『ノースフライト(ウマ娘)』ストーリーネタバレ解説・上

『輝いてみせます! 自分を磨き、描いたスタイルで!』の紹介文から始まるノースフライトの記事です。

トレセン学園のファッションリーダーとして頼られるオシャレさんで、心に寄り添ったコーディネートが人気を博しています。

三階級制覇さえ目指せる輝かんばかりの才能を持っていますが、全力で走れないほど体が弱く、周囲からは絶望視されています。しかし、本人はポジティブを纏い、『生まれ持った「わたし」は輝ける』と諦めないウマ娘です。

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プロフィール

誕生日は4月12日

身長は156cm、スリーサイズはB82・W51・H80 体重は成長中

学園は高等部 所属寮は栗東寮 同室はアストンマーチャン

一人称は『わたし』。周囲からは『フライト(さん/ちゃん/先輩)』と呼ばれており、親しい人からは『フーちゃん』と愛称で呼ばれています。ダイタクヘリオスが付けた独自のあだ名は『フラっぺ』。

明るい鹿毛のカールボブに、ピンクと黄色のメッシュが入っています。耳はやや大きめで、海老色のカクテルハットを、頭頂部分に左耳が通る形で被っています(マチカネタンホイザのようなハサミの跡はなく、ちゃんとそういうデザインに見える)。私服の時はまた違う帽子を普通に被り、パープルカラーの眼鏡でオシャレに決めています。

基本的に丁寧語で話しますが、女の子らしい砕けた口調も混ぜており、柔らかい印象を感じます。また話す時は『指先を合わせるように、両手を合わせる』『片手を後ろに回しながら、前かがみ気味に人差し指をピンと立てる』など、身振り手振りを交えることが多いです。

ネガティブなワードを避けるポジティブトークで、他人と口論に発展することがなく、我が道を行くサクラバクシンオーやアストンマーチャンといったクセが強いウマ娘とも自然な距離感で付き合っています。

自分の考えや意見がないわけではなく、むしろハッキリと口にするタイプで、それでいて他人の意見と衝突しないように言葉を選んでいます。そのため失言することは珍しく、サクラバクシンオーの前で『(病弱な自分と重ねてしまい、子供の頃は)桜がそんなに好きじゃなかった』とこぼして、自分のことが好きじゃなかったと勘違いさせたぐらいです(ここで桜を『嫌いだった』と言わないのがノースフライト)。

泣いたり怒ったりといった激しい感情はあまり見せず、『お姉ちゃん(幼少期から家族ぐるみの付き合いがある育成クラブのトレーナー)』以外に甘えることもほぼないため、自立したしっかり者といった印象が強いです。動揺することも稀で、サクラバクシンオーの奇行や突然いなくなるアストンマーチャンに対しても、口元に手を当てて『あらあら』『まぁ』と漏らす程度²。

²……サクラバクシンオーがトレーナー室の外から大声で名前を叫んだ時は、さすがにビクッとしていました(それでも尻尾はビーンと逆立ってない)。保健室イベント(夢)で、サクラバクシンオーが1秒で『バクシンラーメン』を作り、ニシノフラワーとビコーペガサスがやんややんやと盛り上げた時は、『わからない……わからないわ』と混乱していました(ただラーメンは食べた。そして元気になった)。

そんな誰もがステキだと感じる仕草や性格を、オシャレとして装い、考えに考えて作り上げています。嘘偽りや裏表があるわけではなく、そうでありたいと、めいっぱい『わたし』を磨き上げているのがノースフライトです。

ファッショニスタウマ娘

スタイリストの母親に憧れており、ファッションにまつわることが大好きです。衣服だけでなく、アイウェアやアクセサリーを始め、香水についても精通しています。

そのファッションセンスの高さは、『オシャレ番長、オシャレ委員長、ファッションリーダー、フライトせんせー、(ファッションという名の迷宮に降り立った光り輝く)救世主』と呼ばれるほどです。

トレセン学園では、オシャレのことならノースフライトに相談と有名で、『フーちゃんのファッションアドバイス』はウマ娘たちの間で人気を博しています。

その人気ぶりは、バレンタインの季節になると『デート服やお出かけ服をノースフライトに相談すると、ぴったりなファッションを提案してくれて、バレンタインが大成功する』という評判から、教室の前に長蛇の列ができるほど。

相談を受ければ、『洋服和服、性別、年齢』問わずにコーディネートします。季節感や骨格に合わせたトータルコーディネートから、その場ですぐ取り入れられる簡単なオシャレや豆知識²まで、幅広くアドバイスできます。インテリアもいけるようで、お店の内装についてコメントしたり、トレーナーの自室をフルコーディネートしようと張り切っていました。

²……静電気が気になるビワハヤヒデに、水で薄めたリンスをスプレーすると、結構防げるとアドバイス(界面活性剤の効果で、空気中の水分が吸収され、静電気が流れやすい状態になる=静電気が起こりにくい)。

ストーリー内では、冠婚葬祭や展示会といった『TPO²に悩む服装』や、『選んだ服がオシャレで、どこに着て行けばいいかわからない』という相談にも乗っていました。

³……時と所と場合に応じて服装などを選ぶこと

ビコーペガサスのヒーローショーに登場する『ヒーローや怪人の衣装』といった変わり種や、サクラバクシンオーが妹のレース入着のお祝いに送る『特別な服プレゼント』、ウマ娘にとっては重要な意味を持つ『勝負服』のデザインについてもアドバイスしています。

BNWがお揃いコーデ『母親たちから送られたお揃いのジャンバー(背中にBNWとデカく描かれている)』で悩んでいた時は、ナリタタイシンに『勝負服のように、腰に巻く』、ビワハヤヒデに『普段着にたすきがけする形で取り入れる』ことを提案しました。この時ウイニングチケットは乗り気だったが、ナリタタイシンが「ヤダ。無理」と拒否して、ビワハヤヒデもそのまま着るのは避けたい状況でした。しかし、『ジャンパーを無駄にせず、母親たちの気持ちにも応えて、3人が納得する』形でうまくまとめています(ジャンパーに合わせる服の相談も乗るつもり)。

傍目に見てもオシャレだが)自分で選んだデート服に自信がない』と相談された時は、『どうしても着たかったオシャレな服を選び、見合うように努力して、綺麗になった』ことを思い出してもらう形で、服装は変えずに気持ちのコーディネートで送り出しています。

これらの大小さまざまな相談に、相手が選んだ服の否定やファッションセンスの押し付けではなく、選ばれた素材が輝けるように多角的な視点から可能性を広げるのがノースフライトです。『素材』を否定しないポジティブさと、理論に裏付けされた手腕は、ビワハヤヒデから『理論的ではあるが遊びもあるコーディネート。心に寄り添っている』と言われています。

相談を持ちかけられることに対しては、『誰もが秘めている、それぞれの美しさ。それを磨かせていただくことは、わたしにとっても喜び』と肯定的です。ノースフライト自身も楽しみ、考えてくれる。堅実なだけでなく前向きだからこそ、多くの人から頼られています。

スマートで努力家

柔軟な問題解決力は、アンテナが幅広く勉強熱心なところから来ています。ファッション雑誌のチェックや実店舗に向かう以外にも、街ですれ違う人々の服装をいつもチェックしており、リサーチは欠かしません。その情報収集力の高さは、『モデルのゴールドシチーが知らないブランド(現役モデルが「え、かわ」と認めるレベル)を唯一取り扱うセレクトショップ』を発掘するほど。

自然と情報を取捨選択する力も鍛えられており、観察力に長けています。温泉街のブティックでハイブランドのヴィンテージを一目で見抜くなど、その精度は高く、『コーディネートはまず観察。そこからイメージを構築するのがわたしの流儀』と語っています。

各分野の専門用語も把握しており、ファッション用語以外にも、トレーナーとのお出かけで香水を手に取った時は『オードトワレ(濃度が5~10%と控えめな香水)』『トップノート(つけてから10分くらいまでの香り)』『グリーンノート(若葉の青々とした爽やかで清涼感あふれる香り)』など香水用語がすらすらと出てきました。香料の組み合わせから調香師の意図を読むなど、理解度も高いです。

ただ専門用語を羅列するだけでなく、『界面活性剤を海鮮八宝菜と聞き間違えるウイニングチケットでもわかるように紫外線対策のアドバイス』『トレーナーに着物の着付け講座を開く』『勝負服のファッションショー「TORECEN GIRLS COLLECTION」で司会進行を務める』など、噛み砕いた説明もできます

コーディネートも相談相手に合わせており、心がざわざわするような、無理な挑戦はさせません。出会ったばかりのトレーナーが用意していた予算の半分以下で、5パターンのコーディネートを組むなど、ブランド志向ではなく金銭的な面も配慮しています。

一方でこだわる時はこだわっており、尻尾のアレンジパターンがいくつもあります。紫外線対策で用意したサングラスは、輪郭に合わせてミリ単位でフレームを選んでいました。トレーナーや『お姉ちゃん』に送るプレゼントもかなりこだわっています。こだわり過ぎた結果、決めきれずに本気で困ったり、トレーニングをすっぽかしました(サボりイベント)。

勝負服について

勝負服は、最高の「わたし」を表現するための大切なパートナーで、必ず着こなしたいと思っています。

ボリューム感のあるスカーフ、大人っぽさを出すワインレッドと黒、シルエットをキレイに見せる縦のライン。加速すると、腰のリボンがたなびき、広がります。純白の翼のようなそれは、空を舞う鳥、あるいは飛行機のようです。

リボンのデザインは、水しぶきをキラキラさせながら舞い上がる鳥を見て思いつきました。

『自由に、飛ぶように、走ってみたい』『遊び心をたっぷりに、未知へと進む私を表現したい』という気持ちが込められています。勝負服は特別なレースでしか着られないものです。だから、1番ステキな『わたし』を演出してくれるものにしたいと思い、ノースフライトが全てデザインしました

洗練された彼女のセンスが光り、目を惹くデザインでとてもおしゃれです

『とっておきの輝きが、わたしに走る力を与えてくれる、そう信じてるので』

得意なこと、苦手なこと

勉強が得意で、ユキノビジンに教えたり、サクラチヨノオーにノートを貸しています。ノートは綺麗に整えており、色使いひとつ取ってもオシャレです。その知識量は幅広く、走り方や勉強方法、ダンスについてもアドバイスしています。

人に教えるだけでなく、食事や睡眠の記録をつけるなど、自己管理がしっかりできています。陽射しが強い日のトレーニングでは、トレーナーが口出しする前に、暑さ対策として『小まめな汗拭き、日焼け止めの塗り直し、水分と電解質の補給』などやれる対策はほとんどやっていました。

料理も得意なようで、『お店みたいな盛り付けた方』を教えています。お花見弁当を作った時は、桜でんぶで華やかに仕上げていました。バレンタインイベント『おでんせ!和みの幸味庵』では、洗練されたデザインのバレンタイン和菓子⁴を作っています。『お姉ちゃん』からレシピを貰うこともあるようです。

⁴……チョコ入りの練り切りでバラをかたどり 茶から赤へグラデーションを描く紋様が美しいと好評。商品名は、花言葉が『愛』のバラの別名『月季』。

甘いモノが好きらしく、コーディネートのお礼に生菓子を貰っています。ただ好きとはいえ、お礼が重なって大量の生菓子を貰った時は、『晩御飯が入らないかも』と気にしていました。コーディネートに見返りは求めていないため、『お礼なんていいのに』と思っていますが、好意を無駄にするつもりはないです。

体調に問題があるからか、ヨガが得意で、丁寧な耳マッサージで血行をよくしています。そして、体調不良だと痛みを感じやすい足裏マッサージが苦手です

本人に自覚はないが、『曲がったポスターを直す』『ボールの土汚れを拭く』など、校内を小まめに掃除しています。『汚いから、散らかってるから、いやだな』と思っての掃除ではなく、素材本来の輝きが出せてないのは残念』という気持ちからコーディネートしていた感覚です。そのため整理整頓されていただけではなく、場が輝くように、綺麗になっていました。

散らかったトレーナー室も同様の理由で整理していたが、エアグルーヴから『トレーナーを甘やかすな』と釘を刺されています。そういった世話焼きな姿は散見されており、夏合宿のバスでは、窓際の席とクッションを用意していました。

結構豪快なところがあり、土汚れを『洗濯すればいいから』と袖で拭いたり、持ち上げたら一人前とされるデコラティブな岩を頑張って持ち上げていました。ファン感謝際の仮装レース『トレセン学園杯府中仮装ステークス』では、お題『モードなランウェイ』に対して、『日ごろからファッションを愛し、いつどんなときも、ランウェイを歩くように胸を張って生きています。わたし自身が・・・モードで、ランウェイ』と仮装無しでゴールするというゴリ押しを見せました(審査員やファンからは受け入れられたが、様々な仮装を見せるという趣旨なため、本人もさすがに強引だったかと反省した)。

また他人の影響を受けやすい一面も見せており、トレーナーに褒められたり勧められたサングラスや香水をヘビーローテーションしています。それ以外では、ロイスアンドロイスに釣られて同じポーズを取ったり、ファンからの応援『ファイット♪』を気に入ってマネしていました。

ゴールドシチーのヨガ講座を受けた時は、『ヨガは体との対話。自分との会話に集中して』と言われて、本当に『大腿四頭筋、腸腰筋、広背筋ちゃん、腹横筋』と会話しています。そして、ぐにゃんぐにゃんになった。

ヒミツは、ガラス工芸家に興味を持っていること。

リラックスしようと思った時は、アロマを焚いています。

関連リンク

に続く