への距離感も自然のスケールも本州とは違うことが体感できたと語っています。
この「広さ」は画面のあちこちに効いています。移動シーンひとつ取っても、監督が「たぶん凄まじい距離を移動している」と苦笑するほどの距離感が前提になっている。舞台を北海道に置いたことが、単なる設定以上の意味を持っている作品です。
紅茶にスプーンがあるか、ないか
いちばん象徴的なのが、チーフ演出・石井章詠さんが明かしたこの演出です。ある人物が紅茶を出される場面が二度あり、一度目に出されたティーセットにはスプーンが添えられていますが、二度目にはありません。
これは、二度目に紅茶を出した副官が「彼はストレートで飲む」と知っているからです。さらに一度目は手をつけず、二度目は飲み切っている。台詞では説明されない関係性が、小道具だけで示されています。石井さんは、こうした小さな積み重ねでキャラクターの深みを出したいと語っていました。こういう画面を作る人たちが関わっている、という信頼感が持てる一例です。
アニメ情報
| 放送 | 2026年7月10日〜/MBS・TBS・CBC 毎週金曜25:53〜/BS-TBS 毎週金曜26:30〜(アニメイズム枠) |
| 配信 | ディズニープラスで世界独占配信中(全12話) |
| 劇場上映 | 第1幕 2024年5月10日/第2幕 6月7日/第3幕 7月5日/最終幕 8月2日 |
| 原作・企画 | サンライズ |
| ストーリー原案 | 大河内一楼、谷口悟朗 |
| 監督 | 大橋誉志光 |
| シリーズ構成 | 木村 暢 |
| キャラクターデザイン | 原案:CLAMP/デザイン:木村貴宏、島村秀一 |
| メカニックデザイン | ナイトメアフレーム:阿久津潤一/メカニック:重田 智 |
| 3DCG・CGI監督 | 武右ェ門/篠田周二 |
| 音楽 | 川井憲次 |
| 主題歌 | OP:MIYAVI「Running In My Head」/ED:満島ひかり「ロゼ (Prod.TeddyLoid)」 |
| 製作 | バンダイナムコフィルムワークス、コードギアス製作委員会 |
『復活のルルーシュ』と『奪還のロゼ』の間に何があったのか
予習でひとつ抜けやすいのが、映像化されていない期間です。『復活のルルーシュ』のその後にあたる出来事は、コミック『コードギアス 新潔のアルマリア』で描かれています。
『奪還のロゼ』のコミカライズではなく、2作をつなぐ外伝として立てられた別の物語である点がポイントです。世界がどう動いて旧ホッカイドウブロックの状況に至ったのかを、映像とは違う角度から追えます。第2巻はテレビ放送の初日と同じ2026年7月10日に発売されました。

漫画は曽我篤士さん、シナリオは長月文弥さん(角川コミックス・エース)。現在2巻まで刊行されています。ロゼたちの物語に入る前でも後でも読める一冊です。
20周年のいま、シリーズはどこへ向かうのか
2026年は『コードギアス』20周年の年です。そして完全新作『コードギアス 星追いのアスパル』の制作が発表されました。監督は野村和也さん、シリーズ構成は野﨑まどさん、キャラクターデザインはろるあさん。あわせて9月に東京、11月に大阪で20周年の記念展覧会が開催されます。
最終幕の公開に合わせて開かれた一連のイベントで、谷口廣次朗プロデューサーは20周年を前に「せめて後20年は続けていきたい」と語っていました。大橋監督も、ラストに今後の余地を残してあること、続いてほしいと思っていることを明かしています。アッシュ役の古川慎さんも、続きを作れるだけの余地が演出やセリフ回しに残されていると感じたと話していました。
その願いが実際に新作として動き出したのが、いまの状況です。『奪還のロゼ』は、シリーズの過去を受け取りつつ次へ渡す位置にある作品といえます。
よくある疑問に答えます
Q. ディズニープラス以外では観られませんか?
本作は世界独占配信という形をとっているため、視聴先はディズニープラスに限られます。なおディズニープラスは、Huluとセットになったプランからでも利用できます。
Q. 劇場版とテレビ放送で中身は違いますか?
収録されている物語は同じです。2024年の劇場上映は全4幕構成で、1幕あたり3話ぶんがまとめて上映されました。テレビ放送はそれを1話ずつに分けた形になります。
Q. Blu-rayは発売されますか?
2026年10月28日にBlu-ray BOXが発売されます。本編全12話に加え、島村秀一さんの描き下ろしイラストを使った三方背収納ケース、オリジナルサウンドトラック、CLAMP原案イラスト集、特製ブックレットが付属します。
こんな人におすすめ!
- 占領された土地を取り戻す、という重い題材を骨太に描く戦記が読みたい人……4年間はね返されてきた状況から物語が始まります
- 盤面を読む側と、前線で機体を振り回す側。役割の違う二人組が好きな人……ロゼとアッシュの分担がそのまま作品の呼吸になっています
- 敵側の造形に凝った作品に惹かれる人……チェスの駒になぞらえた地位を持つ11人の騎士団が立ちはだかります
- ロボットの設計思想まで踏み込んで観たい人……北海道という舞台からオフロードバイク型の機体が生まれています
- 1話ずつ待つより一気に観たい人……全12話がすでに配信済みで、いつでも最後まで到達できます
- 旧シリーズを通ってきた人……原案・キャラ原案・音楽と、本編の作り手がそのまま関わっています
まとめ
『コードギアス 奪還のロゼ』は、シリーズを知らない状態でも問題なく入れる作品です。舞台も主人公も新しく、必要な情報は作中で順に示されます。そのうえで、旧シリーズを通ってきた人には敵組織の設計や作り手の顔ぶれといった別の層が見えてくる。どちらの入り方でも損をしない作りになっています。
予習したい方は、劇場総集編3部作から『復活のルルーシュ』へ進むのが最短です。どちらもU-NEXTで揃うので、週末があれば追いつけます。総集編だけ手早く済ませたい方はHuluという選択肢もあります。そして本編そのものは、テレビ放送を待たずディズニープラスで全12話が観られる状態です。
10月にはBlu-ray BOXが控え、完全新作『星追いのアスパル』も動き出しました。20年続いたシリーズが次に進もうとしている、その分岐点に置かれた12話です。
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『新潔のアルマリア』は『復活のルルーシュ』のその後を描く外伝。既刊2巻なので、映像の合間に読み切れる分量です。
本編『奪還のロゼ』はディズニープラス、予習に使うシリーズ作品はU-NEXTとHuluに分かれています。目的にあわせてお選びください。
※配信状況は変動します。本ページの情報は2026年8月時点のものです。

2026年10月28日発売のBlu-ray BOXは、本編全12話に描き下ろし三方背収納ケース、サウンドトラック、CLAMP原案イラスト集などを収録した特装限定版です。

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