『スイープトウショウ(ウマ娘)』ストーリーネタバレ

『トゥインクル・トゥインクル☆すっごい魔法を見せてあげる!』の紹介文から始まるスイープトウショウについて記事にしました。

魔女を名乗る祖母『グランマ』に憧れ、大魔女となることを目指すツンツン駄々っ子な魔法少女です。

祖母が一番凄かったという『レースの魔法』を探し、魔法のような走りで、つまんない世界に楽しい魔法をかけていきます。

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プロフィール

誕生日は5月9日

身長は139cm、スリーサイズはB72・W49・H73 体重は 計測断固拒否

学園は中等部 所属寮は栗東寮

自称『天才魔法少女・スイーピー』。杖は自作しており、トレードマークの三角帽子はグランマに送られたものです。よく見ると帽子についている耳の位置は、ウマ娘の耳の位置と違っていますが、グランマの魔法(趣味で工学をかじっているらしい)により内部の彼女の耳の動きに合わせて動くようになっています。

家族や親しい友人からの愛称は『スイープ(ちゃん)』、ニシノフラワーからは『スイちゃん』と呼ばれていました。

教官や教師、トレーナーからの指図を受け付けず、興味がないことには見向きもしません。また怒りんぼうで少しでも気に障れば『ヤダヤダ!』と腕を振り回したり、地団太を踏むといった癇癪を起すワガママな性格です。

スイープトウショウのわがまま

スイープトウショウのワガママには、トレーナーに甘いモノをご馳走させたり、クレーンゲームでぱかプチをねだる可愛いわがままと、教官の指導を突っぱねたり、教師から出された宿題をやってこないといった問題になるワガママの2種類があります。

前者は家族に愛されて育てられてきた証で、スイープトウショウからワガママを言います。笑顔であったり、素面であることがほとんどです。

後者のワガママを言う時は基本的に不機嫌で、怒っています。その理由は幼少期から続く指導者への不信感が原因でした。

スイープトウショウには数多くの才能があり、英語が得意で難しいテストは満点、歌でも賞を取るなど、色々な習い事で優秀な成績を残しています。そのためやる気になれば宿題もスラスラ解き(全問正解)、アグネスタキオンの再現度が低い調合薬もPC画面のレシピを見ただけで簡単に作っています。

そんな元々の才能に加えて、自分が興味あることに対しては本を読み漁り、満足が行く結果になるまで試行錯誤を重ねるなど妥協しません

しかし特別な才能を持ち、優秀だったがゆえに未来を期待されて、心配されました。注意され、ワガママはダメと言われ、あなたのためだから言うことを聞いてと言われ続けます。あれやりなさい、これやりなさい、それがつまらなく、楽しくなかったことが原因で、もうやりたくないとスイープトウショウは思ってしまいました。

心配されるのは、裏を返せば大切に思われていることです。しかしスイープトウショウは、自分が信頼されていないと感じました。なにも考えていないわけじゃないから信じて、理由や意見を聞いて、自分には自分の正しさがあるから質問してほしい、本当にやりたいこととは違うことを指示して抑え込まないでほしい。

スイープトウショウが求めたのは、上から偉そうに指示する指導者ではなく、自分を支えて求める答えのさらに先を用意してくれる相談役でした。理由のない子供のワガママではなく、根が深い問題と言えます。

そのためトレーナーが担当(使い魔)になった後も中々心を開いてくれず、寒空の下でやる気になるのをじっと待ったり、寝る間を惜しんで根気よく付き合い、心を開いてくれるのを待ちました。

指示は聞きませんが、トレーニング場に顔を出すスイープトウショウのやる気を信じ続けたトレーナーに、スイープトウショウはレースに挑む想いを告げる形で応えるのでした

グランマが教えてくれた魔法

どれだけ上手にできても興味のない習い事に楽しさを見いだせず、つまらないと怒るスイープトウショウを変えたのは祖母の魔法でした。

つまらない気分を全部ふきとばし、楽しい気持ちにさせてくれる祖母の魔法に憧れ、自分も魔法を使ってみたい、やってみたいと思います。

休みの日は魔法を習うために、へんぴな場所にある、色とりどりの植物たちに囲まれた祖母の家で過ごしました

そこで昔はウマ娘だった祖母から『どんなことよりもワクワクして、人生を変えるほどの「楽しさ」に出会えるレースの魔法』について聞かされ、トレセン学園まで探しにやってきたのがウマ娘『スイープトウショウ』の始まりです

初めて心の底からやりたいと思ったことで、その探求心は尋常ではありません。朝から晩まで町中を駆けて魔法を探し回ったり(イベント『ウマ娘夏物語』では魔法の国に向かう車を追いかけて、山を3つ踏破、ダイワスカーレットを驚愕させています)、難しい本(グランマ秘伝の野草図鑑。アニメではアンマデナイ奥義書、フチュウ除霊術手引書、術師アブラオオメの聖魔術書)で夜遅くまで勉強しています。

さらに英語の教科書だけで、ファインモーションが祖国から持ってきた原文そのままな本(妖精のおとぎ話や魔女の絵本)を日本語訳しており、まさしく『好きこそ物の上手なれ』だね、と驚かれていました。

使う魔法は追いかけて来る教師を足止めする魔法『ソーンズ☆ソーンズ☆エントワイン』、スピードアップして宿題を早く終わらせる魔法『刹那に綴れ アルストロメリア』など多岐に渡ります。

魔法が不発した時は癇癪を起しますが、意図していない過程でも、結果的に上手くいった場合はポジティブに解釈して成功したと喜んでいます。思い通りにいかないと物理で解決することも多く、地頭が良いので頭を使って手際よく解決しては、魔法と言い張ります。

植物の扱いに長けていた祖母の教えを受けており、薬草に対する造詣が深いです。ドクダミ茶を作るために、葉を乾燥させるところから始めています。また元気になる魔法のドリンクに必要な薬草を採取しに、山まで向かっています。

効能を求めすぎるので味は最悪ですが、効能自体は確かで、薬用植物を使った化学に強いことが窺えます。科学と隣り合わせである料理も上手く、薬草(ヨモギ、ドクダミ、ヤマグワ、ノイバラ)をふんだんに調合したベイクドチョコは凄まじい出来でしたが、普通に作ったモノは美味しく出来ていました。

祖母から魔法のアイテムを送られており、『笑いを生むお菓子』として世界一まずい飴とされる『リコリス』をトレーナーやキタサンブラックに振る舞っています。

自分でも魔法グッズを集めており、お子様プレートのオマケ『おもちゃのペンダントやムーンストーン』を集めていました。

犬を飼っていた祖母に憧れて、使い魔を探しています。しかしカラスには粗相をされ、猫には尻尾を玩具扱いされると散々で、トレーナーが使い魔になるまではぬいぐるみで代用していました。部屋に飾ったぬいぐるみには、1つずつ名前をつけています

勝負服の色は夜空と月を思わせる漆黒と金を選びました。黒は魔女の色で、なににも染められない強くて自由な証だからです。

魔法に対する熱意が強いのは弱点でもあり、根が素直なので魔法の存在をちらつかせると疑いません。このチョロい部分は、トレーナーが言うことを聞かせる最終手段として活用されています。実験に付き合ってほしいアグネスタキオン、うまよんではゴールドシップにも利用されていました。

もっとも多用する魔法は『つまらないをぶっ飛ばす』魔法です。スイープトウショウが魔法の何に憧れて、どうして魔法を使おうと思ったのかが良く表れています。スイープトウショウにとって魔法は相手を元気づけるモノで、技術力の高さで相手を感心させるだけの手品には興味がなく、トレーナーと手品を観に行った際は『(トランプが消える手品に対して)ただトランプが消えただけ』と切り捨てていました。

カワカミプリンセスの誕生日イベントで、『カボチャのキャリッジ(馬車)、素敵なドレス』を出してほしいと言われた時は、『物を出すとか、そーいう即物的なものじゃないの! もっと崇高なものなのよっ』と言い返しています。

家族関係

世界に彩りを与えてくれた祖母のことを尊敬しています。そのため祖母がくれた魔法少女の証『三角帽子』をけなされた時は、本気で怒りました。

祖母もスイープトウショウの前では、いかにも魔女といったユニークな振る舞いを見せていますが、内心では学園にちゃんと馴染めているか心配しています。またストーリー中では、自分で調合した元気になるハーブティーや夏バテ防止の飴をスイープトウショウに贈っていました。

魔女としての知識以外にも、祖母の存在はスイープトウショウの行動原理に深く影響しており、ストーリーでは度々祖母の教えを思い出しています。

一方で父親に対しては、年頃の娘らしい態度でぶつかっており、電話をすると切る前に必ず泣かれているようです。花嫁衣裳を見せた時も、泣かれた模様。

嫌っているわけではなく、電話をかけ直したり、うまよん内でカレンチャンに『本当は大好き』と指摘されています。カレンチャンが誕生日に父親から手紙を貰った時は、自分も欲しくなっていました。年末年始に帰省するタイミングを聞かれた時も、『しつこくてうるさい』と言いながら、ちゃんと帰省しています。

ただ心配性でレース前に電話をかけてくる間の悪さに苛立つことも多く、スイープトウショウのヒミツの1つは『パパの言うことだけは絶対に聞かない』ことです。あんみつを押し売りされるのも嫌らしく、パフェとかケーキも食べたいとぼやいていました。

関連ウマ娘

不器用ながら友達を想う優しさ、ワガママを貫き通す強さから人を惹きつける魅力があり、普段の言動の割には交友関係が広く、また好かれています。

中等部組『ビコーペガサス、ニシノフラワー、マヤノトップガン』とは模擬レースやファン感謝際で一緒に行動していました(ファン感謝祭でのチーム名は『魔法ヒーローお花ジェットチーム』)。3人ともスイープトウショウのワガママには慣れているらしく、模擬レースをすっぽかされても気にしてなかったです。

ゼンノロブロイは、物語を好み、歴史上の魔女についても詳しいため、会話が合うらしくよく話しています。育成ストーリーではライバルで、英雄と魔女として何度もぶつかりました。

キタサンブラックは周りの人をたくさん笑顔にすることから魔女の素質があるとして、魔法少女スイーピー5のマジカルブラックに任命しています(メンバーはアグネスタキオン、後にサトノダイヤモンドを勧誘しました)。キタサンブラックもスイープトウショウのことをよくわかっており、自慢の友達と言っていました。また2人でプラネタリウムに出かけるなど、仲の良さが窺えます。

フジキセキからは寮長として世話を焼かれています。夜更かしの注意や苦手な野菜を残さないように言いくるめてくるので、一度センブリ茶で逆襲しようとしたが、アッサリ見抜かれていました。

エアグルーヴからも問題児として注視されており、補習から逃げ出した時は捕まっています。ただスイープトウショウには期待しており、導く側の素質を持っていると評価していました。心配して目をかけていますが、スイープトウショウとしては信用してくれない大人たちに近く、イマイチ伝わっていません。しかし祖母の家のことを話しているなど、邪険にはしてないようです。

カワカミプリンセスとは波長が合い、口喧嘩をすることはありますが、夜型のスイープトウショウが毎週日曜日だけは早起きしてプリファイを一緒に見ています

育成ストーリー

初対面でいきなり甘い物を奢らせるなど、やや常識に欠けた言動と上述のワガママなどが原因で、手を焼かされる問題児として、周囲のトレーナーやレース会場のスタッフからは心配されていました。しかし付き合い始めると、それらが人一倍素直で人見知りが原因であることがわかり、言葉の裏にある優しさが垣間見えてきます

他人のことを表面だけでなく内面までしっかり見ており、トレーナーが毎日日誌をつけて頑張っていることや、カワカミプリンセスが競り合いで相手に迷惑をかけて、レースに対して恐れを抱いていることを走り方だけで見抜いていました。

成長痛で苦しんでいるニシノフラワー、母親のことで悩むダイワスカーレット、テストの結果で落ち込んでいるキタサンブラックをスイープトウショウなりに励ましており、クラスメイトに対しても元気になる魔法をよく使って喜ばれています。

元気がない人、つまらない顔をしている人に魔法をかけるのは、スイープトウショウにとって魔法は『つまらない常識や考え方を覆し、楽しくなる』ためにあるからです。『怪我で1年休み、常識的に考えてもう追いつけないと夢を諦める』『相手に遠慮して自分の気持ちを蔑ろにする』『トリプルティアラ路線より三冠路線のウマ娘の方が強いことを歴史が証明している』といった考え方を毛嫌いしており、それは間違っているとワガママを貫き通す強情さを持っています。

他人や歴史に意見することに躊躇がなく、誰かのためでなく自分がやりたいからやっているので折れることがありません。加えて文句あるなら本気でやり返してこい『でも勝つのは私』という精神なので、建前で本心を隠す相手や口だけの外野が何を言ってもブレることがないです。

スイープトウショウにとって魔法は絶対の力を秘めており、相手がつまらないことを考えているなら、それを魔法で変えようとします。見返りは求めておらず、感謝の言葉も期待していません。なぜならつまらない顔をしているから魔法をかけているだけで、その結果相手が楽しい気持ちになることがスイープトウショウの望む魔法だからです。

『つまんない顔を見るのは、ほんとにつまんない』

相手のことを考えたうえで、強気にワガママに否定する、それが小さな魔法少女の不器用ながらも優しい魔法でした。

嫌なら嫌、苦しいなら苦しい。どんなことでも我慢せず言えばいいというスイープトウショウのワガママな生き様は、諦めたり意気消沈している者にとっては眩い光で、恐怖を焼き焦がす魔法です。

ウマ娘としてのスイープトウショウ

圧倒されられるほどの瞬発力を持ち、ほうき星のように一瞬にして消え去っていく、その加速力やスピードはまさに魔法と例えられるほどです。

入学して早々に模擬レースで好タイムを出し、選抜レースにも推薦されていました。

走る才能以外にも負けん気が強く、自分より体格が大きいウマ娘やあのエアグルーヴに闘争心をぶつけられても、怯むどころか気分が高揚するなど、好戦的な性格をしています。

どこ路線出身でも強いウマ娘こそが強いというシンプルな考え方をしており、その上で自分が一番強いと疑いません。

そのため記者会見でトリプルティアラを勝ち抜き、三冠路線のウマ娘にも勝つと豪語しており、多くのウマ娘たちを焚きつけました

ただし相手を見下しているのではなく、ライバルとして強さを認めたうえで、本気になって挑んで来てくれないとつまらないという生意気な態度です。

自分の発言が発端となった『ワクワクとドキドキが止まらない火花散る熱い激闘』に、スイープトウショウは自分が探し求めている『レースの魔法』を見つけます。

『特別な大舞台で、特別なライバルたちと、イッチバン特別なアタシが勝負する』

世界中にレースの魔法をかけるために、三冠路線を勝ち抜いてきた最強の英雄ゼンノロブロイと戦い、スイープトウショウはこれに打ち勝ちました。

シニア級のレースで『トリプルティアラ路線出身のウマ娘より、三冠路線出身のウマ娘の方が強い』という歴史が吹き飛んだ瞬間です。

これから『七冠』シンボリルドルフと並ぶような、超えるような、G1勝利記録を打ち立てることだってあるかもしれない。ないだなんて言い切れなくなりました。

まるで魔法にでもかけられたかのように、常識が壊れたからです

三冠であろうが、ティアラであろうが、強いウマ娘こそ強い、それを知らしめたスイープトウショウの走りは、間違いなく歴史の転換点となりました

世界中に魔法をかけたあとも、スイープトウショウは走り続けます。彼女の魔法を必要とする、つまらないことを考える連中が次から次へと出て来るからです

スイープトウショウはレースの魔法を伝えるために弟子を取り、成長を見守ります

自分がいなくなった後に世界がつまらなくなるのは許せない、魔法がある世界はいつだって楽しくなければならないからです

スイープトウショウはきっとまた世界に新しい魔法をかけます。

今度は、新時代のウマ娘たちと。

まとめ

心が折れそうになったのは、キャラストーリー序盤で理解者が現れずやる気が失せた時の一度だけで、それ以降は弱気な発言もほとんど見せないのでカレンチャン並の強メンタルを見せつけています。

祖母からの教えで『失敗はない、全ては成功のもと』だと考えており、相手が失敗しても怒るのではなく寛容に受け止めていました。

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