『社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。』をおすすめしたい!
イントロダクション
『ウチの会社は、深夜になると「出る」』
その日も『社畜さん(本名伏原「ふしはら」)』が夜中まで仕事をしていると、フロアに『タチサレ~』という不気味が声が鳴り響きました。
その声の正体は、小さな『幽霊ちゃん』でした。
社畜さんを心配して立ち去らせたい幽霊ちゃんと、幽霊ちゃんの可愛さに立ち去りたくない社畜さん。
幽霊ちゃんにお手伝いされたり、おにぎりの差し入れを貰ったり、そのあまりの尊さに社畜さんのすさんだ心は癒されまくりです。
やがて2人は同居することになりますが、拾ってきた捨て猫が化け猫幼女『みゃーこ』だったり、隣に住んでいた在宅のイラストレーター『倉橋サツキ』が褐色幽霊メイド『リリィ』と同居していたことが発覚します。
さらには『鬼の御子神』を自称する幼女が現れて、引っ越ししろと迫ってきました。
社畜さんが幼女幽霊たちに癒されるハートフルストーリー『社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。』をおすすめしようと記事にしました。
『有田イマリ(敬略称)』による漫画作品。ジャンルは『コメディ』。
Twitterで投稿されていた本作が話題になった後、2019年8月に『スクウェア・エニックス』より単行本が販売され、同年『月刊少年ガンガン』9月号より紙面版連載が開始されました。
ニコニコ静画にも投稿されており、累計再生回数は530万、総コメント数は1万5千、お気に入り数は4万5千をそれぞれ超えています。
コミックスは『スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックス〉』にて既刊7巻まで発売中です(2022年5月現在)。
『りゅうおうのおしごと!』や『恋は世界征服のあとで』を手掛けた『株式会社project No.9』によりアニメ化が行われて、2022年4月から放送されています。
BS日テレ、BSフジでも放送されており、読売新聞夕刊(東京本社版)にも番宣が掲載されました。
アニメ公式ホームページでは幼女幽霊たちのおやすみボイスが公開中です。
アニメは原作同様、各話ごとに異なる男性声優がナレーションを担当することが特徴であり、『大塚明夫』をはじめとする豪華声優陣が参加しています。
webラジオ『社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。はなまるラジオ』が毎週木曜日23:00からYouTubeベルガモチャンネルとニコニコチャンネル『ベルガモ幼女チャンネル』で配信中です。
ラジオ放送は1週間限定で無料視聴可能であり、それ以前の放送はニコニコチャンネル『ベルガモ幼女チャンネル』(月額770円)に登録すると視聴できます。
出演者は『日高里菜』『金元寿子』『小原好美』です。
本作の魅力について、
幽霊ちゃん役の日高里美は『幽霊ちゃんたちが可愛いですが、社畜さんが本当に社畜で思った以上に過酷な働き方をしているのが印象的でした。だからこそ、ちょっとお仕事に疲れている人に触れてほしい、本当に癒しになったらいいなと思いました』
社畜さん役の金元寿子は『タイトル通り、仕事に疲れた人の心に染みるというか、癒される作品だなと感じました。お話しもわかりやすいですし、季節の事柄をしっかり拾っていて、温かい空気感が伝わってくるところが素敵だなと感じました』
とコメントしています。
あらすじ(序盤のネタバレ含む)
タチサレ……早くタチサレ
時刻は深夜二時を過ぎた頃、会社で仕事をしている『社畜さん「本名伏原」』の耳におどろおどろしい声が届きます。
しかしデスマ(プロジェクトにおいて過酷な労働状況)中の社畜さんは聞き耳持たずでパソコンをカタカタしますが、タチサレという声は止まりません。
じれったくなった社畜さんは席を立ち、声がする方へ向かうと、そこには変声器を持ってプルプルと震える幼女が座り込んでいました。
会社にいるわけがない幼女は、頭に三角の白い布『天冠』を付け、白装束を纏っており、見るからに幽霊です。
しかし社畜さんは怖がるどころかカワイイッ! と悶絶しました。
ナレーションも『可愛いッ!! cv.立木文彦』と言っています。
立ち去ってとお願いしてくる『幽霊ちゃん』に、仕事が終わるまで帰れないと社畜さんは言います。
すると幽霊ちゃんは手伝うと言いだして、社畜さんの肩をプルプル震えながら揉み出しました。
もみもみされた社畜さんは癒されてだらしない顔を晒しながらも、肩揉みしてまで立ち去って欲しい理由を尋ねます。
涙目のまま小動物のように震えながらも幽霊ちゃんは答えます。
社畜さんが頑張り過ぎて亡くなったら悲しいと思い、幽霊ちゃんは怒られるかもしれないと怯えながらも声をかけたのでした。
優しさに満ちた言葉にむしろやる気が出た社畜さんは、あと2日は頑張れる勢いで仕事に取り掛かります。
思ってもみない反応に仰天する幽霊ちゃんの『タチサレ』ボイスを聞きながら、社畜さんは仕事を早く終わらせて帰りました。
作風・感想
本作はブラック企業に勤める社畜さんを、幼女幽霊たちがどうにかこうにか家へ帰らせようとするコメディ漫画です。
可愛いと癒しの詰め込みセット
『可愛い』と『癒し』に重点が置かれており、幼女幽霊たちが純粋に癒したいと頑張っている姿に癒されます。
幼女幽霊たちには可愛いが詰め込まれており、うまくいかず失敗して泣いているところや、一生懸命に頑張っている姿がとても愛らしいです。
作品のテンポはゆったりとしており、温かさを感じる雰囲気になっています。また不穏な設定が散りばめれていますが、それを包み込む優しい空気が特徴です。
日々の暮らしの中に出てくる細かい日常の描写が素敵であり、幼女幽霊たちが現れる非日常の中で行われる普遍的な日常を見せてくれます。
幼女幽霊たちと人間たちのやり取りは一方通行ではなく、お互いを想って行動する姿が尊いです。
それぞれの生い立ちや過去は厳しく描かれていますが、それでも過去は過去であり、今を幸せに生きていけると感じさせてくれます。
登場人物
伏原さん
通称『社畜さん』。女性。
毎夜深夜遅くまで働いており、無意識にストレスを溜め込んで心身共に疲弊しているせいか目の下にはクマができています。
そのため普通の人間には見えない『人ならざる者』を視認できるようになってしまいました(本人いわく最高)。
面倒見が良く、困った人を放っておけない性格で、職場では周りから頼りにされており、結果的に仕事が増えてしまうこともあります。ただ仕事は支え合いだと考えており、ハードだとは思っていますが、いやいや働いている描写はありません(そう思う余裕すらないとも言える)。
ダウナーな言動ですが、可愛ければ幽霊だろうが化け猫だろうがなんでもいいスタンスであり、若干おっさんぽいです。
幼女幽霊たちの可愛さに身悶える時はこういう→(《〇》《〇》)目をしています。
掃除する時間がなく部屋は汚いですが、後々に幼女幽霊たちの手で掃除されました。
仕事が忙しかった時はコンビニ弁当で食事を済ませていましたが、料理は上手く、裁縫も得意です。カナヅチであり、幼女幽霊たちが立って遊べる水場で溺れたことがあります。
幽霊ちゃん
本名不明。通称『幽霊ちゃん』(名前を記入する時は『ゆうれい』)。
社畜さんを心配して、どうにか会社から立ち去らせたい幼女幽霊です。
他人を常に気遣う心優しい子であり、健気に頑張りますが空回りして失敗することが多く、よく涙目になっています。
性格は生前から変わらず、詳細は不明ですが社畜さんと似た容姿の『かかさま』と一緒に住んでいました。
幽霊ゆえに視える人間と視えない人間がいます。
変声器やマグカップといった物体を持ったり、服を着たりすることも可能でご飯も食べます。またカメラには写りませんでしたが、コピー機には写りました。
得意料理はおにぎりで、具は焼きシャケを好んでいます。
幽霊ですが幽霊が苦手であり、難しい漢字が読めません(文字は書けるが全部ひらがな)。
まとめ
社畜さんの心理描写が胸に刺さるモノが多く、幼女幽霊たちの癒しが心に効く作品です。
気になった方は是非一読してみてください。
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