
原作:西尾維新/イラスト:VOFAN(講談社・2006年〜)
刊行:シーズンごとに区切って継続中
アニメ:テレビシリーズ全10本+劇場版『傷物語』三部作
制作:シャフト(総監督:新房昭之)
『〈物語〉シリーズ』はタイトルがどれも「〇物語」で揃っていて、並べてみても前後関係が読み取れません。作品数も10本を超えるので、最初の1本を決めるところで止まってしまいがちです。
結論から言うと、放送順に観ていけば大丈夫です。ただし途中で必ず引っかかる場所が3か所あります。この記事では、テレビシリーズ全10本の並びと話数、劇場版『傷物語』の位置、そして「どのサービスで観られるか」を整理しました。
テレビシリーズの放送順
テレビシリーズは全部で10本あります。上から順に観れば、物語はつながります。
| 作品 | 放送 | 話数 |
|---|---|---|
| 化物語 | 2009年 | 全15話 |
| 偽物語 | 2012年1月 | 全11話 |
| 猫物語(黒) | 2012年12月 | 全4話 |
| 〈物語〉シリーズ セカンドシーズン | 2013年7月〜 | 全28話+総集編3本 |
| 憑物語 | 2014年 | 全4話 |
| 終物語 | 2015年 | 全12話 |
| 暦物語 | 2016年 | 全12話 |
| 「終物語」まよいヘル/ひたぎランデブー/おうぎダーク | 2017年 | 全7話 |
| 続・終物語 | 2018年上映/2019年放送 | 全6話 |
| 〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン | 2024年 | 全14話 |
セカンドシーズンは、ひとつの枠の中で『猫物語(白)』『傾物語』『花物語』『囮物語』『鬼物語』『恋物語』の6作品が続けて放送されました。配信でも1本のシリーズとしてまとまっているので、順番に再生していけば迷いません。
劇場版『傷物語』は、このテレビシリーズの流れとは別に公開された三部作です。位置づけについては後で詳しく触れます。
上の表の10本は、U-NEXTとHuluならすべて見放題です。表の順に探して再生していけば、途中で行き止まりになることがありません。
※本ページの配信情報は2026年8月時点のものです。最新の配信状況は各公式サイトでご確認ください。
通しで観られるのはU-NEXTかHuluだけ
『〈物語〉シリーズ』は、配信サービスによって揃い方が大きく違います。
| サービス | テレビシリーズ10本 | 劇場版『傷物語』 |
|---|---|---|
| U-NEXT | すべて見放題 | 見放題の対象外 |
| Hulu | すべて見放題 | 配信なし |
| プライムビデオ | 見放題の対象外 | 見放題の対象外 |
| ABEMA | オフ&モンスターシーズンのみ | 配信なし |
シリーズを最初から最後まで追いかけたいなら、選択肢はU-NEXTかHuluの2つです。どちらもテレビシリーズ10本が全部揃っていて、並び順もそのままなので、順番で迷うことがありません。
プライムビデオは、この作品がプライム会員の見放題に入っていません。視聴には別料金のチャンネル登録かレンタルが必要なので、追加料金なしで通しで観たい場合は選びにくいところです。
ABEMAで配信されているのは最新作の『オフ&モンスターシーズン』だけです。追加料金なしで観られるのは第1話までで、その先を追うにはABEMAプレミアムに入る必要があります。
つまずくのは3か所だけ
放送順に観ていけばいい、と書きました。ただし、そのまま進むと「あれ?」となる場所が3か所あります。先に知っておけば全部避けられます。
1. 終物語が2つに分かれている
いちばん引っかかるのがここです。公式では『終物語』は全20話とされていますが、配信サービスでは12話と7話の2つに分かれて並んでいます。
前半にあたる12話が2015年に放送され、残りの7話は2017年に『「終物語」まよいヘル/ひたぎランデブー/おうぎダーク』というタイトルで放送されました。配信では別々の作品として登録されているので、12話を観終えたところで「終物語は終わった」と思ってしまいがちです。
12話のあとには、暦物語を挟んで、もう7話ぶん残っています。ここを飛ばすと物語の締めくくりに届きません。
ちなみに20話と19話で数が合わないのは、配信の第1話が48分あって2話分をまとめて収録しているからです。中身は欠けていないので安心してください。
2. セカンドシーズンには総集編が混ざっている
セカンドシーズンは配信では全31話の1本にまとまっています。本編28話に、総集編が3本加わった数です。
やっかいなのは、総集編が最後にまとめて置かれているのではなく、本編の列の途中に挟まっていること。順番に再生していくと6本目と11本目で総集編にぶつかります。
中身はここまでの振り返りです。6本目と11本目に来たら、そのまま次へ送って問題ありません。間隔が空いて前の話がうろ覚えになっているときだけ、復習として使えば十分です。
3. 傷物語だけ見放題で観られない
劇場版『傷物語』は三部作として公開されました。物語の時間の流れでいうと、実はシリーズでいちばん最初の出来事を描いた作品です。
ところがこの三部作だけ、さきほどの4サービスのどこでも見放題になっていません。Huluには作品自体が配信されておらず、U-NEXTにはありますが見放題の対象外で、視聴には別途ポイントが必要です。
「時系列の最初から観たい」と思って探すと、ここで必ず止まります。テレビシリーズを追いかけるぶんには通らなくていい道なので、まずは化物語から始めて、傷物語は後から回収するのが現実的です。
探しているとき、『傷物語 -こよみヴァンプ-』という似た名前を見かけるかもしれません。これは三部作をひとつの物語としてまとめ直した劇場版で、内容は同じ範囲を描いています。三部作が3本合わせて214分なのに対して、こちらは144分にまとめられています。初めてならどちらか一方で足ります。ただしこの版も同じで、U-NEXT・Hulu・プライムビデオ・ABEMAのいずれでも見放題にはなっていません。
U-NEXTなら三部作が揃っています。見放題の対象ではないため、視聴には別途ポイントが必要です。
※本ページの配信情報は2026年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
観られないなら、読むという手があります。大暮維人さんが描いた漫画版『化物語』は、傷物語のエピソードもそのまま描いています。映像で観られない部分を、絵で追いかけられるということです。全22巻ですでに完結しています。

時系列で観たいなら
「放送順ではなく、物語の時間の流れで観たい」という人もいると思います。公式サイトには『阿良々木暦 高校生活 最後の1年』という年表が公開されていて、エピソードごとに作中の日付が振られています。それを見ると、放送順とのズレがはっきり分かります。
大きな違いは3つです。
ひとつめ。『猫物語(黒)』は化物語より前の出来事です。放送は3番目でしたが、描かれているのはゴールデンウィークの話で、化物語の始まりより手前にあたります。
ふたつめ。『傷物語』はさらにその前、春休みの話です。年表でもいちばん左端に置かれています。時系列で並べるなら先頭に来る作品です。
みっつめ。『花物語』は卒業後の話です。セカンドシーズンの一編として放送されましたが、作中の時間は他の5作からかなり離れていて、年表でも卒業の先に置かれています。放送でも1本だけ半年以上あとに回されました。
逆にいえば、セカンドシーズンの中で放送順と時系列がズレるのは『傾物語』と『猫物語(白)』の1か所だけです。放送では猫物語(白)が先ですが、作中では傾物語のほうが数日早い出来事にあたります。それ以外はきれいに順番どおりなので、時系列にこだわらないなら放送順で問題ありません。
なお、時系列の並びは「小説1冊ごとに並べるか」「エピソードごとに並べるか」で変わります。過去の回想を含む作品があるためで、どちらの数え方をしても間違いではありません。時系列は目安として持っておくくらいがちょうどいいと思います。
どこから入る?タイプ別の入口
アニメを最初から追いたい人
いちばん素直な入口です。『化物語』から放送順に進めば、この記事で挙げた3か所さえ気をつければ迷いません。テレビシリーズ10本が揃っているU-NEXTかHuluが向いています。
最新シーズンが気になっている人
2024年の『オフ&モンスターシーズン』は、暦たちが高校を卒業したあとの物語です。ただし公式の紹介でも「前日譚、あるいは後日談」とされているとおり、本編を観た人に向けて作られています。登場人物の関係も、それぞれが抱えているものも、本編で描かれた前提の上に立っているので、初めての人がここから入るのはおすすめしません。
すでにシリーズを観たことがあって、最新作だけ追いたいという場合はこちらです。
U-NEXTとHuluでは全14話が見放題です。ABEMAにもありますが、料金なしで観られるのは第1話だけで、その先はABEMAプレミアムの対象です。
※本ページの配信情報は2026年8月時点のものです。最新の配信状況は各公式サイトでご確認ください。
原作小説から読みたい人
原作はシーズンごとに合本版が出ています。ファーストシーズンには『化物語』のほか『傷物語』も収録されているので、映像で観られない傷物語を最初から読めるのが利点です。
漫画から入りたい人
大暮維人さんの漫画版『化物語』は全22巻で完結しています。長い小説を読み切る自信がない人や、まず絵で世界観をつかみたい人はこちらから。前の章で紹介したリンクからどうぞ。
そもそもどんな話なのか
西尾維新さんが2006年から講談社で書き継いでいる小説シリーズが原作です。イラストはVOFANさん。高校生の阿良々木暦が「怪異」に出会った少女たちと関わっていく物語で、伝奇的な要素と、独特のテンポを持った会話の掛け合いが持ち味です。
アニメーション制作はシャフト、総監督は新房昭之さん。原作の会話をほぼそのまま声にする作りや、実写や文字を大胆に差し込む映像表現で、放送当時から強い印象を残しました。話数も作品ごとにばらばらで、4話で終わるものもあれば、28話続くものもあります。
シリーズはいまも続いていて、新エピソード『業物語 かれんオウガ』の2026年冬放送が発表されています。
原作はシーズンごとにまとまっている
原作小説は刊行順にシーズンで区切られていて、それぞれ合本版が出ています。アニメのどのあたりに対応するかと合わせて並べると、こうなります。
アニメ化されているのは、いまのところファーストシーズンから『オフ&モンスターシーズン』の範囲までです。その先はまだ映像になっていないので、続きが気になる人は原作で読むことになります。
よくある疑問
Q. 傷物語はいつ観ればいいですか?
時系列ではシリーズの最初にあたりますが、最初に観る必要はありません。化物語を観たあと、あるいはシリーズをひと通り追ってからでも問題なく楽しめます。見放題で観られないぶん後回しにしやすいので、テレビシリーズを進めながら都合のいいところで挟むのが現実的です。
Q. 総集編は観なくていいですか?
はい、飛ばして大丈夫です。本編を振り返る内容なので、観ていない話が増えることはありません。
Q. プライムビデオでは観られませんか?
この作品はプライム会員の見放題に含まれていません。視聴するには別料金のチャンネル登録か、レンタルが必要です。料金を足さずに10本を追いかけるなら、U-NEXTかHuluが答えになります。
Q. アニメは原作のどこまで描いていますか?
2024年の『オフ&モンスターシーズン』までで、原作のオフシーズンとモンスターシーズンの範囲に入っています。続きのエピソードも放送が決まっているので、まだ先があります。
Q. 何話くらいありますか?
テレビシリーズは10本合わせて110話を超えます。1話あたり24分前後なので、まとまった時間を取れる人向けのボリュームではあります。ただし作品ごとに4話・6話と短いものも多く、区切りながら進めやすい構成です。
こんな人におすすめ
会話そのものを楽しめる人に向いています。事件を解決する話でありながら、物語の大半は登場人物同士のやり取りで進みます。掛け合いのテンポや言葉遊びが面白いと感じられるかどうかが、いちばん大きな分かれ目です。
逆に、毎回きれいに謎が解けて終わるタイプの話を求めている人には、少し変わった作りに感じられるかもしれません。1話ごとの完結よりも、章のまとまりで読ませるシリーズです。
映像に興味がある人にも見どころがあります。実写の風景や大きな文字を差し込む演出は、放送当時から独特なものとして知られていました。
まとめ
『〈物語〉シリーズ』は、放送順に観れば問題なく追いかけられます。気をつけるのは、終物語が2つに分かれていること、セカンドシーズンの列に総集編が挟まること、傷物語だけ見放題で観られないこと。この3つだけです。
10本が1か所に揃っているのはU-NEXTとHuluだけです。ここを選んでおけば、途中でサービスを探し直さずに済みます。
最後に、順番の話でひとつ。原作者の西尾維新さんは、公式サイトの年表に触れたうえでこう語っています。「『終物語』から読む、『傷物語』から読む、あるいはその巻その巻を、シリーズではなく単体で読みはじめるからこそ受け取ることができるものもあるはずで」(アニメ『終物語』公式サイト インタビューより)。
これは原作小説について語られた言葉です。初めて観るなら化物語から、というのは変わりません。ただ、ひと通り追いかけたあとで気になった巻を単体で読み返す——そういう戻り方も含めて、長く付き合えるシリーズだと思います。
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配信サービスごとに区切り方が違って迷う、という同じ問題を扱っています。
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テレビシリーズ10本が揃っているのはU-NEXTとHuluです。
※本ページの配信情報は2026年8月時点のものです。最新の配信状況は各公式サイトでご確認ください。

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