『徴姉妹(期間限定)』FGOおすすめ性能解説

なかよしセイバーこと、徴姉妹を引くべきか否か。引いたとしてどういう使い道があるか、について記事にしました。

結論から言うと、持っていなくても困らないです。

使い道としては、1-2-3のよう変則周回における、第1wave担当です。

スキル1と宝具を発動させることで『味方にバフを撒きながら』『敵を撃破できる』ことが強みです。

ステータス

クラスはセイバー

カード構成はバスター2枚、アーツ2枚、クイック1枚のセイバーではよくある構成です。

カード性能は、NP回収、スター生産、どれも平凡

ステータスは90レベル時に、HP14248 ATK11898。

星5セイバーの中では、HP・ATKともに平均的。

クラススキル効果
対魔力(B)自身の弱体耐性アップ(約17%)
騎乗(B)自身のクイック性能アップ(約8%)
神性(C)自身にダメージプラスを付与(+150)

対魔力はランクが高く、それなりにデバフを弾きます。

騎乗もランクが高めで、クイックカードのダメージとスター生産率にプラス補正が入りますが、1枚しかないため恩恵を感じづらいです。

神性は敵の特効に引っかかりやすいので注意しましょう。

固有の第3アペンドスキルはアサシンに対する攻撃力アップ。攻撃等倍なので、第2アペンドスキルの優先度が高いです。

属性は『サーヴァント、人属性、秩序属性、善属性、人型、女性、騎乗、神性、セイバークラスのサーヴァント、王、秩序かつ善、ヒト科のサーヴァント』。

宝具

奮起の六十五城(ともにあゆもう、われらのくにを)
アーツ属性 単対攻撃宝具
敵単体に超強力な攻撃

+味方全体のアーツカード性能アップ(3ターン)

&バスターカード性能アップ(3ターン)

&毎ターンHP回復を付与(3ターン)

アーツ・バスターカード性能アップはオーバーチャージ依存で、10~30%。1発目は自分の宝具ダメージに影響しませんが、2発目以降の宝具や味方全体の火力を引き上げます。

9hitするので、NPリチャージ性能は高めです。しかしアルトリア×2のバフをかけてもシステム構築は難しく、アーツカードの追撃が必要です。

毎ターンHP回復は1000固定。FGOは基本的に、『HP回復<敵からのダメージ』なので、無いよりはマシ程度。

スキル

スキル1効果
反乱のカリスマ(B-)

CT7-5

味方全体の攻撃力アップ(3ターン)

&アーツカード性能アップ(3ターン)

それぞれ最大15%と、標準以下の倍率です。しかし乗算するので、アーツカードのダメージは数値以上に伸びます。

スキル2効果
姉妹の絆(A)

CT6-4

自身のアーツカード性能アップ(3ターン)

&バスターカード性能アップ(3ターン)

&「アーツ攻撃時に自身のバスターカード性能アップ(1ターン)する状態」を付与(3ターン)

&「バスター攻撃時に自身のアーツカード性能アップ(1ターン)する状態」を付与(3ターン)

アーツ・バスターカード性能アップは最大15%と控え目です。

第1スキルと乗算関係なので、合わせるとアーツカードのダメージとNP回収力がさらに伸びます。

チャージタイム最短4ターンで3ターン持続するため、バフが途切れにくいです

アーツ攻撃時にバスターカード性能アップ、バスター攻撃時にアーツカード性能アップは10%固定・持続1ターンと短く、徴姉妹のアーツ・バスターがそれぞれ1枚以上来ないと効果を発揮しません。

このスキルで最大火力を出す場合は、BB宝具やBAB、BBAの組み合わせです。ただ狙ってやるのは難しいので、カードが揃えばラッキーと考えましょう。

スキル3効果
徴聖王(EX)

CT8-6

自身のNP増加

+味方全体のNP獲得量アップ(3ターン)

&被クリティカル発生耐性アップ(3ターン)

・NP増加は最大30%。初期NP50%付与の礼装+アペンドスキル2をレベルマックスにすると、単独で宝具を使用できます

・味方全体のNP獲得量アップは最大20%と平均的な倍率です。しかし、他スキルとの相乗効果でアーツカードのNP回収量を大きく伸ばせます。

・被クリティカル発生耐性アップは最大20%。クリティカルを確実に防げる倍率ではないですが、クリティカル発生率アップのバフやクリティカル発生率を高く設定されていない限りは、ほとんど発生しません。

 

総合的に見て『アタッカーをこなしつつHP回復ができる』『宝具を使うだけで味方にバフをまける』ことが強みです。

運用方法

高難易度

アルトリア・キャスターで挟んだ場合に問題となるHP回復を自前で行えるのが利点です。回避や無敵を所持していない欠点もアルトリア・キャスターで補えます。

マシュや孔明と組んだ時も同様で、防御バフを持たない欠点が解消されます。

しかし、高難易度ギミックに対応するスキルがなく、宝具連打でゴリ押しできないクエストが苦手です。

変則周回

1-2-3、2-1-3のような1~2waveの敵が単体だった時に、宝具を使うだけで火力支援できるのが強みです。

スキル1も味方全体攻撃力アップ&アーツカード性能アップなので、他WAVE担当のダメージを引き上げます。

NP30%チャージを持っているので、イベントで初期NP50%付与礼装が配布されれば、第2アペンドスキルレベルマックスで宝具が撃てるのも利点です。

一方でクリティカル関連スキルを持たず、クリティカル殴り編成の適性はありません。

単騎運用(厳しめ)

宝具によるHP回復、自分のカードが多いほど効果を発揮するスキル3など、単騎になった時の攻撃性能は高いです。

しかし、回避や無敵を持っていないので、礼装やコマンドカードによる補強は必須です。

まとめ

・アタッカーをこなしながら、HP回復と火力支援ができます。

・無敵、回避、ギミックに対応したスキルを持たず、使いやすい反面、尖った特徴がないです。

FGOにおける姉妹について

イラストレーターは、『刀語』などでキャラクターデザインを担当した『竹(敬略称)』

CVは近藤玲奈徴側チュンチャク)、伊藤かな恵徴弐チュンニ)。

史実では、徴側は交阯郡麊泠県(現在のハノイ市メリン県)の有力な貉将(地域の軍事指導者)の娘として生まれ、朱䳒県(現在のソンタイ)の有力者であった詩索の妻です。徴弐の出生地は伝わっていませんが、姉と同様であると考えられます。

当時の後漢の交趾郡太守蘇定が、有力者であった徴側の夫を討ったことを引き金に(悪政も行っていた)、妹と共に立ち上がったと言われています。
悪政もあって、徴側には六十五もの城が賛同しました(落としたとも言われています)。そして女王『徴王』と称して、自ら王位につき、反乱を起こします。

この一連の行動を、後漢の皇帝は『重大な反乱行為』と判断して、この乱の鎮圧に馬援(三国志の馬超の祖先)を送り込みます(兵2万人ほど)。
漢軍は悪天候と疫病の流行によって行軍が進まず、苦戦を強いられましたが、徴姉妹側でも厭戦気分が広がったことに加えて、寄せ集めの軍ということもあり大敗、敗走した姉妹は追撃を受けた後、捕縛されて処刑されました。

伝承としては結末がいくつかあり、姉妹は斬首されたとも、二人で手を繋いで川に身を投げたとも、雲に昇っていったとも言われています。

また夫云々は後世の伝承とされており、夫が討たれたという文献はないそうです。

姉妹の反乱は3年に過ぎなかったものの、ベトナム史の民族的な英雄として語り継がれています。

また今ではあまり言われていませんが、ベトナムのジャンヌダルクと呼ばれた時期もありました。

 

参考文献

・小倉貞男『物語 ヴェトナムの歴史 一億人国家のダイナミズム』中央公論社〈中公新書〉、1997年。ISBN 9784121013729。
・『東南アジアの歴史―人・物・文化の交流史』桐山昇、栗原浩英、根本敬編、有斐閣〈世界に出会う各国=地域史〉、2003年9月30日。ISBN 978-4641121928。
・『後漢書』巻24列伝14馬援伝




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