『陳宮(フレンド召喚)』FGOおすすめ性能解説

基本情報

掎角一陣きかくいちじん
アーツ属性 全体攻撃宝具
<生贄にできる味方がフィールド上に1騎以上いる時のみ使用可能>

敵全体に超強力な攻撃<オーバーチャージで威力アップ>

+自身を除く味方単体を生贄にする(即死耐性無視の即死効果を付与)【デメリット】

スキル1効果
スケープゴート(E)

CT7-5

味方単体にターゲット集中状態を付与(1ターン)

+敵全体のクリティカル発生率をダウン(3ターン)

スキル2効果
軍師の忠言(B++)

CT8-6

味方全体の防御力をアップ(3ターン)

+味方全体に被ダメージカット状態を付与(3ターン)

+味方全体のNPを少し増やす

スキル3効果
軍師の本懐(A)

CT7-5

味方単体のバスターカード性能をアップ(1ターン)

+味方単体の『バーサーカー』のクリティカル威力をアップ(1ターン)

&最大HPを増やす(1ターン)

強い点

星2サーヴァントながら、同じ宝具レベルの星4キャスター(未強化宝具)と同程度の高い宝具ダメージが出ます。そのデメリットとして、味方単体を退場させるが、疑似オーダーチェンジとして機能するため名ばかりのデメリットです(宝具を撃つ度に、控えのサーヴァントをスムーズに前線へ出せる)

味方単体にターゲット集中付与(1ターン)&被クリティカル発生率ダウン(3ターン)や、防御力アップ&被ダメージカット(3ターン)といった耐久支援ができます

それぞれ持続1ターンと短いが、『最大50%のバスターカード性能アップ&バーサーカー限定だが最大100%のクリティカル威力アップ』で火力支援も可能です

弱い点

宝具発動の度に味方が退場するため、長期戦に不向きです

宝具ダメージは高い部類だが、火力バフを持たない星2サーヴァントの低ステータスで、しっかり火力支援しないとダメージが伸びません(解消法としては、宝具デメリットを利用して、サポーターで火力強化し続ける)。

育てるべきか

育てましょう。

悪さしかできないサーヴァントで、強い弱いの前に、宝具で味方を退場させるのが非常に便利です。退場効果¹はFGOでもっともプレイする周回に向いています。

¹……通常、3WAVEのクエストを3ターンでクリアする場合、戦闘に参加できるサーヴァントは前衛の3騎だけです。控えのサーヴァントを戦闘に参加させたいなら、マスター礼装『オーダーチェンジ』で『入れ替えたいサーヴァントを選択する』といった手間がかかります。その手間を、攻撃しながら失くせるのが退場効果です。マスター礼装の自由度も上がるため、周回時に重宝する効果です。例えば変則周回で宝具を1騎ずつ撃つ編成だと、宝具ダメージがないサーヴァント(サポーター)は戦闘に参加しづらいが、マスター礼装フリーのまま戦闘に参加できます。

他の退場効果持ちと違い、『宝具発動の度に味方を退場させる』のが凶悪で、味方が存在している限りは『毎ターン、疑似オーダーチェンジが可能』です。運用次第では、短いターンで全てのサーヴァントが戦闘に参加できます

そのため運用方法は挙げたらキリがないが、大きく別けて二通りの運用が可能です。

・1つ目は、陳宮をメインアタッカーにする『陳宮+サポーターのみ』の編成。

宝具デメリットで前線に出てくるサポーターを使い、クエストクリアまで宝具連射します。編成したサポーターの数だけ火力・NP支援を受けられるため、通常の数倍近い火力バフで、要求火力に届かせる形です。

一方で、この方法以外だと、星2キャスターの陳宮では宝具ダメージが出ません。

・2つ目は、陳宮以外のアタッカーも編成する『陳宮+アタッカー+サポーター』の編成。

上述したサポーターの数だけ火力・NP支援を受ける相手が、陳宮とアタッカーに分散される形です。

編成次第では、周回・高難易度の両方に対応できるうえに、宝具だけでこの運用が完結している=スキルレベル育成の必要がないです。

ただどちらの運用にせよ、アタッカーやサポーターなど、サーヴァントが揃っていないと機能しません。退場効果の仕様など、ゲームシステムを理解しないと自滅する可能性もあり、運用難易度が高いです

また『サポーターを大量に編成するので、サポーターの絆レベルが上がりやすい』『戦闘に参加するサーヴァントが増えるので、ポチ数が増える』などは、マスターによっては大きなデメリットです。

退場効果を抜きにしても、『レベル1でターゲット集中度付与が使える』『所持者が少ない防御力アップ&ダメージカットを3ターン付与できる』『最高倍率のバスターカード性能アップ&クリティカル威力アップで火力支援』と優秀なスキルは揃っています(アーツ主軸のカード構成でアーツチェインが組みやすいのもグッド)。

総じて、使い方次第では周回・高難易度の両方に対応できるが、『サーヴァントが揃っている』『ゲームシステムの理解』が必要です。

育成優先度としては、ターゲット集中や退場効果の仕様を理解できるまでは、育てても使いこなせません。また退場効果で前線に出すサーヴァントが揃っていないと、その真価を発揮できないため、初心者向けのサーヴァントとは言い難いです

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ステータス

クラスはキャスター

カード構成は、アーツ3枚、クイック1枚、バスター1枚

カード性能は、アーツ3枚構成の宿命で、NP回収力が低めです。

ステータスは65時に、HP7755、ATK6119。

星2キャスターの中では、ATKが高く、HPは低め。

クラススキル効果
陣地作成(C)自身のアーツカードの性能を少しアップ(約6%)
道具作成(B)自身の弱体付与成功率をアップ(約8%)

陣地作成を所持しており、アーツカードのダメージとNP回収力にプラス補正が入ります。

道具作成はランクが高く、『対魔力弱体耐性アップ』持ちにもデバフが入りやすいです。

固有の第3アペンドスキルは、対ランサー攻撃適性。第2アペンドスキルの優先度が高いが、サーヴァントコインに余裕があるなら解放だけしましょう。

属性は、サーヴァント、人属性、混沌属性、善属性、人型、男性、ヒト科のサーヴァント。

宝具

掎角一陣きかくいちじん
アーツ属性 全体攻撃宝具
<生贄にできる味方がフィールド上に1騎以上いる時のみ使用可能>

敵全体に超強力な攻撃<オーバーチャージで威力アップ>

+自身を除く味方単体を生贄にする(即死耐性無視の即死効果を付与)【デメリット】

表記の『超強力な攻撃』は、単体攻撃宝具と同等のダメージが出ます。ただ星2キャスター(低ステータス)で火力バフがないため、宝具ダメージは同じ宝具レベルの星4キャスター(未強化・非特攻・全体攻撃宝具)と同程度です。

オーバーチャージで威力アップする攻撃は、追加ダメージが発生する仕様で、オーバーチャージ1だと追加ダメージは0です(0ダメージの追加攻撃が発生する)。

追加ダメージの細かな仕様(詳細はクリック)

宝具レベル依存のダメージで敵のHPが0にならなかった場合のみ、オーバーチャージ依存の追加ダメージが発生します。

追加hitが発生すると、通常の4hitから8hitに増えるため、NPリチャージ性能やスター生産力が上がります。

宝具レベル依存のダメージと追加ダメージは交互に発生します。

宝具レベル依存のダメージが『1・2・3・4』、追加ダメージを『A・B・C・D』としてた場合、ダメージの発生順番は『1→A→2→B→3→C→4→D』。

フィールドに陳宮しかいない場合は、使用不可になるので注意しましょう。宝具カードを選んだ後に、陳宮のみになった場合も不発になります。

生贄の対象は、左側の先頭(陳宮が先頭の場合は2番目)で、即死耐性・即死無効では防げません。ガッツのみ『生贄効果→ガッツ発動』で対処できます。この効果を利用することで、HPが低いほどダメージアップの宝具『土方歳三』や、ガッツ発動時に発動する効果『ネモヤマトタケル』の支援ができます。

オベロン』のスキル3『夢のおわり』のデメリットより先に発動するため、永久睡眠のデメリットを無効化するといった運用も可能です(永久睡眠状態の味方を生贄にするのは不可能)。

~その他の細かい仕様~

・『五百年の妄執(退場時に効果発動)』を装備したサーヴァントを生贄にした場合は、陳宮が効果対象になります。

・バゼットやアンリマユを生贄にしても、カウンター宝具の対象にならない。

スキル

スキル1効果
スケープゴート(E)

CT7-5

味方単体にターゲット集中状態を付与(1ターン)

+敵全体のクリティカル発生率をダウン(3ターン)

味方単体にターゲット集中状態を付与は、『攻撃を集中させてNP回収(被ダメージでNP稼ぎ)』『回避・無敵と合わせて被ダメージ0』『味方をわざと退場させる(控えを前線に出す)』など、用途は多岐にわたります。強化効果扱いのため、強化解除・強化無効の影響を受けます。

敵全体のクリティカル発生率ダウンは、最大30%。クリティカル発生率アップのバフやクリティカル発生率を高く設定されていない限りは、クリティカルがほとんど発生しません。

初期スキルのためレベル1から使えるのが利点で、『自分に付与→レベル1を活かして退場→ターゲット集中の仕様で敵ターンをスキップ』という使い方もできます。

スキル2効果
軍師の忠言(B++)

CT8-6

味方全体の防御力をアップ(3ターン)

+味方全体に被ダメージカット状態を付与(3ターン)

+味方全体のNPを少し増やす

防御力アップは最大24%。全サーヴァント(スキル・宝具)の中でも、倍率は高い部類です。

ダメージカットは最大350。3ターン持続の回数無制限で、防御力アップと合わせて、被ダメージを大きく下げます。

NP増加は10%固定。

基本的には、星5サポーターや特別なサーヴァント『マシュ』が持っているスキルで、それらに若干劣るものの『星2サーヴァントが使える』のが利点です。

スキル3効果
軍師の本懐(A)

CT7-5

味方単体のバスターカード性能をアップ(1ターン)

+味方単体の『バーサーカー』のクリティカル威力をアップ(1ターン)

&最大HPを増やす(1ターン)

味方単体のバスターカード性能アップは最大50%。味方に付与するモノとしては、トップクラスの倍率です

バーサーカー限定のクリティカル威力アップは最大100%。こちらも持続1ターンと短いが、火力支援スキルとしては、トップクラスの倍率です

バーサーカー限定の最大HP増加は最大3000。疑似的なHP回復スキルとして機能します。持続1ターンと短く、基本防御不利のバーサーカーだと恩恵は薄いです。

マーリン』のスキル『英雄作成』と倍率が変わらない代わりに、持続ターンや対象が変化したスキルで、こちらも星2サーヴァントが持っているスキルとしては破格の効果です。

運用方法

周回

・陳宮をメインアタッカーにする

生贄効果でサポーターをどんどん前線に出せるため、敵の数が不規則な変則周回でも、NP支援で強引に宝具連射が狙えます

火力バフの総量も編成したサポーターの数だけ増えるため、要求火力に届きやすいです。

難点は、素の宝具ダメージが低いこと。

火力支援しなければ星4キャスター並の宝具ダメージで、編成するサポーターの数が少ないほど、宝具ダメージが下がります。同様の理由で、『陳宮の宝具→新しいサポーターを前線に出して火力・NP支援→陳宮の宝具……』と繰り返すため、1WAVE目にHPの高い敵を配置されると突破しづらいです。

・陳宮以外のアタッカーも編成する

基本的に上記と同じだが、陳宮では突破しにくい単体WAVEを味方(単体攻撃宝具持ち)に任せる形です。

難点は、火力バフが分散されること。

『どちらにどれだけ火力バフを盛る』『宝具撃つためのNP管理』など、パーティ運用が複雑化します

・まとめ

戦闘に参加できるサーヴァントを増やせるのが長所だが、『増やすサーヴァントがいない』『操作するサーヴァントが増えた分、ポチ数が増える』『サーヴァントを増やさなくてもクリアできる=そもそも陳宮がいらない』など短所もあります。

そのため強いは強いが、編成するかどうかはマスターによって大きくわかれるサーヴァントです。

高難易度

宝具発動時の生贄効果で、戦闘に参加できるサーヴァントを増やせるアタッカー兼サポーター。

使い方次第では、あらゆるクエストで悪さができます

生贄効果の悪用方法は挙げるとキリがないため割愛(大まかな部分は、周回と同じ)。そう記述しなければならないレベルで、様々な戦術を構築できるうえに、今後追加されるアタッカーやサポーター次第でどんどん戦術の幅が広がっていきます。

宝具以外の部分も強く、サポーターとして火力・耐久・NP支援が可能です

味方単体に付与するバスターカード性能アップは、チャージタイム・倍率ともに高倍率の『魔力放出』系スキルと同じで、バーサーカー限定のクリティカル威力アップも使いこなせば一気にダメージを稼げます(陳宮はスター生産系スキルを持たないため、スター集中度アップやスター供給支援が別に必要)。

耐久支援は、持続3ターンかつ回数無制限の『防御力アップ&ダメージカットクリティカル発生率ダウン』でパーティ全体の耐久力を跳ね上げます。ターゲット集中も利便性が高い効果です。

NP支援は、味方全体に10%と少ないが、アーツ主軸のカード構成でアーツチェイン要員として動けます。

難点は、長期戦に不向きなこと。

パーティメンバーを生贄に捧げるため、宝具連射で仕留めきれないとジリ貧になり、やり直しがききません。サポーターとして編成する場合も、宝具を撃つと前衛が崩壊するため、使用タイミングが限られます。

天敵となるギミックは、宝具封印やNP回収系。

宝具を撃つ度に疑似オーダーチェンジできるのが利点だが、当然ながら、宝具が撃てないと使えません。宝具連射システムを組む際も、同様の理由で注意が必要で、NP計算が狂うとシステムが崩壊します(令呪でフォローはできる)。

また必中・無敵貫通といった効果がないので、火力でゴリ押しできないクエストは対処できません。

編成は、アーツサポーター『キャストリア玉藻の前レディ・アヴァロン』を中心に、火力・NP支援できるサーヴァントなら誰でも相性が良いです。黒聖杯を持たせて、『オベロン』で強化するのも強力。

低レアサーヴァントなら、アーツサポーターとして動ける『徐福、パラケルスス』が候補に入ります。

サポーターとして編成する場合は、耐久支援ができる『マシュ』とクリティカル関連を強化できる『アンデルセン』でお手軽耐久パーティが組めます(ダメージは出ない)。

概念礼装は、宝具ダメージを伸ばす『宝具威力アップ』。即宝具を撃つための『初期NP付与礼装』がおすすめです。

敵として出てきた場合

宝具発動時のデメリットはそのままで、右側先頭の敵が退場します。また陳宮単騎になった場合は、宝具を発動しません。

耐久支援スキルが厄介で、重ねがけされると与えるダメージが大きく下がります。強化解除や防御力無視効果など、必要に応じて用意しましょう。

まとめ

・やろうと思えばなんでもできるが、編成するかどうかは別のサーヴァント。初心者マスターだと、運用難易度の高さやサポーターの少なさが合わず、慣れているマスターだと絆レベルやポチ数が気になります。

聖杯投入の恩恵が大きいサーヴァントの1体で、星2サーヴァントながら、周回・高難易度の両方で使おうと思えれば使えるのは異常。

FGOにおける陳宮

天下動乱の時代に名をはせた軍師のひとり。

中国後漢時代末期の武将で、兗州東郡東武陽県(現在の山東省聊城市莘県)の人。

後の覇王である曹操に仕えていたが叛逆、呂布を主君とあおぎ曹操と覇を競った。幾度かの敗戦の末、呂布と共に命を落とす。その最期は曹操による直々の問答と、刑の執行であったという。

軍師として、人を使うのが上手いのは当然だが、そこに『他人を使うのがとにかく気持ちいい』という実益が混ざる。

宝具は自軍ひとりを生贄にして敵陣にダメージを与える。ようは『他人の命でやるステラ』。最悪である。