『メジロパーマー(ウマ娘)』ストーリーネタバレ part3
『メジロパーマー(ウマ娘)』ストーリーネタバレ part2の続き
育成ストーリー(クラシックロードから~天皇賞(春)まで)
悩みに悩み、勇気を奮い立たせて出場した皐月賞ではメジロライアンと対決することになりました。
メジロパーマーはメジロライアンをライバルとして意識していましたが、メジロライアンからは『傍にいるだけで安心する』と言われてしまいます。
悔しい反面、安心すると言われて喜んでいる自分が嫌になり、あらん限りの力を振り絞って『今までのメジロパーマー』から逃げました。
その表情は真剣で、メジロライアンからは少し怖いと言われます。
そうしてずっと見せてこなかった素顔を出して、メジロライアンの見方を変えることがができました。
自分で決めてレースを走り、『メジロパーマーはいい子』という幼い日の思い出を少しだけ変えることができたのは、メジロパーマーにとって良い成功体験です。
日本ダービー
その後も鬼プレッシャーに『どちゃくそぴえん』となりながらも日本ダービーを走り、数多くのファンを獲得したメジロパーマーは、思うままに走り、自分で選ぶことの怖さを自覚していました。
自由に振る舞うことは成功も失敗も自分の責任になり、誰かに迷惑をかけることがある。だから自由は軽くない、だけど楽しい。
子供の頃から自由を選ばなかったのは自分を守るためであり、才能がないと思い込んで余計なことをせず挑戦もしてこなかった。だから生き生きとしていなかったのは当たり前であり、これからは言いたいこと言い、自分と誰かを比べずに青春をやり直したい。
本当の意味で自由を知ったメジロパーマーの新しい歩みが始まります。それは同時に『メジロだから走らなくてならない』という固定概念からの脱却でもあり、走る以外の道もメジロパーマーには示されていました。
函館記念~菊花賞
メジロパーマーにとって本当の自由とはなにか。青春を一からやり直すために、プレッシャーが少ないG3レースの開催地である北海道にメジロパーマーは向かいました。
今までではメジロの強化合宿ばかりで堅苦しい思い出しかなかった半地元でも、一から観光し直して楽しそうな笑顔を見せます。
自由を知り、視野が広がったメジロパーマーには、同じ世界とは思えないほど世界が輝いて見えました。
しかし函館記念を快走した後、菊花賞を目指すと決めたその表情に笑顔はなく、まだ『メジロだから走らなければならない』という義務感に縛られています。
函館記念は楽しく走れましたが、まだ自分の夢についてはわかっていません。
夏合宿で再び北海道に訪れたメジロパーマーは、釣りやキャンプなど色々なことを試して、自分が本当にやりたいことを探ります。
気持ちの根っこに残っていたのは、歓声と風でした。
メジロパーマーは走ります。心を空っぽにして、思うまま、望むまま、夢中に走ります。なにかのためでなく、目の前に広がる景色を見たら、自然に脚と心が動くほど、メジロパーマーは走ることが好きでした。
走りたいという素直な気持ちに気づけたメジロパーマーでしたが、レースが好きかどうかはまだわかりません。そして、そんな自分が覚悟を持ってレースを走るウマ娘たちと一緒に走っていいのか、と考えすぎる悪癖が出てきてしまいます。
今だ定まらない想いを抱えながら走った菊花賞では、メジロの家名を背負うメジロマックイーンと対決することになりました。メジロマックイーンの勝利に対するこだわりを見て、自分には覚悟と気持ちが足りず、本当に走るべき場所はどこなのかと迷いを見せました。
越えなくてもいい柵
気持ちを定めるために、メジロパーマーは一度原点に立ち返りました。栄光を求めて重圧の中で走るのではなく、もっと自由な場所『フリースタイルレース』です。
そこには熱さがあり、しがらみや責任はなく、ただ自分を燃やし尽くせる場所でした。勝てれば嬉しい、負ければ悔しい、仲間もいる、レース後は友達とハチャメチャだってきる。足りないものはありません。
トゥインクルシリーズのレースはメジロパーマーにとって期待が重く、プレッシャーがかかるなど、得意ではない世界でした。
できれば行きたくない、必要もない、自由にすればいいからです。それは越えなくていい柵でした。
ですが、トゥインクルシリーズでなければ物足りないとも感じています。きついのは嫌、逃げて楽に生きればいい、けれど立ち向かって期待に応え、プレッシャーを撥ねのける手応えが忘れられない。
痛くても重くても期待を感じたい、子供の頃は見えなかった場所で『やってくれる、驚かせてくれる、ぶちあげてくれる』と思われたい。
フリースタイルレースは最高です、それは間違いありません。どこまでも自由ですが、メジロパーマーが欲しい本当の自由は、越えなくてもいい柵の向こうにあります。
しがらみ、重圧、期待、その中でも自由にいられるメジロパーマー。自分を蔑むなにか、自分を蔑む自分、そんな全てを吹き飛ばして『私最高!』と言い、どんなものにも縛られない『メジロパーマー』を目指して、柵を飛び越えます。
柵の向こうは元々いた世界ですが、元の自分ではありません。自分の意思で戻ることを選んだ『メジロパーマー』がそこにはいます。
メジロパーマーは人生の一大ハードルを飛び越えて、自分の居場所を定めることができました。
有馬記念
それから有馬記念を走り、ファンから期待とプレッシャーを受けながらも走りきったオグリキャップを通して、悩んでいるのが自分だけでなく、またなにも背負っていないウマ娘はトゥインクルシリーズにいないことを学び、プレッシャーに負けない力を身に付けようと誓います。
日経新春杯では、プレッシャーに負けず最初から最後までパリピムーブをしながら、メジロパーマー流の走りを見せることができました。
遅まきの本格萌芽。メジロパーマーはここに来て、さらなる脱皮を見せます。
もう怖いモノはないと頭がトンでいるメジロパーマーは、メジロのおばあ様が見に来る天皇賞(春)の出走を決めました。
しかし本番では、このレースに全てをかけているメジロマックイーンの気迫に圧され、パリピムーブをまったくできず格式に飲み込まれてしまいました。
メジロらしさから脱却したメジロパーマーでしたが、メジロのためじゃないなら、なんのために走っているのか、自由を求めましたがその自由はなんのために求めたのか、それは家名を背負って走るメジロマックイーンに誇れるものなのか。メジロ家から逃げ出したことに対する心の引っかかりが、ここに来て噴出した形になります。
ダブル爆逃げ誕生
メジロパーマーはメジロ家から逃げました。愛すべきものと向き合う強さがなかったからです。逃げ出した先でメジロパーマーらしくいられる場所を見つけましたが、そこで逃げた分、天皇賞(春)では弱さが出ました。
メジロマックイーンたちは逃げずに自分を磨いてきたから誇れるモノがある。楽しみたいと思ったメジロパーマーには時間の重さが足りていません。
なにも克服できておらず、弱いまま変わっていないと落ち込むメジロパーマーに、ダイタクヘリオスは逃げた先に見つけたモノを伝えます。それはメジロパーマーが逃げた道にも意味があったことを教えてくれる光です。
フリースタイルレースに寄り道をした分、気持ちのまま走る喜びを知り、キャンプ生活で色々なことを経験したから自分を知ることができた。
そして、後先も損得も考えない世界中どこを探してもいない友達とトレーナーに出会うことができました。
『ズッ友』としてメジロパーマーを一番近くで見ていたダイタクヘリオスはその強さを信じます。メジロから逃げた先で見つけた苦肉の策である爆逃げにもいい部分があると断言します。
出遅れたメジロパーマーには足りない部分があるのかもしれません。しかしそれを埋めてくれる『ズッ友』が、レースを共に走ってくれました。
ダブル爆逃げの誕生です。その日、逃げウマ娘の常識が消し飛びました。
『メジロパーマー(ウマ娘)』ストーリーネタバレ part4(完)に続く
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