『サトノクラウン(ウマ娘)』ストーリーネタバレ・上
『窮地? 逆境? いいじゃない! 燃えてきたわ!』の紹介文から始まるサトノクラウンについて記事にしました。
サトノ家の悲願をかなえるだけでなく、その先へ向かって走り続けるウマ娘。
泥濘に濡れてなお、気高く輝く無二の冠は、栄光だけを見据えています
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目次
プロフィール
誕生日は3月10日
身長は163cm、スリーサイズはB82・W53・H81 体重は内緒よ
学園は中等部 所属寮は美浦寮 ルームメイトはドゥラメンテ。
黒鹿毛のロングヘアを右側にまとめたサイドテールで、前髪には白いクラウン状の流星が走っています。両耳の輪郭が波形で、右耳に王冠を付けているのが特徴です。
品があるけど元気、元気だけど落ち着いているウマ娘で、気性も明るく自信に満ち溢れています。
ウマ娘のレース文化をこよなく愛する大資産家一族『サトノグループ』のエリートウマ娘で、同世代ではトップレベルと周囲の評価は高いです。
また父親のビジネスを手伝っており、目が回るような仕事でもバリバリとこなします。
総じて優秀で隙がないように見えますが、数字の打ち間違いといった単純なミスを最後の最後にやらかすなど、スマートに終れないことが本人の悩みです。
ただ根っからの負けず嫌いでミスを犯してからが強く、ピンチをチャンスにひっくり返す、逆境でこそ輝く自他共に認める『道悪巧者』です。
サトノ家のインテリお嬢様
トレセン学園入学を機に香港から日本に戻ってきた帰国子女で、時々広東語や英語混じりに話します。香港で長期間生活していたとは思えないほど日本語に違和感がなく、そのうえで広東語や英語への切り替えも問題ないマルチリンガルです。口癖は『I’m confident(自信があるわ)』。
その他の言語についても、ポルトガル語やイタリア語をオンラインレッスンで勉強しています。ロード画面の1コマでは、ゲーム(ボイスチャット)しながら『日本語・英語・イタリア語』と切り替えて会話していました(これにはサトノダイヤモンドもビックリ)。
読み書きも問題がなく、海外からきたキタサンブラック宛のファンレターを翻訳し、返信する時も手伝っています。シュバルグランの誕生日プレゼントに翻訳小説を送った時も、自分は原語で読んだと言っていました。
またデビュー前限定で、勉強がてら父親の会社の事業を手伝っています。キャラクターストーリーではテーラー¹として、トレセン学園の生徒相手にフォーマルウェアの受注会を開いていました。家業の手伝いに関しては乗り気で、フォーマルウェアの受注会も『前から目をつけていた販路(デビューしたらパーティや受賞式で勝負服以外も絶対に必要となるため)』と自分からアイディアを出しています。
¹……顧客の要望通りにスーツやタキシードといった紳士服を仕立てる職業。
さらに手伝いと本人は言いますが、『企画の立ち上げ・会場設営・撤収の段取り・広報活動・プレゼント企画の準備・備品の手配・発注作業の手伝い・スタッフへ指示出し』などを、誰かに指示されたり、親に相談することなくマルチタスクで進めています(門外漢のトレーナーから見ると、まさに手品のような仕事ぶり)。
ファッションデザインの心得もあり、トレーナーのスーツを仕立てる時に、『私がデザインする』と言っていました(バレンタインの時にプレゼントしようとしたが、母親から『さすがにもう少し学生らしいプレゼントにしなさい』と止められた)。
家業の手伝いでトレーニングが疎かになることはなく、時間管理や体調管理は完璧で、隙間時間のトレーニングでも着々と実力を伸ばしています。ただ張り切り過ぎて疲れを見せることもあり、トレーナーに気づかわれていました。
デビュー後も、レース第一ではありますが、父親からプレゼン用の資料作成といった仕事を任されています。夜更かしイベントでは、国内外問わず企業から数十件近いメールが届いており、時差を考えながら返信していました。
仕事中以外でも、ビジネスについて考えることが多く、常に手帳を持ち歩いています(閃いたアイディアをメモするため)。トレセン学園のオープンキャンパスで出店を開く時も、『みんなの考えた案を聞きつつ、私の案への反応も貰える。とても建設的な催し』とウキウキしながら、宣伝や予算について考えていました。
サトノ家のお姉さん
いつも堂々として自信に満ち溢れているのは、サトノ家の血に誇りを持っていることに加えて、社会経験が豊富なためです。商談の決裂など、酷いことも体験しているため、中等部ながら豪胆な精神力を持っています。
また『ピンチの時こそ、思考を止めては駄目』という意識が徹底されており、どんな状況でも冷静かつ客観的に物事を見聞きする²ため、トレーナーから『大人びているところではない』とコメントされています。
²……世代最強のウマ娘が出場するレースで、走る前に泣いているウマ娘を、心が折れていると記者たちが認識するなか『ここで泣けるウマ娘は弱くない。あの涙は現在進行形で勝ちたいと願っている証拠』と冷静に見極めていました。
模擬レース後、トレーナーたちに囲まれてスカウトを受けても、『サトノ家の悲願を叶える覚悟があるか?(要約)』と落ち着いた態度でふるいにかけています。
半年先まで予約が埋まるような三ツ星レストラン(しかもボディチェックが入るVIP室)でも全くたじろがず、むしろ馴染んでいました。
トレーナーが言葉に詰まるほどのG1ウマ娘(SNSのフォロワーが700万以上で、香港・アメリカ・フランスで成功を納めている)や、父親の会社と懇意にしている大手商社の会長とも、まったく緊張せず話すなど社交性も高いです。
そのため同世代のウマ娘たちからは頼られることが多いお姉ちゃんポジションで、内向的なシュヴァルグランや、良くも悪くも口数が少ないドゥラメンテとも上手く付き合っています。上述した出店の準備でも、クラスメイトに的確な指示を出していました。
もちろん年相応な部分もあり、友達から『呪いのLANE』が送られた時は悲鳴を上げています³。また『トレーナーと長期で行く海外旅行(行き先は香港)』を計画したが、断れるのが怖くて上手く誘えず、意図が伝わらなかったうえに断られたと勘違いしました(最終的に、旅行は行った)。
³……幽霊は驚かないが、『呪い』の類は苦手。
サトノ家のマジシャン
マジックが得意で、その腕前はサトノ家のレセプションパーティで披露できるほど。
瞬間移動といったステージの端から端まで使う大掛かりなマジックから、コイン消失のような手元だけだが上級レベルのマジックも披露しています。
他にも、花束を一瞬でドライフラワーに変えたり、公園のシーソーや自分自身を消していました。
ただマジックを披露するだけでなく、場所とチラシの組み合わせについても考えており(公園なら親しみやすいデザインのチラシで、ファミリー層を狙うなど)、『誰に、どう見せるかを考えて、準備するところからマジックは始まってる』と考えています。
成功の秘訣は努力と下準備を重ねること。寮の部屋や校舎内でこっそりみっちり練習しているらしく、その積み重ねが成功をサポートしてくれる『努力は私たちを裏切らない』と語っています。レース時の心構えも同じです。
『レースでもマジックでも、奇跡を起こすために必要なのは、その2つだもの』
勝負服について
テーマは『結晶』。
一族の威光を示すために、一族の技術を駆使して、最高の勝負服を設計しました。企画名は『プロジェクト・シルクス』。
レース史にも、衆目にも、サトノを鮮やかに焼き付ける。そのために、サトノの技術の粋を集めた結晶です。
『軽く、動きやすく、重みを感じます。プロジェクトの進行中に、携わった方々から期待の言葉を受けとりました。それを思うと、途方もなく滾ります』
袖を通したからには、半端な勝負はできない。一族の名と寄せられる期待。それらを力に変えて走る。レースに対する真剣さを込めており、爽やかかつ華やか、アスリートとしてもエンターテイナーとしても活躍できる衣装です。
家族について
毎日の他愛ない話もSNSで伝え合っているほど、仲が良いです。
両親ことは『パパ・ママ』呼びですが、公の場では『お父さま・お母さま、父・母』と呼び方を変えています。
父親はテーラー業を営んでおり、母親も『長姉がスーツのデザインをママに褒められた』という発言があるので、それに関係している可能性が高いです。
長姉はデザインの仕事をしており、アイルランドにいる2番目の姉は、名のあるレースで勝てるウマ娘です。姉たちのことは、『姐姐』と呼んでいます。
単身で日本に来たことをちょっと心配されており、誕生日になると、(日付けが変わってからすぐ)香港にいる姉からバースデー電話が来ます。
家族の素敵なところは、生活が充実していること。
『だから私も、何事も全力でやりたいって思うの。』
好きなこと、苦手なこと、得意なこと
行きつけの場所があるほど、サウナがお気に入りです。
サトノクラウン流サ活のススメとしては、10分以上体の芯まで温めて、外気浴は5分ほど(冷えすぎないくらい)。サウナあがりはにんじん牛乳。そしてサウナ飯に麻婆豆腐(辛いモノを食べて汗を流すと、すごく気持ちがいいらしい)。マッサージや岩盤浴もgood。アロマサウナも勧めています。
サウナの休憩中はアイディアがポンポン出るらしく、防水ノートを持ち込んでいます。
辛い食べ物が好きなようで、『期間限定・神辛笑点MAXヘヴンカレー(食べた者は、辛さに驚いて飛び上がり、天国の門も突き破る)』を頼んだ時は、周囲がざわつきました(正気を疑われた)。激辛派のエルコンドルパサーとメイショウドトウを含めて、『トレセン学園激辛連合』と一部の生徒から呼ばれています。
食レポが上手らしく、シュバルグランが香港の肉まんを食べたくなっていました。福引イベントの景品『特上にんじんハンバーグ』が、商店街の自慢なのにイマイチ知名度が低いと聞いた時は、宣伝用の動画を企画・作成する形で協力しました。
道悪巧者だからか、レインブーツを集めるのが好きです。
苦手なことは真夏の日差し。冬も香港との温度差を嘆いています『うぅ……日本の冬は寒いわね……』。
また予定のない休日を過ごすのが苦手です。
得意なことはキーボード。多彩な音でメロディーを奏でる感覚に、他では味わえない充実感を感じています。とあるイベントでは、サウンズオブアースと即興のセッションを披露しており、楽しそうに演奏していました。
サトノ家のウマ娘らしく、ゲーム関係のイベントが多めです。温泉旅行イベントでは、ワンコインで『ウマコップ2』をクリアしています。『サトノゲーのガンマン』と呼ばれていたトレーナーに、スコア差10ポイントと僅差で負けていますが、サトノクラウンは初めて触ったゲームです(トレーナーは子供の頃にお小遣いを費やして、何度も遊んでいる)。
サトノ家で開発されたアプリ『チェスゲーム』のテスターをこなしたり、保健室イベントでは、ゲームの世界に迷い込んでいます。夢の中でやったゲームは、『シュヴァルグランとホームランダービー』『キタサンブラックとリズムゲー(20億7万点でクリア³)』『サトノダイヤモンドとクレーンゲーム(ぱかプチサイズのトレーナーが閉じ込められている)』。
⁴……恐らく実馬の競争成績が20戦7勝のため。
将棋もできるらしく、キタサンブラックと互角の勝敗でした。
古今東西の実在ウマ娘をモデルにした美麗カードゲーム『ウマデュエルレーサー』の『出走者』でもあります。
ジンクス
『ウマ娘2周年記念ストーリー』で、サトノダイヤモンドが敗退した『ウマデュエルレーサー』の大会に参加するストーリーが、サトノクラウンのジンクスを的確に物語っています。
①さっき知ったばかりのゲームだが、見学しただけでルールを把握して、そのまま優勝する(しかもデッキはサトノダイヤモンドから借りたモノ)。
②優勝後、観戦していた少年に『どうしたらお姉さんのようなデュエレーサーになれますか』と言われ、『口で説明するより、やったみた方がわかるわ。私と「決闘」、してみる?』とカッコよくセリフを決める。
③チャンピオンと未来の挑戦者が出会ういい流れだったが、『……………負けた』とまさかの敗北(あの流れで!? とナイスネイチャからつっこまれた)。
この一連の流れについて、サトノダイヤモンドから『逆境の時ほどカッコよく勝利しちゃうウマ娘』と言われる反面、ナイスネイチャからは『絶対勝てそうな時ほど勝てないジンクスとか、あったりする?』と言われています。
つまるところ完璧に準備ができたと思うほど、肝心要な部分でやらかすジンクスを持ち、『トレーニングの準備完了→ドリンクを忘れる』『真面目な話をする→トレーナーに「尻尾用コンディショナーを買う」というメモを間違えて渡す』『ファン感謝祭のペア障害物走に出場→過去の競技を調べてバッチリ対策→5年前に1度切り行われた競技「大岩砕き」をスルーしたら、当日に来た』『ネットショッピングで見つけた新作のブーツをトレーナーに見せる→間違えて99個注文』などは可愛いレベルですが、
・数字の打ち間違えにより、フォーマルウェアの受注会で使用する生地を大量に発注してしまう。
・サトノグループのレセプションパーティーで瞬間移動のマジック中に機材トラブルが発生。
など、笑い話にできない問題も起きています。
本人もこのジンクスは自覚しており、即座に切り替えて、早急に対策を考えます。大量に発注した生地は、新しい企画で消費(急な発注については、電話や縫製工場に直接出向いて交渉)して、帳尻合わせどころか予想の数倍の売り上げを出しました。機材トラブルについても、打開策を考えて、すぐ実行しています。
ジンクスについては、信じる信じないではなく、メンタルの問題だと考えています。『メンタルを強くしておけば、逆境もジンクスも、運命だって、きっと砕ける』とのこと。
周囲が諦めたり、本人も一瞬『どうしよう』と思う状況に追い込まれても弱音は吐きません。生まれた時から勝利を期待されていたサトノクラウンは、『期待を裏切らない』という志を胸に、不可能を可能にする逆転劇を起こします。
総じて、追いつめられるほど燃え上がり、一発逆転の奇跡を起こします(もちろん入念な下準備や、たゆまぬ努力という下地があるからこそ起こせるモノ)。反対に、『追いつめられていない』『下準備や努力ができていない』状況だと、ジンクスがモロに発動します⁶。
⁶……ウマ娘2周年記念ストーリーの一件で言うと、『相手は格下の挑戦者』『ウマデュエルレーサーに触れたばかりで、対策が完璧とは言い難い』がジンクス発動の条件。
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